SEROW 山口県東部沿岸ツーリング

ちょっと山口方面へ。前週ジャケットがいらないくらいの暖かさだったので、オーバーパンツを履かずに出てすぐに後悔‥2月中旬をなめていました。前回がイレギュラーだっただけで、寒い中は走っていても楽しくない。

南岩国の海側の蓮田がどうなっているのか見に立ち寄ってみました。ここは昭和の時代から変わっていなさそうな風景です。僕が子供のころはこの路線を走る普通電車はすべてニンジンピーマン色の113系でしたけど。

この辺、ほんとに昭和のまんまなんだろうな。岩国レンコンの蓮田はシーズンオフでカラカラに枯れた褐色の蓮田になっていました。夏、緑たっぷりの季節にまた来てみます。

こどものころに通っていた教会。いつか日曜の礼拝に参加してみようと考え続けて十数年、今日がついにそのときか!と思いましたが、10時の礼拝まで1時間もあったのでまた次の機会に。

とりたててすることもないので僕の育ち故郷へ立ち寄ってみました。久々に見る街並みは、ちょっとした昭和トリップができます。

河本百貨店さんが明治25年創業なんて知りませんでした。

確か、友達の家。

通学路。小学生のころ、朝は丁度ブルートレインのあさかぜが東京方面からやってくるのを見ながら歩いていました。

山陽本線をくぐる通学路。GROMでは通れたけれど、セローでは通れないみたい。

小学生のころミミズにしょんべんをかけるとちんちんが腫れるということをここで友達に教えてもらった覚えのある水路。

同級生の親が神主だった神社。昔よくここの境内で缶蹴りをしてました。小学生が缶蹴りで鬼の守る缶を攻めるのにちょうどよい隠れ場所や突入場所がたくさんある最高の環境でした。

「おたびしょ」と昔から呼んでいた、集団登校のために近所の子供が集まっていた広場。今調べてみたら「おたびしょ」は「御旅所」で、祭礼の折に神輿などが休憩をする場所、という意味があるそうです。子供のころはそんなこと知らずに呼んでいたな。

気温が上がってきたので隣町の山間へ向かう道を上ってみました。規模は小さいながらきれいな棚田が広がっています。ここも初夏に是非来てみよう。

ときたま、ハッとする風景が目に飛び込んでくることがありますが、ここがソコでした。思わずUターンしちゃったもんな。帰りにも同じ道を走ることになりましたが、日差しの関係か全然はっとしませんでした。タイミングって大事。積極的に出歩いて初めて出会える風景というものが、絶対にありますね。

今回山に入っていった理由はコレ。由宇の山の中の神社のキャッシュ。5年前に訪れた際に見つけられなくて、再訪で見つけることができました。

気持ちの余裕があったら立ち寄ろうと思っていた周防大島へ渡りました。俺のノコギリ‥やっぱりセローに常備しておかなくては。

山中に打ち捨てられたカローラ。

4代目、1979年モデルのカローラ。僕が小学生から中学生あたりの時代の車。

窓を開閉するためのグルグルハンドルがついています。ステアリングのクラクションボタンとかが妙に懐かしい感じ。

カローラから山道を下っていくと、文珠の滝という滝があるようなので行ってみます。

歩くのは10分ほどでしたが、思いの外標高を下げて到着しました。まったくもって手付かずの滝、というか山水が岩肌を舐めるように流れている場所でした。

文珠山(663m)は周防大島の中で2番目に高い山です。山頂に立派な展望台が設けてありました。

展望台からの風景に、絶句‥360度遮るものがなく、北西方面は柳井から岩国、その向こうの宮島まで見渡せるパノラマ!天気が良ければ真東に松山市街が見えるようです。

携帯のカメラを設置されていた望遠鏡にくっつけてのぞいてみましょう。大島大橋。

携帯で2倍ズーム。橋脚も向こうに渦潮が見えます。

柳井の火力発電所。

ロケーションの良いところで食べようと思って持ち歩いてるカップラーメン、ここで出番です。こんなにカップラーメンを食べる機会の多い人生が待ち受けているなんて、思いもよらなかった。すべてセローとジェットボイルのせい。

展望台は標高の高さもあって、まだ雪がわずかながら残っていました。

奥の方にちょこんと写っている島は伊勢小島といいます。周防大島から見るとひょうたん島みたいな形をしていて、これをキャッシュで紹介しようかどうか迷っています。

伊勢小島は本州の沖合10km。周防大島からだと8.5kmほどのところにある南北が400mの無人島です。見ての通り、上から見ると全くひょうたん島の形ではありませんが、本島の右下にトンボロ現象でつながる離れ小島もある、なかなか濃いキャラクターの島。

シーカヤックで渡っている人が居ます。面白そうだなぁ。渡ってみたい。

急ぐ旅ではないので、通りすがりの神社に立ち寄ってみました。この神社、参道が奥の鳥居の手前で途中で30度くらい曲がっている。多分右側に広がる小学校のグラウンドを確保するために参道を曲げてこの鳥居を移設したんじゃないかと思います。

海まで歩いてみると、海中鳥居がありました。周防大島の別の神社にある海中鳥居は厳島神社と書いてありましたが、ここは白鳥神社と書いてありました。神様が鳥居をくぐって陸へ上るために、雁木のような階段が用意されています。

せっかく周防大島まで渡ったので、前回キャッシュを設置するために島を巡っていた際にどこだったか思い出せなくて設置できなかった岩風呂に、あらためてキャッシュを設置するために立ち寄りました。

やぁ、3年半ぶり。前週に訪れた完全石造りの岩風呂も趣深いものでしたが、こちらの自然の岩山と石組みのハイブリッドタイプもなかなか趣深い。こちらはまだ現役で使っているとのことでした。

内部の空間は彫り込んだ岩肌と石組みの両方が見られます。あかりとりなのか換気のためのなのか熱気を逃がすためなのか、穴が穿ってありました。

オレンジロードのワインディングを走り込んでいると、突然風景がバーンと開けるところがあります。こういうところもキャッシュを設置してご紹介することにしました。島にあと3個くらい置こうと思っていたのに、6個のキャッシュを新たに設置してきました。

国道2号線を走っていると、錦川に沈下橋があるのを発見。これは知らなかった。

気分は四万十川。ほんと、川幅は狭いながらも雰囲気は四万十川っぽい。

ここもキャッシュを設置して、ディスクリプションを書くためにちょっと勉強してみました。沈下橋って増水時に抗うのではなくそもそも水面下に潜ってしまう構造にして洪水で流されるのを避けるために考えだされた構造で、そのため水の抵抗をさけるために欄干がなかったり橋梁が川の流れを妨げない形状になっていたり‥という程度の知識しかありませんでした。この構造だと増水時に水面下にならない高さにまで建築する必要がなく、橋そのものの部分の長さも短くできることからコスト面でも非常に有効な作り、だそうです。なるほど確かに。

欄干がないせいで「落ちたら死ぬで」「対向車がきたらヤバイで」を気軽に体験できる場所です。四万十川の大きな沈下橋だと、橋の途中に待避所があるものもあります(それでも欄干がないので対向車来たら怖いけれど)。

岩国ICから高速で帰ろうと、ETCを見たら「エラー」。はて?と思ったらカードが入っていませんでした。久々に周防大島まで下道自走で往復することになったツーリングでした。

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