阿蘇ツーリングの帰り道に耶馬溪を超えて青の洞門あたりを通るルートをよく走ります。
その際、跡田川が山国川とつながる手前の川向こうに、気になる屏風のような岩山が目に止まります。なにやら直線的で人工的に掘ったような跡が見えるし、よくよくみてみると手すりとか建造物も見えるし、なんと一部は向こうが抜けて見えるじゃないですか。
1泊2日の阿蘇ツーリングの帰りの14時過ぎにここを通ることになったので、ちょっと立ち寄って探ってみました。
近づくとお城のようです。この岩山の右下には車の通れるトンネルがあって、それを抜けると羅漢寺があります。羅漢寺の裏にそびえる山にはリフトで頂上付近まで登れるようになっていますが、今回そちらはスルーしてこの古羅漢を探ってみます。
駐車場の脇に、普通に登山道みたいな登り口がありました。
来歴など。
緩やかな坂道を歩いていると、階段が現れました。この階段、だんだん調子に乗ってきて、一段が膝くらいの高さになって真上に近い勢いで登る階段になります。
岩窟に作りかけの投入堂みたいなものがある。
さらに進むと、下から見えていた人工的に掘ったような横筋が見えてきました。
下から見えていた手すりはこれですね。石仏が並んでいます。
ここにも作りかけの投入堂みたいな建物があるのですが、吹きっさらしの床板は歩くとギコギコと軋むし、柵はないしで、真面目に結構怖いです。
軋む床板の建物を超えて振り返ると、不思議な光景が‥屋根のような岩がトンネル状になっていて、向こう側に抜けているんですね。
おお、鎖場だ。全く予備知識もなくやってきたので、ワクワクしてきました。
いや、これは落ちたら死ぬ奴です。鎖も岩に差し込んだリングに通しているだけなので、引っ張ると他の遊んで弛んでいるところから鎖が伸びてきて、全然頼りになりません。鎖は万が一の保険で、ちゃんと自分の足で踏ん張って歩けって感じです。
前日もこんな景色見たな。
これ。阿蘇の東海大学のKIOKU。
ここで一旦鎖場は終わって、屏風の裏側へ歩道が続いています。
裏側も鎖場。
裏側を通って駐車場へ戻る方向へ向かうのですが、途中道が分岐していてどこへ行けば良いのか分かりません。うろうろしていると元の場所に戻ってきたりして、全力でこの屏風を迷路に仕立てています。
少し下段に降りる道が見つかりました。
と、思ったら、降りる方もほとんど直滑降で、鎖を頼りに降ります。
降りた先はまた分岐になっていました。右下の案内板、国東塔への方向が「奥」ではなく「上」になっています。
これ。
登頂。足場が悪く頼れるものもないので、地震が来たらこわいだろうなあ。
往路では気が付かなかった、下から登ってくる急な階段から元の道に復帰です。体感的にはもっと時間がかかったように感じていましたが、歩き始めてから30分ほどで一巡したようです。
なかなかスリル満天で面白い。家の近くにあったら来る友達みんな誘って紹介するな。
足場がとにかく悪いので、靴に注意。ツバのあるキャップも上が見えなくなって低い岩に頭をぶつけてバランスを崩す可能性があるので危険です。あと、前日に軽登山したツーリング帰りに立ち寄るような場所でもありませんね。
[…] いつもは帰路の途中で途中立ち寄る余裕もなく、気にはなりながら何度も素通りしてきた。今回はこの時点でまだ14時半。立ち寄ってみることにしました。こちらの登山も長くなったので詳細は別記事にしてあります。→【阿蘇ツーリング-古羅漢】 […]
[…] →【阿蘇ツーリング-古羅漢】 […]