土曜日出勤でしたが、仕事が終わってから宮島野宿ができる準備をしておいたので、帰宅前に食材を購入して荷物をGROMにくくりつけ、スムーズに宮島へ向かって出発。今回はあやのすけさん、彦衛門さんの3人で野宿です。
つい先日にひとりで泊まったことで食材や氷がどの程度あれば足りるのかがつかめたので、今回は無駄に荷物を積み込まなくても快適に過ごせる最小限の荷物を用意しました。過去の宿泊も含めて、自分が宮島で一泊する際の基本セットというものが出来上がったので、事前の準備も悩まずあっという間に終わるようになりました。トップケースの中身も半分くらいなので、気持ちにもかなり余裕が生まれます。
一足先に現地到着。前回にくらべて到着までの移動も肌寒さがなく、5月も終わりを迎えて確実に気温が高くなってきていることがわかります。
待つ間に焚き木の準備。
今日はひとりじゃないので、暖をとるだけの火じゃなくて、炎を見て楽しめる火をつくるために若干多めの木を用意しました。
最後の木を切り終わるところでみなさん到着。今回は全員ヘネシーハンモック泊です。
僕のハンモックは床面が裂けてそこから出入りする旧型モデルですが、お二方のものはサイドジップの新型。どちらが良いということはないのですが、サイドジップタイプは中に潜り込むのではなくいわゆる普通のハンモックのように生地の上に寝そべって使うような使い方をする際に、ジップを全開するととても使い勝手が良いところは旧モデルに対してアドバンテージがあります。
日も暮れて、火を囲んであれこれ談義の楽しい時間‥食事も適量、冷えたお酒も潤沢にあってなんともいえない充実感です。この日も焼き鳥を焼きましたが、熾火で焼いたカワもスナギモも、なによりネギマの美味さったら感動的でした。
僕は野宿の時はアルミ容器に入った冷凍うどんを定番料理にしていますが、この季節になると大きなスーパーでもこれが手に入らなくなってしまって、炭水化物をどうしようかと考えました。そこで今回、冷凍チャーハンを用意しました。フライパンで炒めるだけ。これは失敗がなくて良いですね。
今回の食材、おつまみも含めてひとり分が1000円少々。これに僕の場合500mlのビール2缶とハイボール3杯とロックアイスで1000円少々でしょうか。船が原付バイクを載せて往復720円。合計3000円程度で6時間美味しく飲み食いして宿泊できるんですから、これは本当に安く楽しい遊びといえます。あ、宿泊のための機材の金額を都合よく除いて考えてますけど‥。
先に木をしっかり燃やして熾火をたくさんつくりました。これでジュージュー肉を焼くのです。
4、5匹でしたが早い明滅でフワフワと、ここにホタルが舞うことも分かりました。
その上さらに!まだ時期的に早いと思いながら波打ち際まで行くと、チカチカと光る点が波に洗われて寄せては戻りを繰り返しています。試しに石を投げ込むと‥プワっと同心円に光の輪が広がる!浜の砂を掴んで投げるとバラバラバラバラっと海が光る!
20年も前の真夏に宮島の浜で波打ち際を夜光虫が青白く彩っていたという記憶があって、いつかまたあの幻想的な光景を見てみたいという思いがずっとあったのですが、この日は色のない光ではあるものの、確かに夜光虫が光を小さな放っていました!
ここで、平たい石を水切りの要領で投げたら海が点々と光るのかと波打ち際沿いに石をなげたところ‥彦衛門さんの側頭部を直撃して流血事件発生‥一気に酔いも何もかも醒めました。本当に申し訳ありません‥不幸のなかでも大事に至らなくて、本当に良かった思います。
宮島の浜は、いろんな思い出が積み上げられていく‥。
翌朝。明け方に曇り空であることをハンモックの中から確認して、朝焼けが期待できないことを良いことに頑張って寝ることにしましたが、それでも5時半には起きだしてコーヒーを入れ始める面々‥。
霧雨に近い小雨がぱらつく朝で、しばらくすると雨雲が抜けそうだったので、のんびりとした時間を過ごします。
フライシートを引っ張っているラインをGROMのバックミラーに掛ければ、一人分の雨宿り&作業スペースができます。
雨が降っていてもこうして寝そべってリラックスできる。こういう使い方をするのには新型のサイドジップタイプが向いています。
ゆっくり片付けてかなりのんびりしたつもりでも7時半ごろに出発。朝10時までは大鳥居の近くまでバイクでも入れるので、記念撮影も可能です。
実はリトルカブが欲しくて、しかも黄色が欲しいのでこのマシンなんかドンピシャなのですが、港に戻るまでお借りして走ってみました。うん、物としては欲しいけれど、乗り物としては欲しいって思わなくなれました‥。GROMに戻ったら、なんと「確か」なパワー・足回りであることか!カブはカブの走り方そのものを楽しめるような心の有り様がないと、ネガティブな部分をなんとかしたいという思いに駆られて楽しめないかも。
というわけで。今回もとても楽しい宮島滞在でした。んー、この自宅とそれほど離れていないけれど他に誰もいない時間と空間、というのがなかなか普通に生活していると得られないモノなのですよね、普通は。
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