成田~広島 空の旅

東京へは夜行バスで来たが、広島への帰りは飛行機で帰ることにしていた。LCCのスプリングジャパンを利用すると出発は成田からということになるが、実家がJR成田線の沿線にあるので不便さは感じない。

と言いたいところだけれど、実はこれまで電車で成田へ行ったことがない。

第1ターミナルと第2ターミナルへは電車が乗り付ける駅があるが、スプリングジャパンのある第3ターミナルへは第2ターミナル駅を下車してバスか徒歩で移動することになる。

この時間がどうなるかつかめなくて朝イチの便は選べなかった。

ターミナル間の連絡通路は目的地に応じて通路を色分けしてあった。このユーザビリティはスバラシイと思う。

第2ターミナル駅から第3ターミナルのチェックインマシンまでは普通に歩いて10分だった。朝イチ便の出発30分前までにチェックインとなると始発列車でなんとかギリギリか。結構なギャンブルだ。

搭乗すると、横6人掛けシートの一番左、窓際の席であった。さらに天候も良く、飛行機の旅のオプション感は爆上がりである。

この時間の便は以前冬にも利用したことがあるが、2月だともうあたりは暗くなってしまって楽しさ半減だった。

機体はボーイング737-800。先日たまたまボーイング737について調べていて、そこで知った現行機種の特徴的なおむすび型のエンジンなども乗機前に確認することができた。

飛行機の全力ダッシュって見た目のわりに激しいといつも思う。後ろ方向に押し付けられていた力が下方向へ変わって離陸。自機の影が成田空港を滑走している。

前日に成田空港の周囲を1周してみたが、あたり一帯の地面の起伏は結構なものだ(道路はアップダウンしていた)。これらを馴らして飛行機がタキシングできる平滑な面をつくる‥と考えただけでも恐ろしい事業である。

画面下、小さな飛行機が並べてあるあたりが航空科学博物館の屋外展示コーナーだ。

向きも変えずに高度を上げて、九十九里浜と銚子が見えてきた。

太平洋上で右に180度転進したので房総半島の南側が見える。

沿岸部は晴れていても山間部は雲が多いことがあるが、こういう状況なのか。

チーバ君のつま先あたり。館山湾がとてもきれい。

三浦半島の先、城ケ島が見えてきた。35年くらい前に行ったな。

沖を見ると大島とその先に続く利尻島、新島が列をなして見える。

伊豆半島上空。右側の席なら富士山がきれいに見えたのだろう。

写真上端あたりに、阿蘇の米塚のようなきれいなスコリア丘が見えた。

これ。伊豆東部火山群の大室山だ。

このあたりは過去に1度くらいは走っているけれど、全く何があるか把握できていないのでとても新鮮だ。

御前埼と西に延々と延びていく海岸線。この海岸線がびっくりすぐるくらい長い。

海岸線の途中に浜名湖。

半島の東側(左側)にサーキットが見える。スパ西浦モーターパークだそうだ。

伊勢湾越しに、伊勢・志摩の島々が見える。

中部国際空港 セントレア。

紀伊半島上空で機長から「京都から岡山にかけて積乱雲が発生しているので迂回する」とアナウンス。向きを変え始めた飛行機の翼越しに、今居る高度よりも高く育った雲の柱が何本も立っているのが見えた。

柱の中央に向かって下層の雲が柱に向かって手を伸ばすように連なって、急激に立ち上がっている。上昇気流(地上での低気圧)が発生している様子が見えてくる。

左下、岡山国際サーキット。

広島空港?と一瞬思ったけれど、その向こうに広がる街の規模から岡山桃太郎空港だということに気が付いた。着陸に向けて高度が下がってきた。

尾道水道をはさんで向島が見えている。

画面の真ん中付近に因島大橋。このあたりになってくるとなじみ深い地域なのでで、次々と流れていく風景を見ているとあらためて飛行機の移動速度の速さに驚かされる。

写真では伝わらないけれど、手を伸ばせば届きそうな距離に本郷インターチェンジ。この後無事広島空港へ着陸した。

1時間の空の旅、全く暇することがなかったし、眼下に日本地図が流れていくのは絵巻物を追いかけるようでとても愉しかった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です