酒の町と透明標本展

東広島市立美術館で「冨田伊織 新世界『透明標本』展」という展覧会が開催されるのを知って、これは面白そうだと家族で東広島を訪ねてみました。

麦茶も連れてきたので前半は妻とムスメが展覧会で、僕とムスコと麦茶は酒蔵の街散策。後半入れ替わりという算段です。

ちょうど10年前、子供たちがまだ小さい頃に酒蔵通りを散策したのですが、ムスコは全然覚えていないということで酒蔵見学させました。徒歩圏内には7つの酒蔵がありますが、多くの酒蔵が割と開放的に迎え入れてくれます。

それぞれの酒蔵で使っている地下水も自由に汲めるようになっています。飲んでみると、冷たく口当たりがかなり丸い水です。

建物と建物の間の入り口っぽくないところの先に見学コーナーやら直売所があったりするので、歩き回ってみるのが吉です。

白壁の建物に加えて、煉瓦の煙突がニョキニョキ生えている景色が西条‥マンホールの蓋には「西條(西条ではない)」と書いてある。

麦茶連れで家族全員でお出かけというのも珍しいので、家族全員の全身ショットというのも写真は珍しい。10年もしたら貴重な写真になるんだな。

前半組と後半組入れ替え。

は。いきなり綺麗。色だけじゃないよ、自然の造形が素晴らしく綺麗。

この展覧会は写真撮影OK、SNSでの拡散OKということで、遠慮なく撮影させてもらいます。

透明骨格標本(透明二重染色標本)はメダカなど解剖が難しい小さな生き物の骨格を研究するために生み出された手法です。生き物を酵素につけることで肉質を透明にし、染液で硬骨を赤く、軟骨を青く染色します。そのため骨格がばらけることなく、生き物の姿かたちがそのままの状態で観察することが可能となります。

特別展 「冨田伊織 新世界『透明標本』展」案内文より

もともとは学術的な標本を作る技法なのですがこうして着色してライトボード越しに展示されるとその綺麗さに目を奪われます。美術館と博物館の間の展示って感じ。

もともとのモチーフの造形美もあるけれど、並べ方ひとつでアブストラクト感溢れる作品にもなる。

エイってすごく綺麗なんだな。でもこうしてみるとエイ・リアンだな。

鳥類の頭から伸びる青い気道がまさにエアダクト。

骨格標本ではなく、肉や皮は透明になっているだけなので、よくみるとモモの肉と骨の関係もしっかりと観察できます。骨だけだと生体の状態が今ひとつ掴みにくいですが、うっすらとシルエットで全身の筋肉と骨が一緒に観察できるというのが、生きている元の形を捉えやすくとてもわかりやすいです。

内臓をどこまで取り去るか、ウロコや羽をどこまで取り去るかが作り手のセンスにかかっています。

それぞれが皆魅力的で、ほぼほぼ全ての展示の写真を撮るものだからなかなか前へ進めないのですよ。

小さい生き物も、見せ方次第。

携帯の待ち受け向き。

僕はこちらの写真を携帯の待ち受けにしました。

標本をそのまま展示するだけでは筋肉の水分が飛んで干からびてしまうので、全て液体の中に置いてあります。なので、硬さなどは見た目ではわからないのですが、

タツノオトシゴなどはこのままの形でコンコンいうくらいの硬さがあるそうです。

この展示物、見せ方次第でいくらでもオシャレに見せられる。骨格標本というそれ自体造形的な美しさをもちながら美術作品とはちょっと次元の違うモチーフを、どうやって美的に魅せるかという工夫が随所にみられる展示でした。

出口手前にクーピーで標本を描けるお子様向けコーナーがありました。

「本気見せてよ」

とムスコがいうものですから海老に挑戦しましたが、僕とモチーフとクーピーとの相性が悪くてイマイチ。カエルの足の骨格は写しとるだけでそれなりに見えるのでこっちの方が描きやすかったかな。

こちらはムスコ画伯。

提出しておきました。

肩肘張らずにみて楽しめる展示なので、老若男女ほぼほぼ皆さんが楽しめる内容だと思います。2025年10月5日まで。高校生以下無料です。

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