NUDA900R 初期設定

納車日に1時間ほど乗ってみて気になった点の改善とその結果についてです。

■重たいクラッチの問題

購入状態も試乗車もそうだったのでこれが標準設定だと思うのですが、クラッチは異様に重く、クラッチのつながる位置もクラッチレバーを軽く握り込んだところ(乗車している自分からいうと奥の方)にあります。自分の好みは握ったクラッチをリリースしはじめた直後につながる位置なので調整することになるのですが、レバーとスイッチボックスの間にあるホルダ側のダイヤルでの調整範囲はとても狭いので、主にはクラッチケーブルの終端部にあるナットを回すことでの調整になります。これを少し伸ばして(遊びを増やして)レバーを握り込んだところでクラッチがつながるように調整しました。
クラッチホルダ自体も車体も車体中央側に寄せてやれば、レバー先端部に近いところに力をかけられるようになるので、見かけ上捜操作感が軽くなります。ただし、ホルダを内に寄せるのはレバーの曲線がスイッチボックスに当たりはじめるあたりが限界。上の写真より内側に寄せると、ホルダのクランプ部もファットバーハンドルの径が太くなりはじめるところにかかってくるので、これ以上はキビシイです。でも、これだけでずいぶんクラッチの重さが気にならなくなりました。

■ウインカーキャンセルのつもりがホーンを鳴らしてしまう問題
左スイッチボックス自体をバーエンドから見て反時計回りに動かしてやることで解決。あんまり動かすと上の写真を見てもらうとわかりますがクラッチを握った時にレバーがパッシングスイッチを押してしまうので、クラッチレバーの位置と兼ね合いを見ながら位置調整。

■遠いブレーキレバーの問題

僕は手が小さいので、レバー類は普通よりもかなり近くしています。NUDAのブレーキレバーは最もレバーを近づけた状態でもまだ遠い。そこでアジャスターの調整に関わる部分をベルトサンダーで削りまくって調整完了。ブレンボだろうが何だろうが容赦しません。これで、ホントにジャストフィットなブレーキレバー位置になりました。

■車載工具がショボすぎる問題
SONY DSC

サイズ違いで4種類のトルクスを回せる2本のLレンチは便利ですが、ソケットで回す必要のあるボルト用の工具はなし。全体にはショボショボ。車載工具入れが過剰包装です。とりあえず問題解決せず放置。

■ETCと、外部電源を取り付けたいという問題

配線図にグリップヒーターと12V給電のサービスコネクタが用意されているのを確認していたので、ディーラへ納車前までに探し出しておい下さいと伝えしておきました。タンクカバー下にそのコネクタはありました。写真上側のコネクタには12Vがきていましたが、下側は4Vくらいしかきていなくて使い道不明。上のコネクタから各種給電をとることにします。

電圧を測るため端子を差し込み。電源と連動した12Vがきているようです。危ういことやってますが、ヒューズ2回飛ばしました。

予め一体型のETC車載器置き場として目をつけていたシート下。というか、車体内に車載器を隠そうと思ったらここくらいしか空間が確保できません(※追記:嘘を言いました。左シュラウドの空間内は一体型ETCが収まるのに十分な空間がありました。ETCカードの抜き差しはめんどくさそうですけどね。右はクーラントのリーザーバータンクがあるので厳しそうです)。跳ね上がったシートのラインが車載器の角度としては若干前下がりになるベストポジションです。

セット完了。ETCのレディランプが緑点灯することを確認しました。実際に高速道路の通常のインターから入ってSAのスマートインターチェンジで降りてみましたが、どちらも問題なく反応しました。

車体外部に電源を取り出せるように防水カプラを設置。これにシガソケットをつなげましたが、テスターでシガソケットまで12Vきているのを確認しているのに、現在シガソケットに差し込んだUSB変換アダプターや100Vインバーターなどが反応せず給電できない状態。

■ブレンボがオレンボな問題

これもしばらく放置。放置している間に慣れてしまうのではないかと‥。

■ワインディングとロングライドでの問題

フロント2.3bar、リア2.9barが標準空気圧ですが、納車時に冷感でフロント2.0bar、リアが2.4bar。普段(ジムカーナで)は用途が極端に違うとはいいながら2.0bar以下で走っているので、これに空気を足して走る気にならずそのままワインディングへ出かけました。

「攻めるぞ・曲がるぞ」という気概に溢れたマシンです。何もかも軽い軽い。ただ、僕の乗り方だと、左右のロールはクイックなのにいつもの入り方だと狙っていたクリッピングポイントを踏めなくて異様にアンダーステアです。原因は分かってます。太いタイヤのマシンに乗り馴れていないので、「ペコンと倒して曲がる」という曲がり方では曲がりが足りないのです。幅広のタイヤのトレッド面を余すところなく路面にロールさせながら車体を寝かして(転がして)いかないと最後の美味しい内向力が生まれないのです。乗り出して2日目ということもありますが、まだタイヤを信じていなくて、またバンクセンサーもないのでどこまで寝かせて良いのか、どこまで車体が寝るのかもつかめないので力強く走れていないだけ‥だと思います。
でも、慣らしの5000回転まででも結構楽しめますわ。試乗した経験からすると5000回転から上が本当はすごいんですけどね。

小一時間走って口をついて出て来た感想は‥「キャスター寝かせたい」でした。フロントタイヤが物凄く近いところに感じられて、直立状態から少しでも倒したらハンドルがリニアに反応するので、それ自体は面白いのですが結構気を遣う。長距離乗ると気疲れしそうです。リアの車高を下げたらフロントの突き出しも増やそうかと思いましたが、リアを下げるだけにして少々マイルドなハンドリングにした方が自分の好みかも。

高速道路は‥寒かったのもありますが全然面白くありません。パワーはあるのに風圧を凧のようにまともに受け止めるようなライディングポジションなので飛ばす気になりません。6速4000回転で丁度100km/hですから慣らし中でも5000回転まで回せれば普段普通に使う分には高速道路でも必要十分です。でもこのバイク、九州まで高速で行くのもちょっと気乗りしないなぁ。現地まで車に積んでいくサンダーバード2号作戦か、九州へは船だな、船。

僕が使う分には十分にショートなギア比です。NUDA900Rはドライブスプロケットが16Tですが、NUDA900は17Tなので、ツーリングに行くならドライブスプロケットを1丁あげても良いと思います。スピードのピックアップをドライブ側でなくドリブン側(というかタイヤの回転数)で行っているので、ギア比が変わってもスピード表示には影響がないのがいいですね。

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