黄色いバイクの系譜

黄色いバイクにどれだけ乗り継いできたのか数えてみたら、1988年にバイクに乗り始めて2021年までに10台も乗り継いできていました。少し振り返ってみようと思います。

平成もはじめの頃、ボディカラーが黄色のバイクというのはほとんど販売されていませんでした。モトジムカーナを始めたそのころ、当時トップライダーだった大阪の小林さんの乗っていた黄色いBROSがいろんな意味で衝撃的で、「黄色=トップライダーの色」と思い切り刷り込みされました。当時のモトジムカーナライダー共通の思いだったと思います。

1台目:VFR400R

黄色に乗るからにはトップを目指そうと、その時乗っていたVFR400Rを黄色に塗りかえました。これで遅いとかいうのはありえない世界だったので、自分を追い込む気持ちでした。おかげで気合も入ってメキメキ上達して上位を走ることができました。

2台目:HORNET600

関西圏との付き合いが薄れて関東ダンロップ杯に目が向き始めた1995年頃、「モトジムカーナといえばビッグバイク」といった風潮だった世界にゼファー750から乗り換えた作田さんがCBR600F3で勝ちまくって600ccの波がやってきます。当時CBR600Fは国内販売されておらずなかなか手に入れにくいところに、HORNET600が国内発売されました。車重とエンジンで選んで失敗。これ、国内モデルはフロントが16インチでその癖から抜け切ることができませんでした。

HORNETは普段用・ツーリング用として乗ることになりました。

3台目:NSR250R(MC28)

HORNETで失敗したので、次は失敗しないように、とNSR250Rに乗り換えました。が、当時NSRの種類や違いもよくわかっていなくて最初に乗ったのはプロアームのMC28。MC28だから悪かったというわけではなく、これはこれで恐ろしく速く走れて西日本ではほとんど無敵でした。ホンダの赤白NSRの塗り分けを元に黄/黒/銀に塗りかえ。これが僕のヴィジュアルアイデンティになりました。

4台目:TDM900

HORNETはもっぱらツーリングに使っていました。知人のtonamigon君のTDM900と1日800kmのツーリングをした際、TDM900のツアラーとして能力に感動して、即乗り換え。初期型TDM900の黄色を購入しました。このバイクとは長い付き合いをしていくことになります。

5台目:CBR600F4

頭が古かったのか、今になっては全然気になっていないのですが、当時2ストが実はあんまり信用できなくて、できれば4ストで走りたいと思っていました。そこにCBR600F4が手に入ったのでジムカーナ用にしてNSRを手放しました。黄色の塗色は純正の黄色タンクを手に入れてきて載せ替え。当時の600ccとしてはとても軽く非常に良いバイクでしたが、それでも重さを振り回すことができず、成績は鳴かず飛ばずでした。

6台目:NSR250R(MC21)

NSRの踊るようにヒラヒラ走る感覚が忘れられず、またNSRに。NSRはペンタックスカラーが好きだったので、ペンタックスカラーの殻を剥いたものにしばらくのっていましたが、その後昔のカラーに塗りかえてこれは長いこと乗りました。といっても長く乗るためにMC28の頃から合わせてNSR250は6台購入しました。

7台目:GROM

もともと近所徘徊用に購入。初めての原付でかなり新しい世界が開けました。そのころNSRに乗るのに疲れてきて、次期車両に単気筒でエンジンのよく回るタイプとしてKTMの390あたりを狙っていましたが、実車を見てインド生産の雑っぽさが気になって手を出せずにいました。その夏ツーリングの帰りに立ち寄った九州の大会で、GROMでほぼトップタイムが出たりして、もしかしたらこのバイク化けるんじゃないか‥とNSRの次の車両としてGROMに手を入れてみることに決定!NSRのころは高いポテンシャルにあぐらをかいて、自分の好みの足を作りきらなかった感じがありました。GROMはもともとがどうしようもない状態からのスタートで、情報もない中ひとつひとつのパーツを買っては付け、走っては外し‥を延々繰り返してゼロから作り上げていった感があります。おかげでベッタリと自分好みの味付けのマシンが出来上がりました。今振り返ってみてもむちゃくちゃ速いマシンになりました。

8台目:GROM

原付だとさすがにキャパシティが狭く、モトジムカーナに振ってしまうと一般道を走るのはちょっとしんどかったので、もう1台GROMを買うことにしました。最初に買っていたGROMは黄色で、2台目は黒です。タンクを付け替えて、1台目はステッカーで黄色の主張を。2台目は一見純正っぽい黄色/黒ですが初期型の黄色と後期型の黒ボディです。モトジムカーナ用に購入して失敗したパーツを惜しみなく投入して、見た目はそれほどでもありませんが、中身は結構豪華なGROMになっています。

9台目:VTR250

GROMが壊れてしまったので、巷で人気のVTRを本気でつくってみたらどこまでいけるのか試してみたくて購入してみました。GROMで自分の乗りたい足のバイクを作る経験ができたおかげで、VTRはものすごく良い足ができたと思います。やれるだけやって、納得できるマシンが仕上がったあたりでコロナ禍。大会に参加できずモチベーションも下がってきたのと、マシンできちゃった感で満たされてしまったので、手放しました。

10台目:CB250R

MAVさんのおろしたてのCBに乗ってみたら、借り物だというのにむちゃくちゃ乗りやすい。しかもなによりカッコイイ!ちょっと食指がうごいたところでVTRも手放すことになったことからこれをもとに自分向けのバイクを作ってみよう、と購入しました。購入した翌日にタンクカバーを剥がして黄色にしました。単気筒なのでツインに比べてパンチがあるかといわれるとそうでもなく、上もすぐ頭打ちするのでエンジンの特性的にはモトジムカーナに向いているとは言えないんじゃないかと思います。どちらかというとVTR寄りというよりはGROM寄りな感じで、非力なマシンの回転数を落とさずにいかにツルツルとコースを駆け抜けるか、が勝負のマシンだと思います。

11台目:DUKE600
車体カラーオレンジの納車待ちのコレも、黄色になるんでしょうか(写真は妄想です)。

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