VTR250 タンク防錆

花咲かG タンク・クリーナー。効くらしい。

この度、VTRのタンク内に錆が発生していることが分かったのでその防錆処理と、新しく買ってきたNSR用のフロントフォークインナーチューブの内側がサビサビだったので、こちらのサビ取りと防錆のために使ってみることにしました。

公式サイトのマニュアルに従って、まずはタンクを空にするところから。作業台とガソリンタンクを組み合わせてガソリン抜き取り台を作って、あとは抜くだけー、と思ったら‥ああ、負圧式コック。負圧式コックのバイクからガソリン抜く作業するのは本当に20年ぶりくらいだからすっかりヌケてました。

負圧チューブをコックに差しこんでとりあえず口で吸ってみたら、軽く吸い込むだけでもガソリンは出てきます。でも。ガソリンはほぼ満タンだし、外から丸見えな状態でいつまでもその変な体勢で居るのもなぁ‥と手持ちのシリコンチューブとシリンジを組み合わせて負圧を作る仕組みを作ってみました。

流出量は負圧をかける量に比例しているようです。

フィルターはガソリンが流れる抵抗には全くなっていない様子でした。

ガソリンの排出を終えてストレーナーを抜いてみると‥げげげ、何だこれ。想像以上に酷い‥。

軽くトントンと叩くだけで粉になったサビがパラパラと落ちてきます。これは防錆作業する意味がありますね‥。

タンクキャップも外してタンク単体にしました。内部のガソリンは穴から全て輩出することができないので、ストレーナーの穴側からこよりのように撚ったペーパーを突っ込んで吸い込ませてほぼ概ねガソリンを抜き取った後、天日に晒して揮発させました。

穴から見える範囲ではタンク内の腐食は確認できないのですが、高圧洗浄機のノズルを突っ込んで内壁のサビを剥がせるだけ剥がします。

台所洗剤の希釈液で内部の油分を洗浄。サンエスK1とかでもいいのかな。

花咲かGは軽いサビの場合10倍の希釈液で5時間以上、20倍で10時間以上の浸け置きということです。花咲かGが1LでVTRのタンク容量が12Lですから、13Lほど水で14倍程度の希釈液を作って8時間も浸けておけば良い感じでしょうか。

ジョボジョボジョボ‥とタンク内に水を入れるなんて、とてもいけないことをしている感じ。花咲かG溶液自体は中性だそうで匂いもなく、塗装に垂れても侵すことはなく(一応ふき取れとは書いてありますが‥)、手にも優しいちょっと白濁した液体。

これをタンクキャップの口までヒタヒタに入れてできる限りタンク内の空気をなくします。底のストレーナーの穴はカセットコンロのボンベのキャップがちょうどよいサイズだったので、これを圧入しました。ねじ山があるわけではないので水圧で抜けないか心配でしたが、今回の作業中抜けることはありませんでした。が、わずかながら漏れ続けていたので、タンクそのものはバケツの上に載せておきました。

水温が高い方が反応が良いということですので、天日にさらしておきますが、蒸発して水面が下がると困るので、

蓋をしてそのまま放置。20時間くら漬けておきました。

排出した花咲かG溶液。わずかに赤みを帯びています。これ、1回の使い捨てじゃなくて何回か再利用できるそうです。

底に沈殿しているのが今回出てきた錆。

このバケツは容量10Lのバケツで、これでは排水を全部受け取れなかったので、バケツを2つに分けました。で、もうひとつのバケツにも錆。

参考までに。右のバケツはこの作業のあと、内側が錆びたフロントフォークのインナーチューブ2本に溶液を注入して一晩おいておいたものを排出した液が混ざっているものです。錆がひどいとこうなるんですね。

排出後、あらためてタンク内を洗浄してゴミを出し、最後に花咲かG液を1Lくらい入れてシェイクして、内壁全体に行き渡らせたあと、排出して自然乾燥させます。‥といってもなかなかすべて排出できないので、タンクを持って振ったりこよりを入れて染ませたりしてできるだけ水分を抜き取りました。これで赤い粉とオサラバできるといいな。

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