サルベージ

7年ほど前から使っていたバッファロー製のNAS(LS-320GL)が1年ほど前に起動しなくなりました。このたびMacBokAirを新調したのに際して、どうしてもそのNASの中にあるファイルを取り出したくて、なんとかならいものかと取り組んだ記録。こんなことでも誰かの役に立つかもしれないので書いておきます。

NASの動作は、電源をONにするとピロリロと起動音がして、しばらくしたらエラーランプが点滅しながらピーピーとアラームが鳴るという状態。でもって、ハードディスクの回転音がしない。NASを分解して3.5インチHDDを取り出したところ、コネクタはSATA。うちにはSATAが接続できるデスクトップPCがないので、NASが起動しなくなった1年前、ここまでやって投げていました。
今回あらためて電源を投入してみると、HDD自体はカチッカチッとリレースイッチが入るような音はしているので、HDDが壊れたんじゃなくてNASの電源ユニットの故障かも?と思いましたが、エラーランプが不等間隔で点滅しているのでこれには意味があるのではないかと調べてみたら、ゆっくり点滅が10の位、早い点滅が1の位で2桁のエラーコードを表示していることがわかりました。

■バッファロー:ステータスランプ表示(エラーコード)
http://buffalo.jp/download/manual/html/lshgl/statuslamp.html

エラーコードはE16。ハードディスクが接続されていない、または故障という診断でした。

そこで、ダメ元でHDDを職場に持っていって、SATAの接続できるタワー型のPCに接続して電源を投入したところ、HDDのモーターが回ってディスクの回転音がしはじめました。Windowsのタスクトレイにも「新しいハードウェアをみつけました」とメッセージが。おお!これで解決か!と思ったら、マウントしない。マイコンピュータを開いてもドライブとして現れてこない。

デバイスマネージャを開くと、Windows自体は接続を確認しているようで、見えています。コントロールパネル→管理ツール→コンピュータの管理→記憶域→ディスクの管理で、調べてみるとディスク1としてNASのHDDを認識していますが、ドライブレターを割り振ることができない状態です。パーティション管理の問題かと思っていろいろ調べてみたら、「TestDisk」というフリーソフトで認識しなくなったパーティションの復活ができるとのことでドライブ内を覗いてみることにしました。

■「TestDisk」の使い方
http://pctrouble.lessismore.cc/software/testdisk.html

覗いてみてわかったのは、ナンのことはない、すべてLinux用にフォーマットされたハードディスクでしたw

それならば、Linuxに接続すればサルベージできるかもしれないと思って、今度はKNOPPIXをダウンロードしてCDに焼いて起動ディスクを作成して、CDブートで職場PCをLinuxマシンとして起動したところ、あっさりとハードディスクの中身が見えました。

■KNOPPIX
http://www.rcis.aist.go.jp/project/knoppix/

というわけで、NASのハードディスク内の必要なものを職場PCの内蔵HDDに引っ越して、無事作業終了。余談ですが、一番欲しいと思っていたファイルはこの中にみつからず、ある意味取り越し苦労でした。どこいったかなぁ。

2 Comments

てけてけ

僕も NASが壊れたときにubuntuで救出しました 子供の成長記録と 優しかった嫁との記録が入ってたので あせりましたよww 

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つがたく

>てけさん
頭の中の記憶は薄れる一方ですからねぇ。
こまめにバックアップバックアップ。
良いときの走りもバックアップとっておければいいのにね。

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