大会翌日。タイトルこそ「四国アドベンチャーラリー」ですが、この日の記事はアドベンチャーラリー成分ゼロの後日談です。
四国からの戻りのフェリーを夕方発で予約していたので、この日ほぼ1日がフリーです。とはいっても、2日間、特に前日はどのくらいの力加減ではしゃいで良いのかが把握できずに全開で遊んだため、膜につつまれたようなスッキリしない疲労感をかかえて、この日はどこでどうする?という話になりました。もともとの予定では大川嶺へ上がるつもりでしたがそれだけじゃ時間を持て余すので、とりあえず八幡浜や宇和島方面のキャッシュを昼まで巡る方向で海へ。
八幡浜は以前訪れた際に高台にある南斜面のみかん畑の山の道がとても良い景色だったので、今回も突入。朝の低い日差しで半島や島影の彫りがより深くみえる最高の時間帯です。眼下に広がる景色がミニチュアみたい。広島に住んでいると水平線を見ることがほとんどないので、このくらいの開放感でも結構ガツンとやられるものがあります。
当初ジオキャッシュを巡る、という予定でしたが、バイクから降りたり乗ったりを繰り返すこと自体が億劫に感じる‥という御老体な理由で、あやのすけさんがまだ拾っていない佐田岬の先っちょにあるキャッシュまで行こう、という話になりました。薄く雲のかかる日で、残念ながらむちゃくちゃな青い空と蒼い海の広がる風景ではありませんでしたが、それでも佐田岬ならではの巨大な風力発電機がおもちゃの風車かと思うくらいゾロゾロと並んでいるスケールの大きな風景に圧倒されながら西へ西へ。いざ風力発電機の下へ行ってみるとそのデカさに圧倒されます。ブレードの描く円の直径は60m以上あります。
僕が何度も玉砕しているマルチキャッシュへ。
今回は強力な助っ人がいるから、これでカタがつくだろう!と期待に胸が躍りました。
が、玉砕‥見つかったのは木の穴を住処にしている木登りするカニ‥。
ちょっとした地の果て感が味わえる、佐田岬へ到着。駐車場から20分くらい歩くと先端の砲台跡などの施設まで行くことができます。
昔から気になっていた、謎の階段。いろいろ取り壊した名残なのでしょうね。
探照灯施設の跡地が展望台になっています。この日、対岸の九州、佐賀関や大分がとても近く見えました。
こんなのできてたんだ。知らなかった。はーと。
目的地、砲台跡へ到着。綺麗に整備されています。
ここの大砲、ホントにこれで狙ったの!?と思えるような古いタイプ。いくら海峡が狭いからって、これで本当に航行する船舶を狙えたんだろうか‥。
目的のキャッシュは程なく発見。任務終了です。
この日、対岸では九州ダンロップ杯が開催されていました。くうう、近くて遠い。
こういうのは割とどうでもよくて、
こういうのが男心を鷲掴みです。
三崎港のすぐ近くに、「三崎のアコウ」という案内板があります。あら、ここGoogleマップでも紹介されていないですね‥もともとはバイクを止めているあたりが海岸線で、海にせり出している大きなアコウの木の太い枝を伝って海面の上まで行って、子供たちが海に飛び込んで遊んでいたといった案内が書いてあります。確かに迷路のように絡みながら枝を伸ばすアコウの木はとても逞しく、当時の風景を思うととても和める場所です。
佐田岬といえば、しらす丼。ということで新しくできた佐田岬はなはなという港湾観光施設の食堂へ行ってみました。
でてきたしらす丼。あれ‥思っていたのと違う‥。これだったら広島でも食べられるわ。僕が求めていたのは、掘っても掘ってもご飯が出てこない生しらす丼だったのですが‥。
佐田岬の中ほどにある旧店舗へ寄ってみると、こちらは食事の営業はやめていらっしゃるようでした。んー、とても残念な気分‥。
佐田岬からの戻りはメロディーラインを通らずに、海側のワインディングを気持ちよく走りました。時間はかかるけれど、セローにはこちらの道の方が向いてる。佐田岬の長さがより実感できます。
昼になると薄曇りでもさすがに暑い。ソフトクリームが妙に美味しい。
大洲へ戻って車へバイクを積み込んだら、もう次の街で降ろすのが面倒だと思うくらいには疲れ切っていました。内子のキャッシュをいくつか車で巡ります。
結構やり切った感。以前訪れて以来新しく設置されたキャッシュ、この3日で20個以上巡りました。
松山で時間調整。
旅の締めくくりの夕焼け‥あんまり焼けなかったね、とか話して油断していたら、
下船直前、結構焼けていたのかもしれない‥。
というわけで、柳井から広島へ戻ってきました。初めてのルートでしたが実走1時間ほどだし、往復で12,000円割引の効くキャンペーンチケットのありがたさもあって割とお気楽に松山へ行くことができる方法だということがわかりました。
とても充実した3日間でしたが、10年くらい前だったらこの3日間にもっと詰め込めたなぁ、ちょっと気持ちに体がついていかなくなってきたなぁ‥という思いも‥。健康年齢維持のために、これからも面倒くさがらずに身体を動かさなくちゃ。
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