GB250 音と出力の調整

GOODSというメーカーのGB250用スリップオンサイレンサー、ノーマルライクな小ぶりなテーパーコーンで、大変気に入っています。ノーマルサイレンサーだと発生するパワーバンド前のトルクの谷もないし、パワフルに吹け上がるし、走っていて「楽しい!」と思えるとても良いサイレンサーです。

1年ほど使ってきましたが、先日の角島ツーリングあたりでやけに音量が大きくなって、疲れた身体にはビリビリした高音が耳障りになってしまいました。そこでもう少し消音できないものかといじってみることにしました。

ノーマルエキパイに引っかかる太さで、サイレンサーに挿入できる太さのものをガレージでガサゴソ探してみました。

ベアリング打ち込み用の工具やら、フロントのイニシャル調整用ダイヤルやらワッシャーやら、ちょうど良い径のものが見つかりました。

いろいろ組み合わせて33mm。この厚さがエキパイ後端とサイレンサー内部の段差にピッタリとハマる厚さ。

かなり太さを絞るように見えますが、サイレンサー内部もこのくらいに絞られているのでちゃんと走るんじゃないかと。

サイレンサーに挿入して組み直します。

ばっちり消音できて、おまけに低速がモリモリになりました。が、距離を走ってみるとちょっと消音しすぎのようです。そこでもう少し抜けの良い状態にできないかと考えてみました。長さがこの長さで、穴の大きさをもう少し大きくしたい。無垢の金属から削り出しというのが最初に思い浮かびますが、それだと期待通りの音や出力にならなかった時の調整が面倒くさい。

で、ホームセンターで買ってきた部材。1000円ほど。この排水管の蓋は1mm単位でサイズ違いを売っているので、非常にありがたいです。40・41・42mmを買ってきました。

こう組みます。

長さは微調整し放題。

2枚重ねにして穴の位置をズラすことで抜けのコントロールができます。

これで最初のバージョンよりは少しエキサイティングな仕様になりました。

このサイレンサーはバッフルなしだと6000回転からレッドゾーンまでドラマチックに吹け上がって加速します。バッフルをつけることで低速トルクが増して、6000回転からの盛り上がりは無くなりましたが、もともとDOHCのエンジンらしく高回転側はエンジンの回りが良いので、全体的に超フラットな加速をするようになりました。音もかなりマイルド。もう少し音も大きく、加速にもメリハリをつけたいと思うので、また穴を広げる加工をしてみようと思います。
こういう微調整をバイクで楽しみたかった!街乗りで元気よく走るための御普段用バッフルやら、ツーリング用の疲労感の少ない出力になるバッフルやら、自分の好みや走るシーンにあわせて最適なフィーリングのGB250にしてみたいです。

【5月29日追記】

半日走って帰ってくると、サイレンサーのジョイント部でカチャカチャ音が出ていました。遊びができてしまったのだろうと外してみると、排圧でバッフルが変形していました。

ならば2枚重ねにしてやれ、と重ねたついでにもうちょっと排気音を大きくしてしまおうと穴を少々大きくしてみたら‥中回転域のトルクが落ちて見事に自分の好みのフィーリングから外れました。その足でまたホームセンターで排水管の蓋を買ってきて加工。今回はセッティングができるよう2枚重ねにしてずらして穴の面積の調整ができるようにしてみました。

排気効率の微妙な調整でこんなに味が変わるのも驚きですが、煮詰めていけば本当に自分が欲しいテイストにもっていけそう。キャブと違って5分もあればハメ外しができるので、セッティングもお気楽。楽しいマシンになってきたぞ。

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