GROM 腰上OH

この冬一番の寒さの雪天の朝でもコンデンサチューンでエンジン始動が可能に!寒さに負けずに自力でエンジンがかかるようになりました。急速にGROM愛が増してきて、ここからさらにバタバタしているエンジンがもう少し落ち着かないものかと腰上を開けてみることにしました。2万3400km。

シリンダヘッドを外す前に、以前から見て見ぬふりをしていた内圧コントロールバルブ、開けてみます。これ、近所のバイク屋さんからタダでもらってきたスクーター用のワンウェイバルブです。取り付けて2年間メンテナンスしていなかったので、ねっとりと乳化した堆積物で使い物にならない状態になっているんじゃないかという疑惑。

カパ。ホースから水がポタポタ垂れてきましたが思っていたほどではなかった。まだ機能していました。

ワンウェイバルブの排気側からに空気を吹き込むと、空気が抜けちゃいけないのに「ブブブブブ‥」とリードバルブが振動して笛のように空気が抜けていきます。強く吹き込むと止まるので、まるでダメというわけではないようなのですが‥予備で持っていた銀色の方は全く空気を吹き込めないので、こちらが正常なのでしょう。これを取り付けた時の古い記事を読むと、もともと「ブブブブブ‥」と音が出ていたようです。もともと状態が良いわけじゃないバルブだったのかな。古い方は捨てて、銀色の方を付けることにしました。

カムチェーンのガイドローラー。削れて機能しなくなっているものを何個も見てきましたが、全然問題なし。いつ交換したのか覚えていませんが、そのくらい昔に変えたものがこの状態って優秀だわ。

ピストンのお焦げ具合。こんなもんでしょう。スカートに色がついていないので、吹き抜けもしていないようです。

シリンダの内側の下側。ピストンの動く方向への傷もなく、とても状態が良い。

シリンダ上側も問題なし。

ピストンを磨くのに時間がかかりました。なかなかお焦げが取れないので、もう電動バイクでいいじゃん!って思ってしまうくらい時間がかかりました。

ヘッドを固定する前に、スパークプラグを外してクランクシャフトを回してシリンダとピストンの芯出しをしながら(ついでにこれでオイルも回して)ヘッドの固定をすると良い、と何かで読んで以来そうしています。これをするかしないかで、組み上がった後のエンジンの振動が結構違うと感じています。

さて、走ってみると‥まずエンジンのガサガサした感じがすっかりマイルドになりました。アイドリングもプルプル回転数が上がったり下がったりしていたのが非常に安定しました。外して掃除して組み直しただけなのに、とても落ち着いて回る良いエンジンになりました。

特殊工具登場。

久しぶりにECUのリセット。むちゃ乗りやすいエンジンになりました。思いつきだけど、腰上触ってみて良かった。

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