宮島野宿

昨年最後に宮島野宿した際、なんだかもう宮島渡るの飽きてきたな、とか感じていましたが、これだけ長いこと強要された自粛が続くとさすがにちょっと行ってみたくなるじゃないですか。ささっと荷造りして、軽く泊まりにいくことにしました。あんまり久しぶりにしかも大した準備もせずにスタートしたのでコーヒー忘れたし、ノコギリ忘れたし、あとなんだっけ‥忘れたものを忘れてしまったわ。

船にはその日の潮汐表が貼ってあるんですね。次回から毎回チェックだ。

土曜日の4時ごろといったら、宮島から戻ってくる船には溢れんばかりの人、というのがいつもの宮島フェリーですが、この日は降りる人もパラパラ‥という感じ。島へ渡る人も少なく、車両デッキも広々。

泊地着。

ここは入れ替わり立ち代わり宿泊される方が居るようで、便利なテーブルができていました。そのうち設備が充実して、水場や電源までできるかもしれません。そうなったらもう来ませんけど。

まず開ける。もう戻れない。

ここでノコギリを忘れたことに気がつく。斧があるからなんとかなるか。

タナックスのツアーシェルケース、蓋の開き具合を調整できるので、泊地で即飲み食いしたいときに簡易テーブルになる。便利。

現地に着く→ビール開ける→飲みながら設営する、の後に薪拾いに行きます。この時、食材はトップケースに入れておくなどの管理を徹底しておかないといけません。以前大事な食材を鹿に根こそぎ持って行かれて悲しい野宿になったことがあります。

ちょっと遠くの浜に大型テントがひと張り。僕は20代のころからここで泊まっていましたけれど、日本人だけでなく外人もファミリーキャンプしていたりするので割とポピュラーな場所なのかなぁ。

大型テントと僕の場所のちょうど半分くらいのところに鹿のコロニー。あっちに行ってね。

この浜にはハマゴウがびっしり。7月には青い花が咲きます。無事に生え続けているということは、鹿には食べられないんでしょうね。

だいたい気温と寝るまでの残り時間と焚き火台の燃焼効率を考えて必要な量の薪が掴めてきました。毎回使い切って終宴しています。ノコギリがなくても斧だけでなんとかなるもんだ。

あとは暗くなるのを待つだけ。

ソロ野宿ツーリングの時は睡眠時間を確保するのとランタンのバッテリーの消耗を防ぐために明るい時間のうちに食事を作り始めます。暗くなって、ちょっと火遊びして9時には寝ます。翌朝は空が白み始めるころ(4時過ぎ)には片付けを始めて5時にはスタート、涼しくて誰も走っていない道を自分のペースで走る、というのが僕の一番幸せな夏のスタイルです。キャンプ場だと朝機材を片付けるのに音が出るのを気にしてしまうので、それもあって誰もいないところで泊まる野宿が良い。

ここで泊まる時は夜眠くなるまで飲み食いする、というのがいつものパターン。

焚き火台、と言っていますが僕が使っているのはユニフレームのチャコールスターターIIというものです。名前の通り、本来は炭火用の炭の火起こしをするための道具。煙突効果でものすごく効率よく燃焼するので、焚き火用に使うと木を投げ入れておくだけで確実に燃え続けてくれます。暖を取るためなら炎を出し、調理のためなら少し控えめに、というのも本体の高さがあるので薪の長さを調節すれば可能です。ハンドル部分は熱くならないので、火をつけたまま持ち運びもできます。

ここに到るまでに焚き火台を5個くらい試しました。結果オシャレ焚き火じゃなくなってしまいましたが、実用性・収納性のバランスは最高。別途五徳とか必要ないですからね。上にスキレット載せるだけで料理できます。

何度か使ってみて2時間くらいで火力が落ちるということがわかりました。原因は底に灰が溜まって空気が入らなくなるから。なので、最近は予め石で上げ底をして空気の入る隙間を確保して使っています。

