7万キロ直前まで走行しているみらい。くんのGROMが入庫しました。今回はクラッチとカムチェーン関係の交換です。
そこそこ頻繁に開けているうちのGROMでも大抵岩場の海苔みたいにゴミが堆積している遠心フィルタ‥7万キロって何が出てくるか楽しみ‥。
え。
みたことのないパーツになっていました。内側にエキパイのガスケットのようなパーツが張り付いてる。
ズモっ、ムニムニ‥
ムニョムニョ‥なんか、気持ち良い。
いや、気持ち良くない‥10年ぶりくらいに耳垢掃除したみたいな気分です。
茶漉しフィルタは、と。
おお、なんだか小動物の巣みたいになってる。
恐ろしいことに、その中に金属片が混ざっています。見覚えのない形‥これは何の破片でしょう。
あまりにもフィルタ関連が衝撃的すぎたのでクラッチ交換の写真を一切撮るのを忘れていました‥。クリッピングポイントのクラッチキットのクラッチ板だけ交換。強化スプリングはエンジンパワー上がっていなければ換える必要はないと思うので、ノーマルスプリングのまま組み戻しました。
左側、カムチェーンテンショナーまでたどりついて、これまたびっくり。こちらも見覚えのないパーツが付いています。いや、見覚えのあるパーツが付いていません。
カムチェーンテンショナーロッド‥だったもの。本来ならゴムローラーが付いていてカムチェーンを押さえつけてテンションをかけるパーツですが、ローラーがなくなって金属の軸でカムチェーンを押していたようで。恐ろしいほど削られています。
テンショナーのゴムに当たる側も、なぜか鋭利な刃物のような変形をしていて、ゴムの減りはそれほどでもないという状態。
キタコさんの対策パーツとの比較。先の茶漉しフィルタの下に棲んでいた金属片はこの軸が分解したものだったようで、幅も一致しました。
カムチェーンは外観状なんのダメージもなし。すごいな、エンジン内部パーツを切削するカムチェーンソーだな。
というわけで、7万キロ無開帳のエンジンの内部は普通のGROMとは違った文化で満たされていました。僕のもそろそろ開けてみよう‥と思わされる一件でした。
先日、8万キロを超えた自分のGROMから異音が出るようになったので分解すると、
同じようにカムチェーンテンショナーロッドのローラーのゴムが削り取られていて、金属部分でチェーンが押されるようになっていました。
で、その時に気がついたのですが、ローラーが削られていくと、テンショナーのゴムに当たる側がカウンターシャフトのギヤに当たって削られていくようです…