2018 TRYGYMKHANA 第2戦

前日練習会は一番時計でした。調子は悪くない。

大会当日の第1ヒート、不甲斐ないタイムに終わったので、午後はウォーミングアップでもリアタイヤが路面の表面をキュルキュルと音を出しながら舐めるようにスライドするような走りでテンションを上げて、少し走ったところで日陰で休憩。出走直前にウォーミングアップコースに入ったところで、エンジン左側前方から急にカタカタと金属的に何が叩かれるような音がしはじめました。

加速はする。アイドリングが不安定。もう本当に出走直前だったのでいろいろ原因を確かめるような走る感じで、音の場所からして壊れてもシリンダーヘッドのバルブまわりだろうと勝負に出た第2ヒート。2コーナー曲がって全開の立ち上がりで、エンジンが弾けました。銀色のパーツがいくつか腹の下から飛び出してきて自分を追い越して行きました。

場内アナウンスで「エンジンオイル!」という声を聞くまで自分がオイルをダラダラと撒いていることに気づかず、「トラブルがあったらまずコース外へ」という刷り込みで長々と会場にオイルの帯をつくってコース外で停車、腹下からオイルが垂れていたのでサイドスタンドを出してそのまま左側に車体を寝かせて腹下を持ち上げて、ポタポタと垂れるオイルを外したグローブで受けて‥そのころには会場中からウエスやパーツクリーナーや洗剤を持った沢山の人たちが、オイルの帯に群がってコースの復旧に当たってくれていました。

大変なことをしてしまったのに、救いだったのが復旧に当たっているみなさんが笑いながら作業してくれていたんですよね。まぁ、あの状況だと笑うしかない、というのも正直あったのかもしれませんが、暑い暑い本当に暑い中、沢山の人がコース復旧のために力を尽くしてくださいました。ありがとうございました。
第1ヒートでぶっちぎりのトップタイムを出した小谷選手は、特別措置で僕の次に最終走者として走るという予定でしたが、大変申し訳ないことに第2ヒートが走れずじまい。ただ、ここまでで誰も小谷選手の第1ヒートのタイムを抜けなかったので総合優勝という位置付けが変わらなかったのが唯一の救いでした。
主催のつなくんをはじめとした運営サイドの皆様にも、イベント中断を含めて大変ご迷惑をおかけしました。準備も含めてお疲れのところを、疲労の上塗りのようなことをしてしまって申し訳ないです。


これまで安易にこのGROMのエンジンがブローしたら引退、とか考えていましたが、いざコース内でケースが割れるようなブローが起きた場合どうなるか、ということを考えていませんでした。

「大会前日でコースを潰してしまったら」
「トレインで後続車の逃げ場のない状態でオイルを撒いてしまったら」
「人に貸している時にブローしてしまったら」

‥いろいろ最悪のケースが考えられる中、今回は大会のほぼ最後で誰も怪我しなかったということだけでもダメダメな中でもまだマシな方だったのかもしれません。
家に帰る道中も、まだピンときていない感じで変に興奮して一気に広島までもどってきましたが、高速を降りたあたりで落ち着いてきて、悲しくなりました。

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