蚊取り線香がここに来てから過きた時間を教えてくれる。

ハンモックの中身。はじめのうちは収納性を考えてシュラフの中に突っ込める全身サイズのをエアマットを使っていましたが、朝の気温が5度とかになるとシュラフ越しに外気と触れる肩やら足の先やらが寒くて目が覚めるので、この時期いは少し大きなエアマットの上に寝て、シュラフをその上にかけるという寝方をしています。明け方20度くらいなら以前のコンパクなエアマット、真夏は山間部で寝ることも考えて薄手のダウンシュラフを持っていきますが、平野部ならマットもシュラフも何もなしでそのまま寝ます(機材がものすごく少なくなります)。

木と木の間に張るメインのラインにランタンやヘルメットや脱いだ靴を吊るせば、翌朝雨でも大丈夫。特にここでは靴を収納しないと鹿に食べられてしまう可能性があります。

鹿に人間が襲われることはありませんが、食材があると思い込んだらしつこく寄ってくるので困りモノです。ツノの処理をされていない雄鹿がたくさんいました。

着火。この勢いで燃やしていると、薪があっという間に無くなるのでゴウゴウ燃やすのは最初だけ。

今日の食材。アスパラ・しめじ・焼き豚(?)。島の雑貨屋さんで調達。そうそう、酒屋さんで炭酸水買おうと思ったら、17時のサイレンでのれん下ろしはじめましたからね。日が長いからってのんびりしていると食いっぱぐれてしまいます。

味付けはにんにく塩。

おひとりさま花火大会。実際人の目でこう見えているわけじゃない。

さあ、寝ようか‥と思ったら潮騒がやけに近い‥。海を見るとすぐ目の前まで潮が迫ってきています!うお、そういえば22時あたりが満潮だった。しかもこの日大潮です。

手前の水たまりだったところは山から水が流れてできた池で、上の方に載せた写真でも鹿が飲んでいたから淡水なんだなー、って思っていたのですが‥もう、海。ああ、そういえば蛍が飛んでたな。

それにしても、ここまで海が迫ってくるとは思わなかった。

ここは少しだけ高台なので、沖を大型船が通って波が立ってもバイクが濡れる、ということはないでしょう。水の上にハンモックを吊る、というのはいつかやってみたかったのですが、危うく実践できてしまうところでした。

朝、潮は引いていました。

干潮が3時だったので、ここからまた満ちてくる、というところですが、海は池のように穏やかでした。朝焼けは不発。

こっち見んな。

夜だとわかりませんが、バイク灰まみれ。

こっち見んな。

山かげから陽が差し始めた。暑くなるのでのんびりしていられません。

こっち見んな。

ハンモックはクルクルと丸めて、両サイドからスネークスキンというカバーをズルズルと引っ張ってきて包んでしまいます。その後両サイドのラインを外して収納するので、畳むまでに地面につくことがありません。

機材がシンプルなので撤収もあっという間。

朝はJRフェリーの始発が5:45、次発が6:40。松大汽船の始発が7:00。この後仕事、というようなエクストリーム出勤の場合はJRの始発。この日は1本遅らせて6:40に乗るためにちょっと街巡り。

鳥居の工事、いつ終わるんだろう。工期は未定という表示になっています。

厳島神社、海に浮いた風景が良いと思いますから、宮島に渡る方はフェリーで潮汐を確認して買い物と神社参拝とをうまいこと振り分けてくださいね。

往路で気がつかなかったのですが、これまで使われていた港の建物が綺麗さっぱりなくなって、少し海側にできた新しい建物での運用に切り替わっていました。ちょうどバイクを置いている場所に広島らしいキャッシュを置いていたのに‥残念。

久々に渡ってみたら、楽しかった。宮島の何が良いって、夕方出発して早朝帰宅できるので、休日の日中が全然無駄にならないのが良い。帰宅してまだ寝てる家族に挨拶にったら、文字通り煙たがられました‥。

2 Comments

Z900RShiraki

器材は揃ってきたので、そろそろソロキャンプデビューしたいですね。つがたくさんのブログはストーリーがきちんと繋がっているのでとても分かりやすく参考になります。そこはどうするの?って事がありません❗

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tsugataku

>Z900RShiraki
行ってみないとわからないこともたくさんあるので、少々足りなくてもまずは出かけてみると良いですよ!そろそろ暑くなるので、風呂がある程度近くにないと‥みたいな時期になっちゃいましたし。

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