仕事の経過 その2

最近の子供は対立構図に慣れているというか、なにか「悪いこと」をしている自覚があるときに教師にそれを指摘されると、基本的に咎められていると思って目つきが反抗的になります。

自分の場合、生徒が授業中に携帯をいじっていようが、寝ていようが、弁当を食べていようが、いきなり咎めることはありません。だってそこで指摘しても、またいつか同じことするもの。根本的にどうしてそういうことをするのかを(興味もあるので)問答をして、自分にない発想には素直に「へー、そりゃ想定外だわ」と感心してやりたいのです。

そういう接し方をするとほぼ100%、生徒の目は挙動ります。自分が怒られているのかそうではないのかの判断ができないのです。悪いことしているのに咎められないということには慣れていないのです。
授業中に失礼にあたることをすること自体、その子のこれまでの生活に根ざしている部分が多いので一朝一夕には直りませんが、少なくともその失礼なことをしてもかまわない理由を高校生なりに説明してごらん、というと返答は一切できない(もしくは言い訳にならない言い訳をする)のが常です。

悪いことを「しない」「させない」ではなくて、なぜそれが悪いとされるのか一緒に考える。そういうところから、生徒との信頼関係を築いていきたいのです。

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