GROM 4バルブ化 その後

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サブコンはプリセットで15段階の噴出量の調整ができるタケガワのFICON2を使っています。排気量や使用しているスロットルボディに応じて、タケガワにセンドバックすることで(有償で)マップの書き換えができるのですが、今回はキットにあらかじめ4Vヘッド仕様にマッピングされたFICON2が入っていましたので、それを既存のものとカプラオンで差し替え。タケガワのビッグスロットルボディ用のマッピングですがエンデュランスのビッグスロットルボディをつけたままで走れるかな?と思ったら、結構不機嫌そうなエンジン音がするので、ビッグスロットルボディもタケガワ製に差し替えることにしました。

以前からタケガワのビッグスロットルボディもエンデュランスのそれも、製造元が同じところで同じ製品、という話は聞いていたので、そのまま使えないものかと思っていました。確かにスロットルボディそのものは色が違うだけで同じもののようです。が、エンジンとスロットルボディをつなぐインレットパイプの形状がかなり違いました。

まずエンデュランスのビッグスロットルボディを取り外し、これについているスロットル開度センサーなど、純正のスロットルボディから移植したパーツ類をタケガワの物に付け替えます。

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インレットパイプの比較。左の銀色がタケガワ、右の黒いのがエンデュランス製。長さやスロットルボディの取り付けられる面の角度がかなり違います。取り付け後も純正ライクな整備性を維持できるのはエンデュランス。タケガワはこれにスロットルボディやエアクリーナーダクトを取り付けると、ヘッドとこのパーツの脱着が結構面倒臭くなる構造になっています。

一通りパーツを組んでエンジンをかけると‥かかるものの打音のようなガチャガチャしたメカノイズが‥。カムチェーンテンショナーの不良でチェーンが跳ねて音がしているのだと思い込んで、テンショナー周り見直してみましたが、解決せず。近所のバイク屋へ持って行って音から診断してアドバイスをしてもらうと、カムチェーン関係だったらガイドローラーの磨耗もみてみると良いという話を聞いて、早速2台のGROMのガイドローラーを取り外してみてびっくり。

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左が新しい方のGROMのもの。右のローラーは外周面の中央にある突起が全て削れています。

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径はほぼ一緒でした。ほぼ新品がどのくいのものか参考までにこれ、新しい方の外周の直径。

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突起のある部分の直径。

結局ガイドローラーを換えても異音は治まらなかったし、古いガイドローラーを新しいGROMに入れても問題なかったので、これが原因ではありませんでした。カムチェーンじゃないとしたら、ピストンのスカートがシリンダ内壁に当たっているとか‥もしかしたら、腰下でクランクそのものがおかしくなっちゃってる?と、あらためて思い当たるところを検証です。

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今回取り付けたシリンダから上の問題なのか、腰下の問題なのかを確かめるために、一旦4Vキットのパーツを全部外して、もともとのシリンダー・ヘッドを取り付けてみます。

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検証は1日仕事になるかと思ったけれど、古いヘッドに戻すまでで小一時間。

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スロットルボディは新しいタケガワのもののままですが、ここでエンジンをかけてみたら絶好調。異音もありません。というわけで、腰上の問題のようです。

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あらためて組み直してエンジンをかけると‥おお、ガチャガチャいう異音は消えていました。結局原因はわかりませんでしたが、4Vヘッド、やっと使える状態に!

2時減速比、どのくらいから始めればいいんだろう。また1からファイナルセットを考え直さなくちゃなりません。パワーが上がった分、これまでよりもロングに振っても良いと思うので、タイム計測でのシフトチェンジの頻度を減らせそう。

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ついでに強化オイルポンプの取り付け。クラッチカバーを外して前方下部のオイルポンプを止めているボルト3本をずしてつけかえるだけ。

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左が30%強化タイプ。若干形状が違っています。

あとは手持ちのオイルクーラーの取り付け方法を考えなくちゃいけません。

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