MS-07B-3グフカスタム

MS-07 グフ。

実用性のある工業製品感の強いザクに比べて威嚇的デコレーション盛り盛りで、肩のツノなんてラオウの兜か?って思うくらいの装飾性のためだけの造形に、子供の頃から全く魅力の感じなかったモビルスーツ‥ああ、初出のランバラルの機体としての位置づけは最高に良いと思っていました。

でも、最近年とともに、このグフのプロポーションが妙にかっこよく感じてきていました。

先日スコープドッグを作って、陸戦用の機械をもうちょっと作ってみたいな、と思っていたところ、「B3のグフがいいよ」というわれたので調べてみました。僕はガンダムはZまでの世代ですから、それ以降のモデルはほとんど知りません。B3ってなに?っていうところから調べてみたら、OVAのMS08小隊のやられメカで登場していたようです。追加装備の長モノがかっこよさげなので、これを購入。ついでに、サビ塗料も購入。

前回同様、素組みして、デカーリング。古いモデルのようでビス止め・ポリキャップ使用、スコープドッグに比べるとパーツ数も少ないし難しいところはありません。ただ、スコープドッグの時はランナーから切り離しても痕の残らないアンダーゲートという技術が使われていましたが、これはあちらこちらに切り取り痕の残る昔ながらの仕様でした。無塗装でいこうと思うのでウェザリングでごまかすしかありません。

とてもグフい感じ。

左腕の75mmガトリングシールドが重々しくてメカメカしくて、塗装仕事し甲斐のありそうな造形ですね。75mmといったらM4シャーマンの主砲の口径ですが、これを6連のガトリングガンとして振り回すのです。さすがアニメ、無茶苦茶です。

さすがに素組みではテラテラしておもちゃっぽい感じが否めないので、これにつや消しスプレーをかけて、汚し塗装をしていきます。

もともと梅雨が開けるまでの朝、のんびりと組んでゆっくりと塗装しようと思って買ったモデルなのですが、あまりに組むのが簡単で塗装まであっという間でした。で、外は雨。ガレージのシャッターを開けて、つや消しスプレーを吹いてみたところ‥なんとブラッシング(白化)しまくり。ラッカー塗料は湿度が80%を超える環境で塗装すると空気中の水分が取り込まれて乳化して、ブラッシングが起こります。これまでも何度か経験はしたことがありますが、ここまで真っ白なのは初めてです。つや消しスプレーの塗料は乾燥が早いのでそれも影響しているのだと思いますが‥この日はこのままフテ寝。これを味として塗装していくしかありません‥。

翌朝も雨。ダメ元で昨日白化したモデルの上からもう一度つや消しスプレーを吹いてみたところ、スプレーの当たったところは白化がなくなってみるみる地色が出てきました。これはもしやと思ってドライヤーで強制乾燥させると、ほぼ白化が抜けてマット塗装に仕上がりました。塗膜が薄くて新たに吹いたスプレーの溶剤が白化面を侵したのでしょうか。こうなったらこうなったで、意図せず仕上がっていた白化モデルがもったいないようにも思います。

マット塗装の状態で仮組。部分的に白化が残っていますが、今回ウェザリングをかなりかけるつもりなので、全く問題ないはず。

ツーショット。

前回スコープドッグは組んですぐにラッカー塗料の薄墨を流し込んでウェザリングしたあと、マット塗装しました。この方法ではラッカーシンナーで溶いたスミでABSのパーツを溶剤が侵して破損してしまったので、今回は先にマット塗装を済ませたあと、従来通りのエナメル塗料のスミ入れとメタリック系の塗料でドライブラシ。

そして今回の目玉、サビ塗装でエイジング。

濃い目の茶色とオレンジに近い茶色の2色セットで、これをうまく重ねて塗装すると‥驚きのエイジング効果!簡単にプラスチックの質感が重厚感のある金属質に!お手軽で驚きました。

地面に近い足元は砂埃もたくさん付着するだろうという想定で土系のウェザリングマスターしました。全高3m程度のスコープドッグと違って18mクラスとなるとスケール感に対する意識が全然変わってきます。最初各パーツバラバラでそれぞれにウェザリングして組んだところ、全体感がぐちゃぐちゃで最終的には「調整」が必要になりました。でも、そういうのが楽しい。

組むのに特に加工はしていません。ツノを薄くしたくらい。

ツーショット。

以前作っていた1/100ガンダムと。劇中ではRX-78ガンダムとMS-07B-3グフが相まみえる場面はありませんが、並べるとそれなりに補給整備が確保されている連邦軍のモビルスーツに対して、使いっぱなしな感じのするグフという対比がイイ感じ。グフってガンダムよりも一回り大きいんですね。

後頭部とランドセルの使い込まれた感がうまくできたので、バックショットも悪くない。左のショルダーアーマー、素組みなのでパテ埋めができませんが、最初は接着剤で基材を溶かしてくっつけて、ペーパーがけでほぼパーティングラインを消していました。その後、何度か付けたり外したりして力をかけたら「パカ」っと割れてしまいました。とても残念。

コマネチ。

ガンダムは足首が曲がらない体の硬い子なので、難しそう。

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