29歳のスティーブ・ジョブズ

ぶれてないんだなぁ。
30年近く前のスティーブ・ジョブズのインタビュー記事。未来は彼のイメージ通りの世界になりました。

29歳のスティーブ・ジョブズ

今でこそ、コンピュータを触る人はコンピュータの仕組みを知らなくても当たり前な時代になりましたが、僕が触り始めたころは「コンピュータを使うならプログラムが打てないとダメ」みたいなある種の勘違いがある時代でした。それが、アプリケーションを使えるだけでもコンピュータを活用できることに気づいた時の感動といったら‥今でも人生3大ビックリのひとつです。それを予感したかのように、

これな単純な例ですが、要はコンピューターがどう動くかは、知らなくてもいいということです。

と。また

人によってその答えは違いますが、ビジネスではその答えは簡単です。文書を作るのがもっと早くなり、質も良くなるからです。オフィスでの生産性を高めるためにいろいろなことができるからです。コンピューターは人間をつまらない仕事から解放してくれると同時に、人間がクリエイティブになるのを支援してくれる道具です。

と。これだけコンピュータが普及しているのに、ルーチンワークを人力や人海戦術でしようとしている人(さらには強要しようとする人)、何考えてるんだろうって日々思います。仕事から解放されていないどころか全くクリエイティブじゃない。今でこそ情報を発信するより受信する人や量の方が圧倒的に多い世の中になってしまいましたが、世の中にまだ活気があった頃はコンピュータという道具で人々はつまらない仕事から解放される事に気づいて、さらには正確に直線を引く技術を持たない人でもその修練から解放されて思う存分イメージを形にできる事に驚きと喜びをもって、新しい情報や価値観の生産を始めたのではないですか。
軸がぶれそうになりましたが、単に「情報が処理できる道具」としてつくられたコンピュータではなく、それを活用することで仕事や生活や人生がこんなに生産的でクリエイティブになります!という提案を含めて ハードもソフトも提供してくるアップル‥というよりスティーブ・ジョブズの軸のぶれなさに、感激を覚えた夜でした。

ついでにいうと、

もし自分が大工で、美しいチェストを作ろうとしているなら、背面には合板なんて使いません。それが壁に面していて、誰も見ない場所でも、です。それがそこにあると知っているのですから、背面にも美しい木材を使います。夜にぐっすり眠るためには、美しさや品質を貫いていく必要があるんです。

今、職場が生き残ることを目的として、良いサービスを提供しようとしています。
僕は全くそれに馴染めないのです。
「職場が生き残る」ということは目的でなく結果だと思うのです。結果を出すために日々良いサービスを提供し続けたい。僕自身、売れる・売れないじゃなくて、良いモノ・美しいモノを作り続けたい。僕がアップルやスティーブ・ジョブズに共感し、成功してもらいたい理由はそこにあるのです。

3 Comments

カントク

今の 美しくなひニホンでは
できにくいでせうね
かくて これからは 長い長い 下り坂かな

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watanabe

「職場が生き残る」と「良いサービスの提供」どっちが先でもいいとおもうんだが。
目的は「お客様を満足させる事」で、それはお客様が判断する事なのだから。

とおもいながら仕事をしてるんだけど、小手先だらけだといつも反省する日々・・・。

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つがたく

>カントク
霞を食って生きていければ、と思いますね。

>watanabe
やー、主観をどこに置くかの問題で、お客からすれば職場が残るために良いサービスをされようと、誰かが勝手に好き勝手しようとお客にとって良いものは良いのは分かるけど、ここでゆーてるのはお客度外視してでも自分の筋を通すか通さないかの話、というか客の上や先を行きたいねという話。やっぱり霞を食って生きていければ、と思いますね。

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