暗闇の色

日本科学未来館のドームシアターで上演されるプログラムで使われた谷川俊太郎さんの詩を、谷川俊太郎さん本人が読んでいるのを聞きました。闇を恐れてはならない、人は闇から生まれて闇に帰っていく、闇は光の母であるといった言葉をうまくつないで、決して叙情的なだけではなく強く詠み手の意志を伝える詩になっていました。詩で伝えようとしている内容とその言葉の扱い方両方に、胸がいっぱいになりました。
不思議なことに、日本未来科学館でメガスターIIの描き出す星空の下で聞いたときは詩の内容をそこまで強くは感じなかったのですが、これは読み手の問題かもしれません。
谷川俊太郎さんは割と早口に、淡々と詩を読まれるのですが、それだけに自分の気持ちが積極的にその言葉を追いかけようという体制になるからだと思います。

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