SEROW 山へ花見へ

NUDAの塗料を買いに出た勢いで小瀬川温泉まで来てみました。このあたりは下界より1週遅れて満開になるのが常ですが、今年は下界も気温が低くて桜の咲いている時期が長かったせいかこちらの桜が散るタイミングも下界の1週間後とはならなかったようです。こちらが例年通り、というところでしょうか。

小瀬川温泉の桜が寂しかったので、もうちょっと標高の高いところまで足を伸ばしてみることにしました。

いつもの小瀬川沿いの道を流すのですが、セローだと普段目に留まらない道が目に入ります。小瀬川の河原まで降りるだけの道を見つけたり‥

これはなんだろう、堰?橋桁?どちらにしても人はこないでしょうし川辺ですから夏場でも涼めるかも。

少し進んで峠を越えると、沿道に水仙が咲き乱れるようになりました。この時期だけの、吉和の水仙ロードです。

何年か前のこの時期に、たまたま吉和インターをバイクで降りる機会があって、その時に吉和を中心とした国道186号の沿道が水仙だらけになるのを初めて知りました。花粉症には厳しいシーズン、しかも路面温度も低いので、こちらまで足を伸ばすことがなかなかできずにいたため、長いこと広島に住んでいますがこんなことになっているとは全く知りませんでした。

沿道は吉和を中心に国道186号線約12kmくらいがひたすらこんな感じ。かなり見事。多分箱根駅伝の選手は沿道の群衆がこの水仙みたいに見えるんじゃないかと思います。

圧巻なのは国道から吉和インターへのアプローチ道路に囲まれた平坦部分。

秩序立って植えられているのにその秩序が感じられないくらいの乱れ咲き。

3月下旬ごろから楽しめますが4月上旬から中旬が満開、ということでまさにハイシーズンでした。桜が終わった頃に上がってくれば良いってことですね。

さて、画面中央のカーブの道が国道186号で、この辺りは中国自動車道を右に左にくぐりながら走る道なのですが、いつも気になっていたのは右上に見える小さなトンネル。セローに乗っているとこういう道を逆に目で辿って入り口を見つけることが普通になります。

ということで登ってきました。こりゃ複雑で面白い。

トンネルは、妙に縦長で真っ暗で不気味でした。

抜けた先はここしばらく車が全く走った形跡のない廃道ムード満点の道。スクリーン付きのセローでこういう道走ることはしない!と思っていたのに、道を塞ぐように伸びた枝を掻き分けながら進んでみました。

結果、行き止まり。なんのための道?高速を建築するために資材を運んだ道というような雰囲気でもなさそうでした。

筒賀から湯来へ抜けて帰る途中、目の端に湯来温泉の露天風呂が新しくなっているのが目に留まりました。ここは僕が知っている限りでは30年前でもすでにひなびた感のあった無料の混浴露天風呂で、地元の方とふれあうことのできるとても良い温泉です。というか、でした。

20年も前に閉鎖されていたのか‥知らなかった。クラウドファウンディングで貸切露天風呂として復活させるという話になっているようで、広島県出身の有吉弘行が林業を体験するかたわら、温泉の復活に力を貸しているというパネルが掲載されていました。

なんか、こう、自然な感じで残るものが残れば良いのに、と思います。この界隈では湯の山温泉へ行けばまだその雰囲気は堪能することができます。

あともうひとつ峠を超えたら沿岸部、という峠の手前のアルカディアビレッジあたりで路面に花びらが散ることもなく桜が満開。つぼみもまだ残っていました。山の上の方よりも自宅に近いこのあたりが遅咲きなのは、陽に当たる時間が短い北斜面だからでしょうか。いろどり、枝ぶりの違う桜もまとめて植えてあってなかなか楽しめるとことでした。

この春にアルカディアビレッジは閉鎖になってしまったので、来年あたりは人も来なくなって穴場といえる場所になるかもしれません。うちから一番近い温泉だったのに、ちょっと残念。

今年は冬を強く感じることもなく、春も終わってしまいます。その時その時をしっかりと楽しんでいかなくては‥!塗料も買って帰ったことだし、NUDA早くなおそ。

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