
ムスコが京都の大学へ通うことになったので、家を探しに行ってきました。家を離れて一人暮らしをはじめるお子さんや親御さんの参考になればと思って、気づきなどを書き留めます。
先に結論というかまとめ。
- 物件探しに大学の生協を利用して学生が対応してくれると、大学生活や近隣の生活環境の生の情報を知ることができる。
- 譲れない条件をあらかじめ定めておくと、物件を絞り込みやすい。ただし全ての条件を満たすのはお金次第ということもあるため、家賃の上限は定めておいた上で、条件には優先順位をしっかりとつけておくと話が早い。
- 現地の状況を知ることで優先順位が変わることもある。
- 内覧・下見で現地到着した時点で学校までの通学経路と距離をGoogleMapなどで計測してスクショででも記録しておく。
- 内覧はあとで比較ができるように外観や内装の写真を撮っておかないと、いろいろ忘れてしまう。
- 冷蔵庫や洗濯機を設置するスペースの幅を内覧時に測っておくと良い。メジャーやレーザー測距器があると便利。
- ゴミの出し方もできればチェック(物件と契約している民間業者なのか、市の回収なのか)
- 大学と物件の間にスーパーやコンビニの有無は非常に重要。ついで、で買い物ができれば良いが、高層階だとわざわざ買い出しに出るのは面倒臭い。
- 街なかだとバイクを置ける物件は非常に少ない。自転車も1台までなど定められている場合が多いのでチェック。
- 共益費に水道代、インターネット接続、その他諸々の固定費が含まれているのかチェック。固定費をなるべく抑えられるように。
- 京都あるあるで、建物の間に隙間がほぼない。南向きだからといって陽射しが期待できるとは限らない。
- 雨の日・暑い日・雪の日・深夜早朝の帰宅などを想定して、公共交通機関での移動経路もチェック。
以下、長いですがうちの場合の顛末です。
国立大学を受験するつもりでムスコは2月下旬に京都市内に宿をとっていましたが、私立大学に合格して国立大学は受験しないことになったので、受験用に押さえておいた宿を利用して京都に滞在している間に物件を探そうという計画を立てました。大学近隣では年明け前の推薦入試の合否で物件の第一弾が埋まり、前期一般入試の合格発表の時点で第二弾が埋まります。うちの場合一般入試の合格発表から1週間が過ぎているので、果たして希望通りの物件があるかどうか、というところです。
ムスコの宿泊予定日の前日が祝日だったため、僕は先に現地入りして2泊3日するつもりで、まずカブで全く土地勘のない大学近隣の環境の生活環境のリサーチをはじめました。学校・駅・スーパーマーケットの位置関係から、「わざわざスーパーへ出かけるのではなく学校の行き帰りにスーパーに立ち寄れるエリア」を絞り込みます。学校は自転車で通える距離で、駅もできれば徒歩圏が良いと考えていました。
だいたい大きな大学なら大学の生協に行けば物件情報が手に入ります。大学が開く前の早朝にカブで街なかを走り回って大学近隣の地理を把握しておいてから生協へお邪魔しました。生協での対応は学生さんでした。こちらの条件を伝えるといくつか物件を用意してくれて、3つまで内覧ができるということ。僕のお伝えした条件が実際に生活するムスコ本人の希望とは限らないので、その日は紹介をしてもらうだけで生協を後にしました。正直、そこで案内してもらった物件にあまり食指が動かなかったということもあります。
その日の夕方、また街をカブでうろうろしていると、通り沿いのガラス窓に物件がタイル状に並べてある不動産を見つけました。どうもその近隣は学生向けの不動産店通りのようで他にも数店舗並んでいました。時間をかけて眺めてみると、大学で紹介していただいた物件よりも面白いものが多い。まだ自宅にいるムスコにいくつか画像で紹介して、1日目が終わりました。
2日目、新幹線でやってきたムスコと合流して不動産に張り出されている物件情報を眺めて歩いた後、大学の生協へ行きました。担当の学生さんが変わってあらためてムスコの希望を伝えると、この日は新しく昨日よりも面白そうな物件をご案内いただいたので、午前中に3軒ほど車で巡って内覧させていただきました。
移動中の車内で京都での生活事情を伺うと
- 戦争中に爆撃をされなかった地域なので新たに線路を通すということができず、鉄道の開発は進まなかった
- そのかわり、市営バス文化
- 大学はバスの始発になっていて、各方面へ一律230円で移動できる
- 京都は街が平板なので基本的に学生も近隣の住民も自転車が市内の足
とのこと。そうなると、当初は在学中に京阪神の各所を巡る生活のために鉄道の駅に軸を置いて考えていましたが、日々の生活を中心に考えると駅近くという条件は外してもバスがあれば、という考えに変わってきます。
生協にお世話になったあと、朝に見た不動産へ足を運びました。今のところその不動産の扱っている物件がムスコの希望をフルで満たしていて、なおかつ家賃が妙に抑え目だったのです。その不動産でも3軒まで内覧ができるということで、条件の近い物件を含めて巡っていただきました。
いずれも帯に短し襷に長しで、周囲に商店が多くて生活の利便性の良さをとると学校から遠い、装備が充実した物件は値段が高い、といった感じ。賃料が1万円違うと年間で12万円、4年間で50万円の差になります。僕の考えでは、毎日のことですから「学校との距離・食材を調達するお店との位置関係」が優先条件。ムスコは「バストイレ洗面台がそれぞれ独立していて屋根付き自転車置き場」が優先条件。適度な賃料で両方を満たすのってなかなか難しい‥と思っている中で、朝一番に目をつけていた物件が学校までの距離は許容範囲で周辺にお店も多く、3点独立で1階部分が自転車置き場という面白い物件でした。家賃が妙に控えめなのは築年の古い建物で、窓のアルミサッシや壁のスイッチにそのあたりを感じますがリフォームは行き届いていて内装は綺麗ですし、なによりお隣が古いお豆腐屋さんで部屋の外は豆の良い香り付きなのが良い。
2日がかりで決めるつもりでいましたが、これ以上に条件のよい物件は見つからないだろうということで、その日のうちに本人も親も納得の契約となりました。
40年近く前に僕も東京の小平市で学生をしながらアパート暮らししていましたが、京都の一条のあたり(京都北部で街の外れの入り口みたいなところ)とはいうものの40年前と同じくらいの価格で借家が探せることに驚きました。日本の物価ってここ最近でやっと大きく変動をはじめましたが、つくづく変化のない(世界に取り残された)時代が続いていたんだなぁ、と感じいったところです。


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