コインホルダー(3Dプリント)

ふと、しまなみ海道の橋の通行料金をスマートに支払いできるものは作れないか、と思いつきでコインホルダーを印刷してみました。

尾道から今治まで片道で50円玉4枚と100円玉3枚が必要になります。今回作ったのは片側に50円と100円をそれぞれ4枚差し込めて、両側で往復分のコインをストックできるホルダーです。素手で使う分にはこれでOKなのですが、グローブをはめて使ってみるとイマイチ掴みにくい。

そこでらくがき。バネを内蔵した筒状のストッカーで、両サイドに50円と100円を差し込んでいくタイプ。

両サイド取り出しタイプは底面が平面ではないので、サポートをつけて出力してみました。でも、このタイプはバネの長さと太さ選びが難しい。直径20mmくらいで適度なバネレートの押しバネが手に入ればなんとかなりそうだけれど、都合よくそういうバネがありません。

そこで、橋を渡る順番に片道分のコインを詰め込んでおくタイプにしてみました。7枚収納できれば良いサイズはなかなかコンパクトで良い感じです。

左のモデルが試作品で、コインを押し上げる蓋に5円玉を使っています。5円が見えたら打ち止め、ってこと。でもこれでは細いバネがケースの中で5円玉からズレてしまうことがあります。また、コインを挿入するときに上部の角が指にあたって痛い。

右の改良版はバネが逃げないように凹みをつくった蓋と、筒の内部にもバネの直径分の筒状の穴を設けてバネが逃げなくなっています。上部の角も丸めてみました。

しまなみ海道で片道分の橋の通行料金を払うモデルはとりあえずできました。

この段階で、神戸のMatsu君から「通勤で毎朝払う20円の取り出しに、これがあると助かりそう」という連絡をもらったので、10円玉が入るサイズで図面をつくりなおして、ハンドルマウントするためのM6サイズの穴の開いたものを印刷してみました。

印刷が終わってサポート材を取り外していないとこんな感じ。不要な部分はニッパーやペンチでむしり取っていきます。

内径は10円玉が気持ちよくぴったり収まるサイズです。これで直径の小さな50円玉を入れてもちゃんと使えるので、このタイプを完成品と呼んで良いかも。

底の部分のサポート部。不要な部分は割と簡単にペリペリと剥がせます。

試作品の数々はPLA樹脂(ポリ乳酸樹脂:生分解性プラスチック)で作成しました。うまくつくれたので、PETG樹脂(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート:耐候性樹脂)で本番用を印刷‥ぎゃーっっ!糸引きがすごい!フィラメントが水分吸っているのか、とりあえず印刷できたけれど後処理が大変。

ミラーの軸にマウントできるようにM10の穴を開けたサポートマウントを作ってみました。

ほう、小ぶりで可愛い。

これ、なかなかイイですよ。ちゃきちゃきとコインを抜き取れます。

俺のスーパーカブしまなみ海道仕様が出来上がりました。でも、今日なんか殺人的に暑い。これからしばらくはしまなみ海道へは行かないと思うなぁ。

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