SEROW 俺の宮島泊

今年は野宿系のツーリングへ行く機会が少なくて、外泊成分不足。11月にもなるとだんだんシーズン的にも厳しくなってくるで、いまのうちにと宮島へ行ってみることにしました。お昼に小学校の運動会へ行って帰ってきてからでも間に合う素晴らしい地元のパラダイス。

直接泊地へ向かうにはちょっと早い時間だったので、島に撒いているキャッシュのメンテナンスとか。

島の紅葉の偵察とか。標高の低いこの辺り、全く紅葉していません。

最近泊りの夜に飲み食いする食材は現地調達するようにしています。お土産物屋の並ぶ表参道商店街の1本裏手、町屋通りのくま金さんでおつまみやら朝食やらを購入。夜19時くらいまで開いている、島のコンビニ(ちなみに、宮島にコンビニはありません)。

その並びの酒と器 久保田さんでビールを調達。

そのまま泊地へ‥と思っていたら、なぜか突然目に留まったこの小径。聖崎の入り口だと思われます。何年越しかでずっと訪れてみたいと思っていた場所のひとつです。

ちなみに聖崎というのはここ。宮島の最北端です。すぐ近くの島へは衛星写真で見る限りではもしかしたらトンボロ現象で渡れる?と期待できる雰囲気が伺えます。

入り口からひと山越えたら海岸線へ出ました。対岸の本州の街の見え方がいつもとは違って見慣れないアングルです。

切通しで岬の反対側の海岸線へ。

切り通しの壁にはちょっと不気味な穴が空いてる‥宮島の防空壕はほとんどが石やコンクリートなどで厳重に塞がれていますが、この辺りは人が来ないからか簡易的に蓋がしてありました。

抜けた先は湿地帯ぽい場所。これはあなたの知らない世界だわ‥。

これはなに?コンクリート製のドラム缶のようなモノ。

基本的に原生林。踏み跡はありますし、ピンクリボンでルートは分かるようになってはいますが、平地から山道に入るところで何箇所か不案内なところがあって少し迷います。

入り口から15分ほど歩いて聖崎先端の山頂部到着。三角点がありました。

期待していたトンボロで繋がってるんじゃないかと思っていた島。見た感じ干潮時でもつながらなそうなのですが、そもそも海岸線まで降りられない。

北側は海に灯籠が‥と思ったら、これが「聖崎灯台」のようです。なんと、石灯籠。これがここにあるということはこの辺りは浅瀬になっているということです。夜なんか全然わからないでしょうから灯台があるのは大切です‥が、夜点灯するのかな、これ。

【追記】昔は向かいの地御前から灯籠に火を灯しにきていたようですが、今はソーラー発電になって夜間点灯しているそうです。

帰り道。原生林でいまひとつ踏み跡が辿れず、道に迷いました。

宮島、散々歩き回っていますが、まだまだ知らないところが見つかるなぁ‥でもって、島の南半分は全くの未開。

包ヶ浦キャンプ場近くの木材置き場になっていた場所の壁がふと目にとまりました。よく見ると‥

石垣が丸い形で続いている‥これ砲台跡?歩いて観察してみましたが、確信が持てるものは見つかりませんでした。

泊地到着。いつも泊まるところはソロキャンパーがいたので、浜に泊まることに。

セットアップ完了して、椅子に座ると‥

目の前を潜水艦が浮上航行していました。

季節が季節なので、いつもよりも多めに薪を用意しました。

斧があると作業効率が猛烈に上がる。相手が竹なこともあってノコギリの何倍か早い!

う、ガン見でロックオンされてる‥。

着火!

ランタン、シーン‥電池切れてました。

焚き火の火が暖を取るだけでなく、光源にもなります。

よくよく考えたら電気のない時代、夜はこの火が光源で暮らしていた時もあったでしょうから、これを不便と思わないようにしてみよう。

昨晩家で分量を軽く誤って8人前も豚汁というか鶏汁を作ってしまったので、ジップロックに入れて持ってきたものを温め直して食べます。

ところが光源が低いので鍋を持ち上げて光源より高くすると、何を取り出したのかが見えなくなります。フォークに刺したものを炎に透かして確認。これは大根。

16時すぎから飲みながら設営を始めて、17時すぎから寝るまで食べ続けるスタイル。ラミーが沁みる‥。

バランスが悪いので途中から上下をひっくり返した太めの木材、シン・ゴジラみたいになってしまった。

夜中、1時ごろ雨が降りました。そんな中、テントの外でザク‥ザク‥と足音が‥。その後カランカラン‥と金属の転がる音‥うわー、鹿だよ(多分)。

朝、鶏汁は中身を捨てて鍋は洗わず蓋をしてバンドをかけておいたのに、バラバラにされて鍋はピカピカになっていました。まぁ、実害はなかったのでヨシ。

この日、朝の気温13度でこの時期としては暖かめ。夜は真冬用のイージスを着たままシュラフにもぐりました。全く寒さを感じることもなく、8時間くらい眠りました。

ハンモックでも明け方の温度が10度くらいまではライディングウェア+エアマット+モンベルダウンハガー#3で朝まで寝られます。テントなら5度くらい下方にシフトできそうなので、明け方13度というのは全くもって余裕です。GWの阿蘇が普通の日で10度、運が悪いと5度以下になることがあります。なので、まだもうしばらくはGWの阿蘇向けの装備でもいけそうです。

テントを畳むとのフットプリントの形で雨に濡れていない地面のシルエット。

お世話になりました。この日、泊地のさらに奥まで行ってみると、別の浜でそれぞれソロキャンプで2台、2組のライダーがテントを張っていました。VストロームとCRFだったかな。お友達になりたかったなぁ。

フェリーの時間までプチ観光。期限未定で大改修中の大鳥居、足場越しに鳥居の形が見えるようになっていました。令和元年6月から改修をしていますが、あともうちょいで囲いが取れる‥と思って調べて見たら令和3年11月の段階で進捗七割ほどだそうです。あと数年はかかりそう。

厳島神社を見るには、もう少し海面が上がっていると良いですね。

ゆっくり走るとトンネルを見つけてしまったり、いろんなところにまだ秘密が隠れてる。

神様の通り道を塞ぐなと言われそうですが、いつも鳥居をくぐってこられているわけでもないでしょうから勘弁。

いつか弥山の山頂で朝を迎えたいな、と思っているのですが‥翌朝晴れが確定でも運が悪いと雲の中ですね。

朝イチの本州行きの船。ガラーン‥。

あっという間に弥山の雲が晴れていました。

今回リアのトップケースを新婚旅行中のちかくんに貸していたので箱なしでしたが、箱なしのおかげでガタガタ感もないし荷物も減らさざるを得ないし箱の重さもないし、でハンドリングがすこぶる良い。荷物の重さのせいでバイクが移動のためだけの道具になるのが嫌で、できるだけ荷物を少なくしてきたつもりですが、今回は特によかった。これからもこれくらいの重さで出かけられるように努めよう。

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