SEROW 4連休ツーリング 1日目

もとはといえばこのこの写真。夏に千葉から九州四国ツーリングへやってきたトナミゴン君が日南海岸で撮った朝焼け。もう何年も前から日南海岸太平洋の上に広がる朝焼けを見たい!と思っていたのですが、あそこで朝焼けを迎えるには前夜までに宮崎県のかなり絞られたエリアに到着していなければならない‥と諦めていました。でも、もう7年くらい日南を走っていないし、この写真を見て「この連休だ!」と奮い立ちました。

今回のテーマは出発直前に揺らぎはしましたが‥「トランポなし3連野宿・宿泊と調理にロマンを求めない」。これと日南の朝焼け以外は特に目的を定めずに、4連休の始まった土曜日の午前0時8分に家を出ました。

午前2時に山口県の徳山港から大分県の竹田津港へ渡るフェリーに乗るためにこの時間になったのですが、現地到着して停めてあったバイクが‥!GL400WingCustom!僕がいつかまた乗ってみたいと年に何回かはポチりかけるバイクです。しかもむっちゃくちゃピカピカ。オーナーさんと話し込みましたが、僕は眼福、オーナーさんはこれみて喜ぶ人が居て満足で、お互い「もう九州へ渡らなくてもいいや」と笑顔。

船内のGL。免許とってすぐの頃、数ヶ月預かって乗り回していたバイクです。僕にはとても思い入れがある1台。

上陸。午前4時。同じ船に乗っていた広島のトニーさんは国東半島を西回りで、僕は山越えで、日の出までの2時間の間に十文字原展望台を目指しました。

トニーさん、先に到着されていました。別府湾を見渡す十文字原展望台。別府の夜景と高崎山、その向こうに大分の街の光が伸びています。

ロケーション最高なのに大した朝焼けは望めず。残念。

由布岳をいつもの展望所から。これまでみてきた全ての風景を、日の出から2時間の間に見直してみたい。山は特に横から射す光で立体感が顕になって、昼間見るのとは印象が全然違って見えます。

今回のメーターまわり。携帯が壊れた時用のハンディGPSと温湿度計を付けています。温度計は野宿の朝どの程度の気温でどのくらい寒く感じるのかのデータをとるために持ち歩いているのですが、それ以外でもGWを想定した今回の装備で20度以下の連続走行ではカッパを羽織らないと寒いことがわかりました。

東に由布岳を据えた由布院は、朝日の入るのが遅い街です。金鱗湖、以前この湖に注ぐ川がお湯だったので今回も確かめようと手を突っ込んでみましたが、やっぱりお湯でした。ほどほど暖かいのに魚が気持ちよさそうに泳いでいます。この小さな湖の周囲を、日が差し始めてから歩くのもとてもオススメです。

湖のほとりのお風呂、9時からでした。寒いので入りたかった。

あやのすけさんが車で由布院に来られているので襲いに行ったら、普段見ない普段着のあやのすけさんがいらっしゃいました。この辺りに車で来ている人にバイク見せるのって、罪よね。

やまなみハイウェイをそのまま走るのもなぁ‥といつも王道を往くか探索ツーリングに走るか悩むところで、トニーさんが面白い道があると教えてくれました。由布院の南側、湯平駅から庄内駅までの国道の1本南の農道。アップダウンのある地形に道を一直線に通したので面白い絵になっています。

時速200kmくらいで走ったら跳べるかもしれません。

俺のやまなみハイウェイ。

いや、昔から気になっていたのですが、やまなみハイウェイの前半部分、メインの道に併走した道があるのを知っていたので入ってみました。どうも作業林道のようで、砂利びきでもないので路面はヌタヌタ。荷物を積んだセローで走るような道ではないのでさわりの部分だけ走って戻りましたが、軽装で時間があったら走破してみるのも面白いかもしれません。

王道から外れてまだ拾っていないキャッシュへ。男池湧水よりも少し下手に名水の滝というものがありました。男池湧水で湧く水はすべてこの川に流れているそうです。階段を降りてみると、綺麗に地層も見えて、朝の木漏れ日の効果もあってとても清々しい場所でした。もともとは滝の反対側へ滝壺の池に並べたブロッグをピョンピョンと踏んで渡れたようですが、先の水害でその先は遊覧できなくなっているとのこと。

久々にこのマイクロサイズのコンテナみたよ。

その先、炭酸水の飲泉ができる白泉鉱泉。試飲は無料なので飲んでみました。確かに炭酸、味の方は‥妙に味がして持って帰るほどの感じじゃないなぁ。御殿が建つくらいだから人気あるんだろうけど。

