SEROW 朝散歩

日が昇る前の4時半に家を出てあまりパッとしない朝焼けを海辺で拝んだ後、前回見つけた抜けられる林道が定番コースにできないものかと入ってみたところ、前日降った雨のせいで路面はドロドロ。無限軌道車の跡がくっきりと残っているグチャグチャな路面を20分も走るとバイクも人も泥だらけ。朝一でこれをやってしまうと、もうその後の路面はどんな道だろうと怖いものなしです。

数えきれないくらい走っている国道の奥のさらに奥には、まだ走ったことがない道がたくさん見つかります。まだそれほど高くない朝日が木漏れ日になって斜めに差し込む路面をよく見てみると‥

水たまりに反射した朝日がV字型に光の帯をつくっていました。別のカメラでも撮影しようとあたふたしていると、あっという間に日差しはずれてみえなくなってしまう。こういうある条件が揃わないと見えない風景がたくさんあるから、いつもとずれた時間にずれた場所へ行くのがとても大事なことだと思います。

開発が止まってしまった様子の別荘地を探索。オーナーさんが訪れることがなくなって何年も経つんだろうな、と思える別荘へ続く道はセローで走り甲斐のある廃道になっていました。楽しい。

路面は一応アスファルト。もう車じゃ絶対に上がってこられない。

別の廃道を抜けて振り返ると、景色が輝いていました。

生きている別荘もまだまだあるところで、ログハウスばかりじゃなくひとつひとつがそれぞれ違ったつくりになっていて、巡ってみるのも面白いです。これなんか収納されて合体するわけじゃないんだろうけれどマトリョーシカみたいになっていて、かわいい。

この時点でまだ7時前。吉和の雲海も消えずに残っていました。

今日はコーヒーを淹れる最小限のセットだけ背負ってきました。加熱もアルコールストーブで。

雲海コーヒー。向かいの山はめがひらスキー場のある女鹿平山。

コーヒーセットを持ち歩いても、バイクで走っているとゆっくりコーヒーを淹れて飲む時間って意外と確保するのが難しいのですが、ここなら雲の変化する様子を眺めながらコーヒーを淹れて飲むことにも意味を感じる。ここいいな。また来よう。

コーヒー1杯、飲んでいる間に雲海は晴れてしまいます。ここの雲海は太陽が昇って日差しに暖かみを感じはじめるまでが勝負です。

その近所のオフロードバイクの練習をしてくれと言わんばかりの地形の広場でブレーキターンの練習をして右に左にバイクで転んだ帰り道。沢沿いのまだ朝もやの晴れていない道がとても幻想的で息を飲みます。

これ、写真じゃ伝わらないでしょうけれど、樹間をうねるように流れている護岸もなにもされていない小川。

女鹿平山の中腹にある吉和の里という別荘地を抜けてみました。以前走った時には気が付きませんでしたが、結構標高の高いところまで管理の行き届いた別荘が並んでいて、それらを眺めて巡るだけでも結構楽しめます。
地図上では女鹿平山の山頂まで管理道路がありますが、一般車は途中から侵入禁止。そのかわり、地図には載っていないけれど国道488号へ抜けられる道が見つかりました。

女鹿平山の北側を東西に抜ける林道。1本目の倒木はくぐれましたが‥

2本目はダメ。ノコギリもってくればよかった。

道路を重機でふさいでバリケードをつくっていますが、バイクは通行OK。

山の中に8の字のコースなら数本作れそうな広場を発見。路面もザラザラしていてグリップがよさそうだし、騒音問題は全く問題なさそうだし、木陰もあって結構恵まれた環境かも。

近くの原っぱに何のためのものかわからない、ゾンビ映画に出てきそうな監視塔みたいなものがあるのがちょっと不気味。

ここで仕事の電話がかかってきて帰宅しましたが、10時半までの間に6時間も走り回っていました。夏至も近づいて日が長くなってきましたが、日が沈む時間が遅くなっているだけでなく日が昇る時間も早くなっているので、朝の探訪の時間もたっぷりとれます。とても楽しい。

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