
うちのバイクは給油の度にGoogleフォームで作った入力フォームでオドメータの数字と給油量を入力しています。燃費の履歴をとるだけでなく、日時とその時点での走行距離が記録されることになるので、そのデータにメンテナンス情報などを追記していくと、それぞれのバイクのカルテが出来上がるという塩梅です。
複数台バイクを持っている方にはお勧め。どのバイクがいつオイル交換したか、とかしばらく経つとすぐ分かんなくなっちゃうもんね。
その給油履歴によると690DUKEは昨年の12月から6月までの半年間で2回しか給油していませんでした。ところが6月以降は今日(7月初旬)までの1ヶ月で4回も給油している。どうなっちゃったんだ、俺のDUKE!?うちには寒い季節は寒くても楽しめるミニバイクやオフロードバイクがあるので冬季はついついそっちへ乗ってしまうのだけれど、DUKEはDUKEで思い切り楽しめる季節があるってことですね。
というわけで、この日の朝もサクッと遠出をするのに選んだバイクはDUKE。早朝家を出て、先日気になった三瓶温泉で朝風呂して午前中に戻ってこようという算段です。

途中、大朝の天狗シデの近くを通ったので立ち寄ってみました。
前回訪れたのは寒い時期で、立体的・空間的に複雑に絡まるように伸びる見応えのある枝ぶりの巨木に圧倒されました。これに葉が繁るとどうなるのかが楽しみで訪れてみました。
写真に収めると‥朝日を浴びることでわしゃわしゃしすぎて、ものすごく奥行きのある立体感を伴った空間なのに、無茶苦茶平板な写真になってしまう。

別アングルで撮ってみても、わしゃわしゃ。

大朝から瑞穂へ向かうこの道は、広島県内では県道5号なのですが、島根県に入ってもこの道は県道5号です。双方の県でたまたまそうなっているんだろうか?そもそも他の県道って県を跨いだら番号どうなってるんだろう?
この道はこのまま走り通すと日本海まで抜けられます。途中の表情も豊かな道で、走っていて楽しく、長いのでとても走り応えのある良い道です。

木漏れ日のワインディングもわしゃわしゃ。夏は早い時間でもコントラストが強くて、路面の模様がとても気持ちが良い。

今回ハンドルマウントの携帯電話に地図はできるだけ表示せず、Beelineという走行ラインの方向を矢印で指し示すアプリを使って走りました。
地図を見るとその先の地形が予測できてしまうけれど、矢印だけの表示だとその都度リアルタイムに周りの風景を理解しながら走ることになります。また地図のナビに頼ると頭が地図全然覚えません。Beelineを使って走ると思わぬところで知っている道に接続したりして、頭の中の道がつながって道路マップが組み立てられていきます。
たまに、「え、そっち?」と思うような道を案内されるけれど、ここみたいにドキッとする風景に出会えたりして。時間に追われないツーリングの時にはお勧め。予定調和じゃないツーリングっていいね。

Beelineに案内されながら普段通らない道で北上していると、いろいろ惜しい標識に出会えました。「黄色いハト」になるためにはいろいろひっくり返さないとならない。

つい先日、午前中で日本海の温泉津温泉へ行って帰るツーリングをした際に立ち寄った三瓶温泉で、亀の湯さんは朝8時半から営業しているということを知ったので、今回の目的地にしました。9時に到着。ちょうど風鈴を設置している最中で、涼やかな音が響き渡る中、のれんをくぐりました。

無人くん。お金を投入するところが2箇所あります。

神棚の下に賽銭箱。

その下に料金箱。こういう紛らわしいことをしていると普通は怒られるパターンだけれど、ここだと許される感じがする。

貸切だったので写真を撮らせてもらいました。浴室は全体の色合いがなんとも堪らん‥浴槽の真ん中の煙突みたいなものから掛け流しのお湯が渾々と溢れてきています。
浴室に入ってもムワっとした感じがしないのは、お湯がほんのりと暖かい程度、温水プール並みのかなりのぬる湯だから。これは夏のツーリングの立ち寄り湯としては最高の部類ではないだろうか。のぼせないのでいつまででも入っていられます。
濁り湯なので浴槽内は足で慎重に探らないとどうなっているのかわかりません。縁に座るための段があって、そこに座ると、やや浅い感じで体が湯の上に露出します。

風鈴を取り付けていたおっちゃんが隣の建物の入り口を開けてくれました。別棟の休憩室だそうです。

おじゃまします、と思わず言ってしまう、人の家みたいな休憩所。

本棚に本が並んでいる。お、灰谷健次郎の兎の目がある。

よくわかんないんだけれど、購入もできるようです。

くつろぎスペース。本当にここでくつろいじゃって良いのかと思ってしまうくらい、人の家みたい。

今回は三瓶山が見えるところでのんびりしようと、ヘリノックスチェアも持ってきました。西の原の木陰でコーヒーを飲みながら三瓶の山容を愉しむ。この流れはいいな。往復300kmとしっかり走れるし、たっぷりと休憩できるし、お昼には帰れるし、暇な日の定番ルートにしよう。というかここへ来るまでのルートをいくつか開拓しよう。

定めの松。西之原の入り口に対で生えていた一里塚松で、樹齢300年と言われています。道を挟んで生えていたもう一対の松が枯れて久しいけれど、それを追うかのようにこちらの松も勢いがなくなってきました。ほんのこの10年の話です。

近くに池があるのを見つけて降りてみました。

白鳳13年(684年)10月の大地震でできた浮布の池という池だそうです。

湖面が穏やかなときは逆さ三瓶が見られるそうなので、また来てみよう。

三瓶山を周回する。月刊日本海。最高‥
‥だった。ここから帰路につくころには日も高くなり、山を下って広島市内某所へ向かうのに延々と国道を1時間走りながら、もう俺のツーリングシーズンは夏至あたりで終わりだな、と何度思ったことか。猛暑の中走っても、楽しくもなんともない。水冷服を今期初使用したけれど、もうこれだけでは耐えられない暑さで、装備品に霧吹き(冷感インナーに直接吹き付ける)が要る季節になってしまった。

この日、トニーさんちのガレージで12万キロ走ったみらい君のGROMの分解整備をする、ということで寄らせてもらいました。続々と集結するカブ‥。

どこでも水を浴びるトニーさんは、自宅前でもダイレクト水浴び。
静岡では40度に達したというような夏の1日、こういう日は昼に帰るというよりは昼前には帰り着くくらいの時間配分で走らないと、純粋に楽しい!といえないツーリングになっちゃうね。日の出前に出て、現地を走り回った頃に8時半を迎えて入浴、帰宅、という感じだろうか。ああ、本当に夏になっちゃったな。
コメントを残す