GB250 タンデム庄原ツーリング

スーパーカブのタンデムに味を占めて2週間前にセローのタンデムで呉まで行ったところ、セローは右のタンデムステップがサイレンサーと近いところにあるので「熱い」から嫌なんだそうです。ならGBはどうかと乗ってみたらそこそこ楽しめそうだったのでちょっと遠出。

ピアノの楽譜を庄原の家に忘れて帰ってしまったので取りに行くことにしました。大叔父がいらっしゃるので送ってもらえば済む話なのですが、うちから片道100km少々の庄原へ30年も前の250cc単気筒で往復というのもプチアドベンチャーな感じが楽しめるかな、と思って。往路は大叔父を待たせては悪いと思って高速で向かいました。

パーキングエリアでみつけた変なドア。たまたま撮った写真がホラーだわ。

一人で走るなら庄原くらい無休憩ですが、タンデムなので2回ほど休憩を入れました。林越しに広がる庄原の田園風景を「きれー!」といいながら見に行く姿が僕としてはとても嬉しい。

GBってもともとシングルスポーツクオーターCB250RSの後継で出てきたCBX250RSと基本的な車体の構成が同じなのですが、80年代前期の開発当時でも「ビンテージ風」に作ったこのモデルにCBという名前を冠するのはホンダの上層部が嫌がって、CをGに変えて「GB」にした‥という話が車名に関するおそらく本当の話で、イギリスで走っていたバイクっぽいからグレートブリテンの略だかいうのは後付けの理由なんじゃないかと思っています。それにしてもGBって妙に「ビンテージ感」が溢れている名前ですよね。うすうす気がついていたんですが、僕は「じーちゃんばーちゃん」の略だと頭の片隅で考えてこのバイクにビンテージ感を纏わせていたようです。

先日庄原から帰ってくるときに目の端に触れたFZR1000。今日は素通りせずに記念撮影。このFZRは1987年式で当時は1000ccのバイクを国内仕様として販売していない時代でした。僕が高校3年生でバイクに乗りたくてウズウズしていた時期のヤマハのフラッグシップですから結構なインパクトありましたし、今見てもなにかジュワっとしたものが溢れてくるマシンです。

GB250は1983年〜1997年までの生産なので、世代的には被ってますね。このFZRが出た1987年はGBがツインキャブからシングルキャブに仕様変更された年です。

日が差し始めてあっつい。国道を走らず、木立の影を走れる裏道で南下。

三次ワイナリーのお向かいの、みよしあそびの王国。

放っておくと延々遊びそう。さすが小学生。ここで体力使うと、帰り道で寝ると思ったら、案の定タンデムシートで寝始めました。こりゃ下道100kmは厳しいなということで広島東から高速に乗ることに。

またまた目の端になつかしの旧車が‥NS400、1985年式。今でもハッとする外観をしています。デザイン自体はそうでもないのですが、NS400Rはこのトリコロール(いや4色か)の配色が最高にカッコイイんですよね。ロスマンズもありましたが、どちらもフルカウルの広い面を大胆に塗り分けて、カラーリングだけは最高にセンスあるマシンでした。

こうして考えるとGBの生産されていた15年間って、本当に激動の時代でしたね。GSX750S(耕運機ハンドル)が出たのが82年、翌年にGBが発売されて、キャブの仕様が変わった以外はエンジン・足回りほとんどそのままの15年間。その間80年代後半にレーサーレプリカブームが起こって90年中頃には終息して‥GBを越える息の長さで大きなモデルチェンジをしなかったマシンといったらGPZ900Rくらい?

GBは僕が中学生から社会人になる間ずっと在り続けたマシンで、ずっと乗りたいなと思っていたバイクでもあります。だから今こうしてムスメとタンデムするくらい、気取らず普通にGBを乗り回していけるのがとても楽しいのです。走り回るだけでなく、今ピカピカを維持することにとても意味のあるバイクでもありますしね。

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