690DUKE 角島ツーリング

広島の人は自動車の免許を取得すると、まず最初に山口県の「山賊」という飲食店へ行くというのがローカルな風習になっています。僕は新しいバイクを買ったら角島へ行くというのが俺ローカルな風習になっています。乗り始めて1年経つDUKEでは角島へ行ったことがなかったので、「たどり着けるようなら行こう」くらいのノリで朝5時半に家を出ました。

羅漢高原へ向かう峠道は雲の中。視界も悪いし路面も濡れてるし、行くのやめようかな‥と何度か思いました。

峠を越えてみると雲が多いのは南斜面で、北斜面になると青空が見えるような空模様。なんだかんだと日本海へ向かうのにDUKEでは深谷渓を通る機会が多いな。

あっー!。二つの意味でツッコんでください、ということですか。

津和野市街が雲の中です。雲を挟んで対岸の津和野城まで上がると間近に雲海が見えるんですよね。

午前7時半の国道9号線、交通量が少ないな。

国道から津和野に降りていく道が新しくなっていました。夏空?秋空?とにかく爽やか!

萩へ向かう途中のネコ寺、雲林寺。

「幻を捨てた世は‥」と書いてあるのかと思ったら‥「神」を削った?それって二つの意味で神を捨ててない?

地球儀に世界が映ってる。

津和野から萩までは山の中の快走路を小一時間。萩まで来てしまえば山陰道の無料区間と広域農道をつないで約50km、一気に角島まで近づけます。山陰の日本海側を走る国道191号はダラダラ長くて変化のない道なのでできることなら走りたくないと思っていましたがそれも昔の話のようで、今回のこのルートならほとんどストレスフリーです。

角島までもうすぐ。

角島のよくみる風景。到着したのは自宅を出て4時間、9時半です。天気の良い日曜日なので大混雑を覚悟していましたが‥全くもってガラガラだったのは周辺のお店が開くのは10時からで、界隈が賑やかになるのもそれからなのかもしれません。

ジオキャッシングで立ち寄り。山陰本線長門二見駅。

二見駅は無人駅で、土手の上にあるホームへはトンネルになっている階段を使って登ります。街の駅にはない面白い雰囲気です。

こちらもジオキャッシュ目当てで訪問の、現在は下関市立豊北歴史民俗資料館(太翔館)として利用されている大正期の小学校校舎。当時としては珍しい、洋風学校建築だそうです。100年経ってもしっかりと残っているあたり、丁寧に建築されたんでしょうね。

山口県を代表する難読地名、特牛。この駅も無人駅です。

改札まわりがもう、いつの時代のスタイルなんだろう‥シビれます。

あやのすけさんが角島へ向かってきているということで阿川ほうせんぐり海浜公園で合流しました。

地図を見るとすぐ近くの大浦岳森林公園から日本海を見下ろせるようなので登ってみると‥想像をはるかに上回る絶景が!角島大橋見下ろすことのできる大展望っです。ここまでの道は悪路ですが、ちょっと足を運んでみる価値大アリ!

日本海を見下ろす山、鉄塔などが建っているのを見てたどり着けそうなところを見つけた時は片っ端から登ってみていますが、ほぼほぼハズレなしの風景です。なかでもここは角島大橋が見えるというだけでもポイント高い!

というわけで、また来ました。数時間前に比べて海の色幅が増えて、景観が華やかになっています。こういうのはホント生モノですね。

角島、綺麗なのは間違いないけれど、角島と角島大橋は訪れること自体が目的のランドマークになってしまった感があります。見慣れてしまうのは勿体無い風景‥。

帰路で秋吉台へ向かう途中に、長門湯本温泉の恩湯へ。

ここはひと昔前、いかにも「湯屋」って感じの最高に素晴らしい共同風呂があったのですが、建て直されてしまったようで、スッキリと綺麗な景観に変わってしまっていました。

休憩所、むっちゃ綺麗。でも、ひなびた温泉街のなかで完全に浮いてる。これでいいの?!って思っちゃう。

突然温泉に入ったりすることがあっても良いようにカバンにいくつか忍ばせていた圧縮タオルがここで活躍。これでハンカチより一回り大きいサイズになります。100円ショップで5個入りとか売ってる。

休憩所のソフトクリーム、バニラじゃないところは渋みがあって、なかなか媚びてない味でした。

秋吉台まで移動して、大正洞の駐車場に隣接している土産物屋で食事です。山口名物瓦そばですね。

この時期の秋吉台は草がボーボーで、石灰岩が草に埋もれてただの草原のようになっています。ボコボコした地形なのは石灰岩が侵食されてドリーネになっているから。散策路が網の目のようにありますが、道を外れてドリーネに落ち込むと底なしの穴で這い上がって来られないところもあるそうです。

若者の集団が同じバイクに乗ってきたので何かのグループかと思ったら、どうやら萩のレンタルバイクのようです。仲間で車に乗って現地に行って、一帯をレンタルバイクで闊歩する‥こういう楽しみ方も面白そうですね。

走行中突然「ファンタグレープが飲みたい!」と思って立ち寄った道の駅の自販機、見事にファンタグレープがあった時のこの嬉しさ!きっと本当の味より数倍美味く飲んだに違いない。

晴れても暑過ぎず、朝夕も寒過ぎず、最高に走りやすい季節の陽のある時間をしっかり走り切った12時間は、無茶苦茶充実して楽しく走れました。

広島から角島って、片道200km。下道自走で行くにはちょっと骨が折れるな、と思っていたのに600ccクラスのこの2台、帰ってきてしまえば疲労感もなく尻も痛くなく、ただただ楽しいだけ。久々にDUKEで走り回りましたが、カブやセローではなくこのクラスでないとできない楽しみというものがありますね!

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