CB250R Fフォークスプリング

CB250Rの純正フロントフォークスプリングは巻きの密度に差のあるプログレッシブ(不等ピッチ)スプリングで、初期動作は軽く、沈み込んだら踏ん張るという特性をあえて与えられているのでしょうが、ジムカーナっぽい走りをするのに奥の踏ん張りが強すぎてサスを沈ませ切れない、という感触があってなんとかならないものかと‥という印象でした。調べてみるとテクニクスさんが専用品としてCB250R用のシングルレートスプリングを出していたので迷わず購入。

CB250Rは右のフォークが圧、左フォークが伸びのダンパーという役割分担があるので純正品はバネもカラーも左右で長さが違います。テクニクスさんのスプリングは左右同じでカラーの長さが違います。

まず右フォークから。キャップを外すところまでは問題なし。で、この先のインナーチューブ内のストッパーリングを外すのに今回の作業で一番手間がかかりました‥。インナーチューブの内側にスナップリングがハマっているのですが、これが外せない。タイヤ交換の時にタイヤレバーって3本目以降の差し込みって、ピンポイントで差し込みやすい場所がありますが、それと似た感じで細いマイナスドライバーでクルリと外すのにベストな差し込み場所を探すのに手間取ってしまいました。

上から、ノーマルスプリング・テクニクススプリング・ノーマルカラー・テクニクスカラー。ノーマルスプリングの巻きを見ると、徐々に反力が強くなるというよりは2ステップで、あるところまで沈み込んだらいきなりレートが上がる、という感じでしょうか。実際ノーマルは奥に入ったところで急に踏ん張りが強くなるように思います。

続いて左。こちらはサービスマニュアルによるとスプリングカラーホルダ(070MF-MBZC110)とストッパプレート(070MF-MBZC130)という専用工具が必要と書いてあったので、とりあえずそれらを使わずにどこまでできるのかを試してみるつもりで作業を開始しました。

キャップを外すのに、下側のロックナットを回すのは薄い17mmの片口スパナを使って解決。問題はこの先。

Cの字形のストッパーリングを横に引き抜くために、フォークスプリングで押し上げられているカラーを押し下げるための工具がここで使う専用工具のようです。この工具、買ったら17000円くらいします。
横に丸い穴が開いていますが、ここに両サイドから棒を差し込んで下に押し下げる、ということができれば良いわけです。が、外す方はストッパーリングの切り欠きのところにマイナスドライバを当てて押し下げたらストッパーリングは簡単に抜けました。

純正スプリングに比べてテクニクスさんのスプリングは短め、その分カラーが長め。

組み付けはカラーの横の丸い穴からマイナスドライバを突っ込んで、ロックナットにドライバの先端を引っ掛けて、てこの原理でカラーを押し下げ、カラーからロックナットの頭が見えたところでカラーのてっぺんを支点にして別のマイナスドライバの先端をロックナットに引っ掛けて押し下げ、ストッパーリングを滑り込ませました。というわけで、専用工具なくても解決。これじゃ何書いているか分からないと思いますが、実際に作業される方には参考になるんじゃないかと思います。

油面はまずテクニクスの指定値にセットして、そこから左右ともに20cc抜いて油面を17mmほど下げてから組みました。突き出しはノーマル値。とりあえずここからスタート。

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【1月17日追記】
17mm下げは普通に走れます。普通に走りますが8の字するとフォークの沈みが浅いのか伸びが早いのか、Fが曲がろうとする動きが持続しない。家に帰ってさらに左右20ccずつ抜いて、合計40ccずつ抜いた足で走ってみると、ターンし始めた途端にフロントが曲がる姿勢になっていい感じ。VTRで作った足に近い動きになりました。まぁ、リアショッ全くいじっていないノーマルなんですけれどね。アイドリング3000rpm弱くらい。多分これでそれなりにタイム出ます。

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