
前夜、温泉の番台のおばちゃんに「この辺りで明日の昼くらいまで車を置いておけるところありませんか?」と声をかけてみると、「泊まるの?うちの奥の方に置いてもいいよ」とありがたいお言葉。
おかげで早い時間に就寝して10時間くらい毛布に包まっていましたが、寝たのは正味1/4くらいでしょうか。大抵どんなところでも寝られるのに、この日はなかなか寝付けず長い夜でした。

朝6時、バイクを下ろしてスクリーンやミラーを組み付けて、試乗もしたこともない390AdventureRに初めて乗ります。

とりあえず試走、と車道に出ましたが、速攻で戻ってきました。
こんなサスの動かないバイク、乗れたもんじゃない。リアのプリロード全抜きだ(といっても戻せるのは2クリック)。

寒いのは分かっていたので、ハンドルカバーは持参しました。
さあ、慣らし運転に出発!

日が昇りはじめて、向かいの山が赤く染まります。
無茶苦茶気分はアガりますが、無茶苦茶寒いです。
家々の屋根は真っ白だし、指先がもうガチガチ。こんなんでハンドルカバーって意味ある?

温泉に手を漬けて温める。ジンジンする。痛いくらい。

俺たちのガニ湯に救われました。

いつもならヘルメット一丁で入るのですが、源泉の状態がよくなくて入浴はしてくれるなという掲示がありました。手を漬けてみた限りでは問題なさそうなんですけれどね。
ガニ湯を出る時に気がつきました。ハンドルカバーって、ハンドルに巻きつけている小口のあたりが開口していると、そこから入った冷気がハドルカバーの中を通り抜けるので、全く防寒の意味がないのです。
小口を小さく絞って、また内側に詰め物をすることで風の流入をなくすことで快適になりました。って、以前CRFで氷点下ツーリングをした時に気がついていたはずなのに、1年も経ってすっかり忘れていました。

「ボ〜っと運転してんじゃね〜よ!」
とチコちゃんに叱られそう。ボ〜っとはしてないけれど、慣らし運転なんです。許してください。

阿蘇山が見えた。声が漏れた。
空になにもないので、山に気持ちがフォーカスする。

デビュー写真を撮るなら箱石峠(のあたり)、と決めていました。根子岳を王冠のように被せた絵を撮りたいなと思って。

ここ、いいな。また春に来てみよう。

春には丈のない草原になるんだろうな。
このアングルだと春は緑一色か。

来春の楽しみが増えました。



この後どこへ行ってもいいんだけれど、南阿蘇へ行ってみよう。

阿蘇に訪れ始めた頃は黒川の流れる阿蘇の北側が楽しいと思っていましたが、最近は白川の流れる南阿蘇の田園風景の中をのんびりと走り抜けることをなんだかとても贅沢に感じるようになって、いつもこちら側をフラフラ走ることが多いです。
北側は田んぼの区画整理がとても綺麗にできすぎていて、どこまでもまっすぐな道と平板で四角い田んぼの景色です。南阿蘇は北ほどは整備されておらず、地形に合わせて作られた起伏のある田園風景に、人の生活の匂いを感じるというか、ここでしか味わえない雰囲気に魅了されてしまうのです。

高さの揃った壁のような北側の外輪山に比べて、南側はの外輪山は威圧感少なめ。

ジータのハンドルカバーのロゴ、KTMのデザインと近しいものがあるな。

車窓越しに外人さんにジロジロ見られた。まだ珍しいバイクだからか?

田んぼ、凍ってました。前夜の予報では氷点下3度の朝でした。

南阿蘇のなんでもないこういう場所になんでもなさを見つけていくのが楽しいのです。

草千里も枯草千里になっていました。

この日は、何もかもくっきりすっきりとしていて、お釜からの蒸気も小ぶりでシャキっとしていました。

山上の山々を眺めていて気がついたのは、春や夏の緑の山に比べてラクダ色の山肌だと山の形がとても掴みやすく、ああこの山こんな起伏でこんな形していたんだ、ということが自然と掴めてしまう、ということ。

米塚なんかは単純で分かりやすい形だけど、杵島岳なんかはこんな形してたんだ!?と気付かされる。




外輪山からカルデラ盆地へ降りてくる道は走り尽くしたと思っていたのに、まだ走ってない道がありました。というか昔通行できなかった道でした。

ゲートオープン!

初めての道からは初めての景色が見られるのがいい。当たり前だけど。
頭の中の地図が道で埋まっていくのもいい。

やまなみハイウェイ展望台から。
ここ最近で一番綺麗に阿蘇五岳を見えたんじゃないかな。
それはそうと、冬の阿蘇・久住慣れしていない怖さ。阿蘇の北斜面の日陰は路面が凍っていてヒヤヒヤしたにも関わらず、帰りのルートで牧ノ戸峠越えを選んでしまいました。峠越えした北斜面は濡れてるんだか凍っているんだかわからないような路面でこちらもヒヤヒヤしましたわ。

帰りにちょっと聖地巡礼。

下手なバイク屋よりバイク屋さん。

うちの家族、マイロ大好き。るぅさん、お邪魔しました。

朝から何も食べずに走っていたのでお腹ぺこぺこ。王司名物肉うどん‥ではなく最近はゴボ天蕎麦を食べることが多いです。

そして、帰宅してから広島市街へ繰り出して忘年会。
生きてる。実感。



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