GB250 キャブ取り外し

朝駆けの帰り道、5000回転から上が回らなくなりました。エンジンそのものからの異音はなかったので吸気かな、と考えながら帰宅。納車前にキャブは開けてジェットも交換した、とバイク屋さんが言っていたのでキャブをこれまで開けずにいましたが、分解してみる良い口実ができました。

タンクを初めて外しました。コックのホースを抜いて、タンク後部のボルト1本を抜くだけ。好きだなぁ‥全く無駄がない。

エアクリーナーボックスを止めているネジ類を外してエアクリーナーを後ろにずらすことでキャブが外れます。外れるといってもエンジンとエアクリーナーボックスから外れるだけで、これを車体から抜き出そうと思うとフレームとエンジンのクリアランスが恐ろしくギリギリの設計で、なかなか抜けません。抜くのは良いけど嵌めるのはムリみたいな抜き方でとりあえずキャブを車体から外すことができました。

バキュームピストンの動きでもみてみるか‥とピストンを上へスライドしようとしたら、動かない。少し力をかけるとパキっと軽く音がして動きました。おそらくこれが回転数上がらない原因。

ダイヤフラムの状態を確認。硬化もなく問題ない様子です。

バキュームピストンは表面がつや消しになっている箇所がはっきりとあります。うちで一番細かいコンパウンドでピストンとキャブ側のスリーブ部分を磨いてやりました。

メインジェット、銀ぽい金。メインジェット#130、スロージェット#40はサービスマニュアルと見比べても標準でした。

堆積物もなにもなく、綺麗なもの。

タンクを外したついでに、プラグも交換します。結構奥まったところにあるので念入りにエアブロー。

新旧プラグ。見た目にはそれほど違いはありませんが、交換後に試走したら中低速のトルク感が全然違いました。こりゃ、オイル交換の度に交換するくらいでもいいな。

エアクリーナーも新品に交換した、と購入店の方が言われていました。蓋を開けてみると、すごい手作り感のあるフィルターが‥。しかもΩ型の金属のバネ押さえで固定してある。無駄がなくて分かり易くて、最高。

フィルター内部。こちら側に外気が入って筒の外にエアが出てくる構造です。中身はとても綺麗。

フィルタを外してみたのは、またバキュームピストンが固着したときにエアクリーナーボックス側からの作業でピストンを押し上げたりできるかな、という確認です。普通の棒ですんなりというわけにはいかないけれど、特殊工具つくればなんとかなりそう。

さて、組み戻し。これ、素直に入る幅じゃない。あとで知りましたが、クランクケースの背中に載ってるスターターモーターを外したら楽に入るようです。

あんまり入らないもんだからどうしたもんかと思いましたが、車体内に組み戻す時に、吸気側と排気側を反対にして突っ込むと突起物関係が干渉せずに車体内に収まりました。この中の空間でキャブを回転させて前後の向きを変えたらOK。

先にも書きましたが、試走してみるとものすごいトルク感です。ドライブスプロケット1丁落としたんじゃないかというくらいの押し出し感。4000〜5000回転あたりの谷が気に入らなかったのですが、そこのつなぎがとてもよくなって一気にパワーバンドに入る感じ。

ツーリング行こ。

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