SuperCub 可倒式ステップ

乗り始めて気がついたのですが、ノーマルカブのステップはクランクケースの底でボルト止めして左右に伸びているステップバーにゴムを差し込んでいるだけのもので、可倒式ではありません。普通に走る分には問題ありませんが、少しコシの入った走りをすると、擦ります。で、右に擦る分にはステップよりも先にブレーキペダルの底の角が接地するので踏み込んでいるペダルが押し戻される分まだ大丈夫なのですが、左側は車体に固定されているステップが接地すると勢いでリアの加圧が抜けてリアが逃げる、ということが何度か。そういう走りをしなければ良いだけの話なのだけれど、あらよっと!と車体が沈むようなターンするとすぐ擦ってしまう。リアサスの交換で車体の沈み込みは改善したようにも思いますが、大惨事にならないうちに対策をすることにしました。上の写真、ノーマルステップ。

ステップは高さだけでなく張り出し長も大事です。大抵のステップは張り出しが靴の外側面よりも外に来るので2センチ近く内側に追い込んでやっても走っている分には全然問題ないと思います。カブも幅だけの問題なら一度ゴムを抜いてステップバーを切り詰めて、ゴムもその分内側を切って差し直せば問題ないと思います。クランクケースからの張り出し13cmちょっと。

スーパーカブの兄弟車、クロスカブ110には可倒式ステップが採用されているので、スーパーカブを可倒式ステップにするのはそれに付け替えるのが定番のようです。今回パーツを自分で取らずに純正部品でセットになっているものを購入しました。

というのは、クロスカブは右側にもサイドスタンドを取り付けできるようにサイドスタンドステーがステップバーに溶接してあって、そのスプリング取り付け用のピンの張り出しを削って防錆塗装をするのが面倒だったから。このキットはあらかじめ手が入っているものです。

外したステップバーと比較。クロスカブのステップには両側にサイドスタンドステーが付いているのが分かります。

車体に取り付け。

ステップは専用のバーをゴムに差し込んでいきます。これがまた大変‥ひと手間かけて石鹸水でも塗って作業すれば楽なのでしょうが、そのままチャレンジしたので結構時間がかかりました。

ステップバーの長めの爪がゴムに刺さることで、ゴムが軸上で回転することはないような構造になっています。おかげで外側から長さを切り詰めることができません。一応バンクセンサー的な膨らみが作ってありますね。

高さは純正ステップと驚くくらい同じ。上面30.5cm、下面27.5cmくらい。

ただ、張り出しが‥純正の13cmに対して15cm。購入前から注意書きに記載されていたので分かっていたことですが、2cmも外側に出ると見た目にも無駄に張り出して見えてしまいます。

クロスカブの方が地上最低高が高いので、クロスカブでは問題ないのかもしれません。スーパーカブにこれは実用面でもちょっとスペックダウンかも‥。

なんとかならないかとガサゴソパーツを漁っていたら、何用だか分からないステップバーが出てきました。そのままでは取り付けできない形状なので、グラインダーで薄くしたり小さくしたり削ってみました。

おお、取り付けできた。この時点でこのカブはどの方面へ向かっているんだろう、というルックスになってきた。

左ペダルがこのくらい動けば、車体接地で転倒ということは免れそうです。この程度の跳ね上がり具合だと、転倒したら付け根の部分で折れるかなぁ。

ステップそのものの高さは低くなりました。上面28cm、下面26cmくらい。2cmも足を載せる位置が下がると、着座した時もかなりゆったり感が出て、やる気マシンにしたはずなのが逆に妙にラグジュアリーになりました。

張り出しもほぼ純正と変わらず。このタイプのステップは外側から削って加工できるので、低なった分が気になるようなら追い込んでいけば良いと思います。

ただ足を載せる面が2cm下がると今度はペダルとの兼ね合いがおかしくなるのかな‥雨なのでその辺がちゃんと確認できていません。

って、本当にどっちへ向かっているんだろう、俺のスーパーカブ。

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