ぐるっとくじゅう周遊道路でホントに久住をぐるっとして、見えました阿蘇!頭の中のチャンネル切り替わる瞬間。

城山展望所から。

春とも夏とも違う色面の田んぼが広がっています。

ここで「古墳」と検索すると先の田んぼの中に塚のような古墳が点在しているのが見つかります。小一時間かけて全て訪れてみました。

何も気づかなかったら崩して開発しちゃうよね。ここにある古墳は市道がくるりと古墳を避けて作られています。

田んぼの中に、古墳。

古墳を避けるように、田んぼ。

薄曇りだったので、今度日差しが低い時間に来てみよう。盛りっとした感じがきっと可愛い。

この日、宮崎まで下りて朝焼け待機するつもりでした。阿蘇はホントにひっかけただけにして、先ほど古墳で検索した時に出てきた外輪山の外の七ツ森古墳へ。キャッシュがあるので以前訪れたところですが、彼岸花の群生地と書いてあったのを思い出しました。立ち寄ってみると確かに古墳群の周囲は数えきれない程の彼岸花の原。カメラを抱えた人もたくさんいたのでなかなか絵になる写真は撮れませんでしたが、9月のこの時期、早朝の人の少ない時間に訪れるのもアリですね。

さらに古墳ついでに近所で見つけた市用横穴古墳群。岩山をくり抜いた玄室が不規則に並んでいます。

古墳の前で畑仕事をしていたおじさんが声をかけてくれました。昔子供の頃はよくよじ登って遊んでいたところで、毎年12月25日はここに宿泊して肝試ししていた、と。真ん中の四角の穴の入り口にまだ昔の彩色の跡が赤く残っているということです。左の屋根の様な彫り方に意味があるのか伺ってみたら、昔はこの前に社を立てて祀っていたそうで、その名残ではないか、とのこと。人も来るようなところではありませんが、ちょっと珍しいところですね。

天気予報をみると、どうもこの夜から朝にかけて宮崎方面は雨、ということで宮崎へ南下するのは翌日にすることにしました。お昼時になったので焼肉正さんへ。

いつも赤牛丼なのですが、前日にステーキ重を食されたあやのすけさんの奥様が、これまで食べた焼肉丼の中で一番だったと言われたそうなので、この日はステーキ重にしてみました。

これ、肉を箸で口に運んでも途中で噛みきれないので1枚丸々口に突っ込むことになります。肉食ってる感がすごい。脂身はほとんどないのでそれほど重たいわけではないのですが、僕の適量より2枚ほど多かった。肉が多すぎる贅沢。

お店の外のにまだのこっていたヒゴタイ。夏の花だそうです。そうそう、店の外に手洗い用の蛇口があるのですが、そこから出ている水は近くの池山水源と同質な水のようです。店内で食事と一緒に出てきた水もとても美味しいと思っていたのですが、是非ここの水を汲んで帰ってくれとペットボトルまでいただきました。今回水持ってきてなかったから、とてもありがたかったです。

外輪山のダート。

その先、お一人様天国。睡眠時間が短い日だったのでちょっと休憩。

山で寝るのはちょっと寒かったので標高を下げようと外輪山を走っていたら自然と熊本方面へ向かうことになりました。車の後ろを走っていて寝てしまいそうだったので、こりゃもうお昼寝しないとまずいな、と道端にハンモックを吊れる木を探していたところ‥なんと彦衛門さんが登場。彦衛門さん、出先でいろんな人が目撃情報を上げていますが、僕も出先で示し合わせたわけでもないのにバッタリ出会うのは一度や二度じゃないです。何かオカシイ。

菊陽にホテルをとっているということで、僕もその辺りに宿泊するということにして、さぁ出発‥と思ったら彦衛門さんのセローのバッテリーが突然死。僕のセローでも以前経験がありますが、だんだん弱るというよりは急激にダメになる感じ。街の2りんかんへ行って交換してくる、と言われるのでその間に僕は宿泊場所の設営、ということで別れました。

1時間でも寝ておこうとうとうとし始めたら、ガサガサっと大きな音が‥。んー、これ非常に起こしにくい倒れ方?

想像以上に地面が軟弱だったようで、サイドスタンドが半分以上埋まっていました‥。

街に飲みに出るのに起きてハンモックから這い出すと、街がオレンジ色。強烈な夕日に染まっていました。

かんぱーい!コロナ禍以来、飲みに出てないからね、キンキンにグラスまで冷えたビールは久しぶりでとても滲みました‥長い1日だった‥。

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