先日、平日に宮島で野宿を慣行したのは、ある商品をテストしてみたかったから、というのがあったのですが、設置や撤収が慌しくて写真を撮る暇がなかったので、日曜から月曜にかけて庭に寝てみました。
この時期わさわさと植物が茂るので、庭にハンモックを吊ってもそれなりの外泊気分が楽しめます。
試したかった商品は、これ。
KLYMITの「INERTIA-O zone(イナーシャ オゾン)」のスリーピングパッド。あやのすけさんに紹介してもらって、一目惚れ即買い。
穴あき軽量タイプの全身マットです。「半身マットで寒い思いをしたので全身マットが欲しい」「でも収納時に今よりも荷物が大きくなるのは嫌」というジレンマを一発解決。全身タイプにもかかわらず、350ml缶サイズまで小さく畳める優れものです。
穴あきにすることで収納時の容量を減らしているほか、使用時に穴の部分はシュラフ生地をつぶさないのでシュラフ自体の保温効果も確保。
×印のピローも素晴らしい。このカットのおかげで頭がずれません。ピローの気室は本体と別に独立しているので、はさみで本体から分離して使うことも可能です。
マットはシュラフの下に敷くもの、という常識を覆して、シュラフにインさせて使えます。テント泊だとこの方法では、シュラフの生地がグランドシート越しの地面に触れるのでちょっと気持ちよい使い方ではありませんが、ハンモックならその辺は問題なし。また、ハンモックは何も敷かずに使うと薄い生地の上で自分を支えるものがありませんから、中での移動が意外と難しいのですが、このマットを敷けば仮の床になるので、ハンモック内の快適度アップにも貢献しています。
全長が183cmとかなり長いマットなので、足の末端部分を少しクルリと折り返して立ち上げれば、足周りがハンモックの生地に直接触れて冷えるということからも開放されて、かなり快適でした。ピロー部分はパンパンに空気を入れるのではなくて少し抜いたくらいがいろいろ収まりが良いです。
モンベルのダウンハガー#3との組み合わせは、シュラフの生地自体がストレッチするのでマットを入れても窮屈な感じは全くありません。サイドジップを閉めても中で立て膝で寝られるくらい余裕があります。朝まで全身ヌクヌクで眠れました。
収納状態。赤/グレーの入れ物がシュラフ。緑色のものがこれまで使っていたサーマレスト製の自動膨張の半身マット。手前のグレーのものがイナーシャオゾン。全身マットになったのに半身マットの約2/3の収納サイズになりました。穴が開いて空気漏れすると使いものにならない物なので、収納袋には予め補修用のパッチと接着剤が収納されています。
このイナーシャオゾン、短所は空気を全部抜くのが難しいというところで、平板な硬い床面がなければすべての空気を抜くのはまず無理。メーカー側もそれを見越してか、収納袋はかなりの余裕を持ったサイズになっています(上の写真でも実はスカスカ)。出先で空気の全抜きに気持ちと時間を費やすよりは、適当に空気が残っていても丸めて収納袋に入れてしまうくらいのアバウトな付き合い方が向いているのではないかと思います。
いや、いいものを紹介してもらった。
ほー、コレは!
でもその前にキャンプ行かないと…
>となみごん
ソソるよね、これ。意味なさそうなところが意味ありげで実は意味あるところがとてもソソるよね。