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2008-02

1月31日

手術中、気持ち悪くなったと訴えたところ何やら注射されて、それ以来眠たくて眠たくて記憶もないのですが、病室に運ばれて、ダーリンが「今日はもう帰るね」と言ったのに「ありがとね」とか何とか返事をしたことだけ覚えています。
その後は長い夜でした。口ものども渇ききってかさかさなのに、今晩はお水が飲めないとのこと。しまもまだ麻酔が効いていて、胸から下は感覚がなく、動かすこともできません。様子を見に来てくれる看護師さんに何度かうがいをさせてもらって口を湿らせました。眠っているようで起きているような感覚は朝まで続き、明るくなるころには足が動かせるようになりました。痛み止めの硬膜外麻酔(モルヒネガス)はずっと背中から入っていましたが、おなかの中が痛くて、夜は痛み止めの注射を打ってもらい、午前中だったと思いますが座薬も入れてもらいました。

午前中に体を清拭してもらって、昼からようやく水分をとってもよくなり、吸い口にお茶を入れて飲ませてもらいました。そして初めてぽこぷーを抱っこさせてもらいました。といっても、私はまだ起き上がれなくて、横になったままおいてもらって、おっぱいを含ませてやりました。まだほとんど乳の出ないおっぱいなのに、しかも彼は初めてなのに上手に吸い付いてくれました。これがまた思いのほか強力で(笑)、ちょっと痛いくらい。誰に教わったわけでもないのに、本能ってすごいと思いました。

その後導尿管も取れて、立って歩けるようになり、夕食からはおもゆとジュースが出ました。お膳は食後自分で配膳車に返しに行くのですが、これが術後最初の遠出(笑)になりました。ふらふらしますが、おなかを切っているのに翌日には歩いているのが不思議でたまりませんでした。
夜は昨日の疲れが出たのか早くに眠たくなって、早々に寝ました。

1月30日

最後の検診でのぽこぷーの推定体重は4136g。かなりの誤差はあると言われましたが、もうひとつここにきて問題になったのは私の尾骨でした。

以前椎間板ヘルニアを患ったとき、レントゲンで私の尾骨が曲がっていることはすでにわかっていました。先天的なもので、そのときは笑い話だったのですが、出産に際して胎児が通過できないかもしれないとのこと。でも、通って通れないことはなさそうだとも言われたので、「がんばってみてダメなら切る」方針でお願いしました。

30日に陣痛促進剤を投与して、というのが当初の予定でしたが、30日の午前2時に自然に陣痛が始まり、促進剤は打たずに済みました。
ダーリンに病院へ連れて行ってもらい入院。先生に破水させてもらって「昼には出てくるかも」と言われて陣痛に耐えました。

出産前から陣痛の痛みをうまく表現してくれとダーリンに言われていたのですが、話に聞いていた「鼻からスイカ」「腰が割れるような激痛」とはちょっと違う感じでした。たしかに激痛なのですが、下腹部が破裂するというか、へその少し下の奥が裂けるような感じでした。きっと子宮口が開く痛みそのままなんでしょうね。陣痛は「1分以上続きません」って聞いたけど、そんなのうそ!この痛みはいつまで続くの??と何度も思いました(笑)。もっとも、痛みに耐えかねて1分が10分にも1時間にも感じられたのかもしれませんが。

結局いつまでたっても「分娩台でいきむ」段階に至らず、最初は「痛いって言っちゃいけないわ」と思っていたのも「痛いって言ってもいいよ」と誰かに言われて(ダーリンだったような母だったような…記憶があいまいなのです)イタイイタイと大絶叫。もう切ってくださいと何度も懇願しました(苦笑)。念願かなったのは14時間がんばったのちのこと。手術室に入るまでは早かったと思うのですが、麻酔をするまでは何度も陣痛の波が来ました。覚えているのは手術室に行くためにストレッチャーに乗ってエレベーターに乗ったとき。ちょうど陣痛が来てうめいているときで、乗り合わせてしまったおじさんが引いていました(笑)。

麻酔が効いてしまえばさっきまでぎゃーぎゃー言っていたのはうそのよう。思いがけずダーリンがオペなのに立ち会えて、話もできましたしぽこぷーが取り上げられるその瞬間も(間接的ですが)見ることができました。
産声を聞いたとき、ほんとに嬉しくて涙が出ました。胎内でうんちしていたということで、しんどかったのは私だけじゃなかった、ぽこぷーもすごくしんどかったのね、と申し訳なく思いました。

その後のことは断片的にしか覚えていません。
助産師さんも手術室のスタッフもとてもよくしてくださって、かけていただいた言葉も手の温もりも、ずっと忘れないだろうと思います。
みんなのおかげで、ぽこぷーは誕生しました。
これからもいろんな方にお世話になりますが、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

母になりました

予定日を1週過ぎた1月30日、無事ぽこぷーが誕生して母になりました。15時間近く自然分娩でがんばりましたが、力尽きて緊急帝王切開となりました。あとで、ぽこぷーが胎内でウンチしていたことがわかって(胎児が胎内でウンチするというのはとっても苦しかったということ)、切ってよかった、ということに。

最後の検診時に、骨盤のレントゲン写真を撮ってみたら尾骨が曲がっており、胎児が通過できないかもしれないと、先生は気にしておられました。で、「どうする?」と選択を迫られて「がんばってみてダメなら切ってください」とお願いしていましたので、予定通りといえばそうなのですが、1人しか産んでいないのに2回出産した気分です。1度帝王切開してしまうと次も切開すること前提になるので、陣痛の痛みを体験できたのは、ものすごく辛かったけれどいい経験だったと思っています。

入院中のことについては、これからRyologで少しずつ書いていこうと思います。

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