GROM 日本海往復ツーリング

代休の月曜日。天気が良ければ大阪のMAVさんととびしま海道か大阪あたりの山を走るつもりだったのに、日曜・月曜ともに雨の予報で諦めていました。ところが、夜が明けると青空まで見えるじゃないですか。

こうなるとMAVさん恒例の「月曜の飯テロ」がTwitterのタイムラインに流れてくるのは間違いないので、僕もなにか美味いものを‥と朝から日本海を目指すことにしました。

国道488号を使って湯来から吉和へ。この道はいわゆる酷道の部類なのですが、小さな滝が沢山流れ込んでいる東山渓谷沿いの道で、僕は昔からよく使っていました。バイパス工事が始まってトラックが通るようになってからは一気に路面が荒れてしまって現在は大型バイクでは面白くないような道になってしまっています。

でも、GROMでのんびり走るのは十分楽しめます。朝8時ごろの日差しが良いのか、森も渓谷も普段の何倍も色深く濃く綺麗。

広島で働きはじめてからずっと不定期に付き合っている道なので、もう25年以上のお付き合い。

このルートはもうすぐ東山バイパスが完成して、酷道から国道へ格上げです。ここが気軽に走れるようになると、広島方面からスキー場へのアクセスがとても良くなりますね。

峠を越えて吉和の町を見下ろすと、田んぼの緑も色濃くなってまた夏がやってくることを感じさせてくれます。

眼下の町まで降りて初夏の青空と深まる緑を眺めながら誰も走っていない道をGROMで流していると、込み上げてくるような‥というより溢れるような充足感が‥うわぁ、ライダーズハイだわ、これは!過去に2回ほどありました。なんともいえないホワっとした感じが、特別な場所ではなくてなんでもない道を過不足なく走っていると急に湧いてくるのです。1回目はどこだったか忘れましたが、2回目はやまなみハイウェイのなんでもない森の中でした。なにかしら発生の条件があるんでしょうけれど、吉和で遭遇するとはねぇ。

ここも一応国道。今日はあちらこちらで沿道の草刈り作業が行われていました。人の歩く速度で行う作業なので、延べ人数・延べ時間って相当なものになるのではないかと思います。本当にご苦労様です。

日原を過ぎて片側交互通行の国道を迂回して対岸を走っていたら、良い景色に出会えました。

たとえ時間が稼げても国道をダラダラ走るのは全然面白くないので、県道や農道をアグレッシブに走りながら目的地付近の海岸線へ。

イカの店、到着。

山口県がブランド化して扱っている剣先イカ「男命(みこと)イカ」。活き造りが商標の条件となっているだけあって、鮮度が勝負で、生きています。呼子の活け造りと同じように、イカ一杯が刺身で出て来て、刺身で食べ残したものを一旦厨房に引き上げて天麩羅で出してくれます。醤油につけるとクネって、ゲソは口の中でチューチューと吸い付いて、表面の斑紋はウニウニと模様を変化させている。刺身はコリコリ、天麩羅はプリップリ。食べにくる価値のあるお食事です。ビールが欲しい‥。

作り物かと思って近づいたら、本物でした。

須佐に来たついでにホルンフェルスを見て帰ろうと走っていたら、高山(こうやま)という532mの展望台まで一気に登れる山の入り口があったので登ってみました。山頂に展望台。

多分晴れていれば360度の大パノラマなのでしょうが、低い雲が押し寄せてくるような天気になってしまったので、展望が楽しめるのはこちら方面だけ。

ホルンフェルスも何度か訪れているので、今回は展望台から望むだけ。

平日なことに違いはないので、子供のお迎えもいつも通り。雨雲のキワをかすめながら雨に直撃されることなく帰り着きました。

8時間、300km。GROMで広島から日本海往復はできなくないけれど、夕方までに帰ってこなくてはならないという制約があると、ホント、行って帰るだけという感じ。ビッグバイクなら国道のRの大きなワインディングも楽しみながら走れますが、GROMだとトップギアのフルスロットルでエンジンを回すだけで楽しめない。ということで地図の上では見た目上近道に見える細い道へ分入ってしまったりして片道3時間くらいかかってしまいます。やっぱりうちの場合、GROMではロングライドするより現地まで車で運んでその土地をきめ細かく走りまわる、という使い方の方が向いているのかも。

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