MacBook Windowsとの共存

Core2Duo T8300(2.4GHz)のMacBookでVMwareFusion(仮想PCソフト)を使用してWindowsVistaHomeBasicを自分環境で動かすまでの経緯 その1。

VMwareFusionはMacOS内に仮想PCを構築して、そこにWindowsはもとよりLinuxなどX86系のCPUに対応したOSをインストールできるソフトウェアです。今回、これまで使っていたThinkpad@WindowsXPの動作が怪しくなってきたのでPCを買い換えましたが、BootCampを使ってWindowsとのデュアルブートも可能な時代になりましたし、VMwareFusionも結構使えるという話がちらほらと見られるところから、MacBookを購入して使うことにしました。

VMwareFusitonについてもう少し詳しく書くと、MacOS上の仮想PCにインストールしたWindowsを起動できるだけではなく、BootCampで作ったWindowsのボリュームからも、MacOS上でWindowsを起動することができます。そこで比較用に

仮想PCにWindowsXP(メディアセンターエディション)
BootCamp にWindowsVista(HomeBasic)

をインストールしてみました(XPはライセンスを別のPCで使っているので、あくまで試用)。
ちなみに、MacBookのメモリは2GBです。

■VMwareFusionの仮想PCでWindowsXPを動かしてみた
割り当てメモリが512MBでも結構軽快に動きます。軽快というのは‥Web閲覧やOffice系アプリケーションは問題なく動きます。仮想PCではグラフィック面が弱いようで、ウインドウを素早くドラッグすると表示が若干横方向に切れたように一瞬見えてしまいます。動画もYahoo!動画程度のサイズなら動きの速いシーンで描画が追いついてこないような横方向の切れが見えますが、なんとかみられる状態。

BootCampでWindowsVistaを動かしてみた
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画像が荒れてるのはご容赦ください。BootCamp下ではいうまでもなくWindowsがそのままハードウェアを認識して動くわけですから、普通にCore2DuoのWindowsマシンとして動作します。CPUのスペックが高いので、計算についてはスコアも5を超えました。グラフィックが足を引っ張ってマシンとしてのスコアは3.5なのがちょっと悲しいですね(笑)。

■VMwareFusionでBootCampのWindowsVistaを動かしてみた
ガガーンと思うくらい全然使えません。明らかに画面表示がついてきていません。
実はこの環境に一番期待していたため、快適とはいえない状態にかなりショック‥。

上記の状態ではXPが軽くてVistaが重いのか、そもそもBootCampのWindowsを動かすことが仮想PCのWindowsより重くなるのかの切り分けができません。そこで、

■VMwareFusionの仮想PCでWindowsVistaを動かしてみた
080307_vmware1.jpg
こちらは若干WindowsXPよりもたつき感はありますが、BootCamp上のWindowsVistaよりも明らかに動作が軽快です。

余談ですが、うちのMacmini(CoreDuo1.6GHz/2GB)でBootCampで動かしているWindowsVistaHomePremiumのスコアがこれ。

結論としては、「VMwareFusionでWindowsを稼働させる場合はBootCampのボリュームよりも仮想PCで使うのが吉」というわけなのですが、折角BootCampでWindowsがネイティブ動作するわけですからそっちも捨てがたい。グラフィック系のソフト使ったりヘビーな作業をWindowsで行う場合は仮想PCじゃちょっと厳しいですものね。
ちなみにBootCampのWindowsをVMwareFusionで使用することに関しては、Windowsのライセンスは1個でOKなのですが、BootCampパーテーションにVistaインストールして、なおかつ仮想PC上にさらにVistaインストールしたい場合、ライセンスって2個必要なんでしょうか‥同じPC上であることには変わりないんですけど。