SuperCub 隠岐の島々ツーリング(3/3日目)

夜中の1時に目が覚めて、満天の星空になってないかなとフライシートをはぐって外を覗いてみたら、テントの出入り口から見えるだけでも数え切れないくらいの星が散らばっていました。一気に目が覚めました。少し見上げる角度に光の帯が見えました。

この朝、天気は良いのです。でも海抜200mから上は雲を被っていて、この日最初に訪れた展望所はガスの中。

少し標高を下げると雲の下に出て視界が開けるのに。

赤尾展望所。島の西側の展望所には雲がかかっていませんでした。手前の草むらの稜線で隠れている海岸線あたりには極端に褶曲した赤壁があるのですが、この展望所からは望むことができませんでした。

反対側は、摩天崖と国賀海岸を一望できます!朝日が入り始めて彫りが深くますます綺麗に見えてくるようになりました。このあたりは1ヶ所だけの展望や眺望がすごいのではなくて、それぞれの展望所からお互いを見ることでこの辺り一帯の大きな地理地形をセットで感じられる、という感じで、昨日の赤壁同様にものすごい時間と力がこの世界を作っていったということを実感できます。とてもシンプルに胸を打たれる。

帰りの一本道を塞いでいる馬がいたので、引いて観察しようとカブを降りたら、カブに興味津々な様子で群がってきました。

クンカクンカ。ハムハム。終いにはハンドルをゆすり始めたのでこれは危ないと近づくと、そろりそろりと退いてくれました。
ドンとぶつかられたら簡単にひっくり返ってしまいそうなカブですが、お前ら8頭分の馬力があるんだぞ。

摩天崖にも行ってみましたが、前日の夕日を受けた言葉にならない風景ではなくて、2回目に訪れるというフィルタをとりはらっても凡庸な感じ。ロケーションだけでなく時間帯とライティングってとても大事。

島の北側の2度と走ることもないだろうと思うような細い道の間からチラチラ見える海岸は、黒い絶壁だったり白い岩礁だったりで、ほとんど情報のない海岸線も表情が豊か。

どういう理由か洞門みたいにして電線を通している。バッサリやった方がメンテナンス楽なんじゃないかな。

ほぼ同じところから見える洞門。波の侵食でできるとしたら、どうしてここに穴が開くのかが不思議。

振り返るとキラキラした海に三郎岩。もう、表情豊かすぎる。

焼火山を周遊するコースは残念通行止めでした。

最後の島、中ノ島へ渡ります。

中ノ島は明屋海岸くらいしか目立った観光スポットがありません。遊歩道を歩いていくと、黒い玄武岩の壁の向こうに真っ赤な層とそれが侵食されてできた三角形の赤い岩が見えてきます。赤壁のように遠巻きにみるのではなく、ここだと色の違うスコリアを近くで触れます。スケール感はそれほどでなくても十分楽しめるところです。

ここの芝生のキャンプ場は役場に電話する必要がありますがシャワーもあって無料だそうです。

真っ赤。

真っ黒。

よく見ると2ヶ所洞門になってる。何百年もしたらここには赤い柱が立つのかしら。

日差しが強烈だったので、朝露でびしょびしょになっていたテントをカブにかけて見学していました。戻ってきたらパリパリに乾いてた。

展望台があるわけではないのですが、道端がカルデラ展望所となっている場所です。隠岐のことを調べ始めた時、地図でこの地名表記を見て「ここってカルデラなのか!?」と気がついて島前に興味を持ち始めるきっかけになったところです。前日知夫里島へ渡るのに利用した便がちょうど目の前を過ぎていきました。

中ノ島最南端の灯台。ロックオン駐車場。

可愛い馬もブサイクに。

入江ごとにある小さな集落をつなぐ道を走っていたら、入江のなかにある玄武岩の島にコンクリートの防波堤を繋げている港がありました。面白いなと思って写真を撮っていると何やってるんですかと民家のおばさまに声をかけられて、あの様子が面白いなと思って‥とかお話を少々。ここから水平線の向こうに空気が綺麗だと大山が見えるそうです。空気が綺麗なのは冬場で、その時期は暮れてくるとゲレンデのライトがとても綺麗だとか。なるほど!そうなりますね。

隠岐牛を食べられるお店がフェリー乗り場の前にあります。三品盛ランチをいただきました。

美味しいですが、自分の場合もう特に牛肉である必要はないかな、と。こういうお肉は年1くらいで十分です。それを考えると、湯来町の焼肉すぅちゃんには月1くらいで通っているからすぅちゃん優秀。

隠岐の島々2泊3日、見どころ感じどころ学びどころが盛り沢山でした!カブを足にして巡るのにちょうど良い島々でした。

中ノ島を出発して、お隣の西ノ島であやのすけさんが乗船してきて合流しました。それぞれがそれぞれのルートと日程でこの辺りをうろつくというのも面白いですね。同じ観光地でも見ていく順番や時間や日差しの違いで感じ方も違うでしょうし。

日曜日の夕方に本土へ戻る最終便なので混み混みかと思ったらそうでもなくて拍子抜けしました。あやのすけさんが仕入れた情報によるとGWなどは2等も通路に人が座るくらい混み混みになるそうです。訪島は時期と天気を選んでぜひどうぞ。

バイクなら3日あれば4島全て、2日だったら2島くらいを巡るのが良いと思います。広島からだと近いのか遠いのか何とも言えませんが、松江までバイクを運ぶ手段があればあとは船に乗るだけで、火山が作った別天地が待っています!

西ノ島・中ノ島の軌跡。中ノ島は南部へ行ったログが飛んでしまっています。

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