初めての北海道

ついに47都道府県制覇です!すべての県を「経県」したことになりました。
初めての北海道は3泊4日の修学旅行の引率なので、ベタベタな観光旅行。普段の旅行といえば野宿主体のまったく予定調和しない旅なので、今回のような観光や宿泊する時間も場所もきちんと決まった旅行は初めての北海道経験に加えて、とても新鮮でした。

今回は道南を巡る旅行で、1枚目は大沼国定公園からの駒ケ岳(と「千の風になって」誕生記念碑)。大小さまざまな島(駒ケ岳の噴石だそうです)が橋でつながれていて、ものすごく広々とした風景でした。かなりお勧めでございます。こういうところは納得のいくまで散策したり飽きるまでのんびりしたいのに、時間が決められているのがホントに残念です。

大学生のときに宮崎県の日南海岸の鬼の洗濯板を初めて見たとき、小学生のころに習った「遠い土地の特殊な地形」を実際に目の当たりにして感激した覚えがあります。今回洞爺湖へ向かう道中に昭和新山を見ることができたとき、まさにその「遠い土地の特殊な地形」を見た感激がありました。子供のころは北海道なんて遠すぎてつかみどころのない場所だと思っていましたが、大人になってしまうといろんな「夢のようなもの」がどんどん形になってしまうものですね。上の写真は初日の宿泊地となった洞爺湖と中島。想像以上にきれいで静かなところでした。

函館。五稜郭タワーから見た五稜郭です。五稜郭を歩くだけではその特異な形状は掴みにくいのですが、タワーから見下ろすことでこの美しい形が実感できます。もともとビジュアル的な美しさを目的としてできたわけでなく、頂点に砲台を設置するための形状なのだそうですが、後の時代に上から見下ろすことを予見していたかのようなすばらしい外観ですね。

函館のトラピスチヌ修道院。今でもこの壁のむこう側で、敬謙な修道女が世間とは全く切り離された生活を生涯を終えるまで続けているのです。自給自足に近い生活で、埋葬もこの壁の向こうの敷地で行われているそうです。勝手な妄想で、修道女は皆さん若い方ばかりだと思い込んでいましたが、写真を見ると年配の方がほとんどのようでした‥。

函館の赤レンガ倉庫群。奥に函館山が見えます。
倉庫の中はいまどきのショップがギッシリと詰まっていて、外観は中高年向け、中は若者向けの観光地という感じです。

これまたベタですが、函館山からの函館の夜景です。有名観光地の集客力に、負けるもんか!と抗う自分がいましたが‥負けました。大変きれいでした。さすが世界三大夜景のひとつです。
日暮れ前に山頂に到着しましたが、日が暮れるにつれて100人乗りのロープウェーで人がジャンジャン運ばれてきて、日が落ちたころには展望台はギューギューです。

函館の朝市の中にある食堂で食べた海鮮尽くし定食。
毛ガニ、確かにおいしいし、このくらいのサイズでも十分食べ応えはあるのですが、身をほじくり出す手間と食材としての満足度を秤にかけたとき総合評価でどうかと問われると、個人的にはかなり微妙ですねぇ。
朝市も自分ひとりの旅行では時間をかけて巡ることはないと思いますが、こういった時間を決められた旅行では決められた時間までじっくり巡るしかなく、そういう点では良い経験ができました。

札幌、羊ヶ丘展望台のクラーク博士像です。
もともと羊ヶ丘は丘陵地から函館の市街地を展望する土地として観光スポットとなっていたそうなのですが、こういった象徴的な人工物ができてしまうと、もともとその土地が持っている景観地としての意味が変わってきてしまうものだなぁ、と思いましたよ。どう見ても写真を撮る比率が風景1:像9くらいですもの。

土地勘がなくて、北海道のどこにあるのかも知らなかった小樽。すごく良かった。
観光時間が限られていたせいか、その中でたっぷり楽しもうと歩き回ったおかげで、ものすごく充実していました。歴史的建造物の並ぶ景観、北一ガラスやオルゴール館など見て回るだけでも楽しめる買い物スポットなど、いろんなものが徒歩で楽しめる範囲にちょど良い大きさでまとまっている感じです。いつかまた、是非訪れてみたいです。

再び札幌。
僕としてはあんまりがっかりしませんでしたけど、日本三大がっかり名所のひとつ、札幌の時計台。札幌市街は徒歩での散策でしたので、あんまり広い範囲を見ることはできませんでした。

札幌、赤レンガ庁舎。昔の道庁の人は毎日この段を上り下りしていたのだろうか?と思うくらい入り口の階段が段は高いし急階段。中も外も、妙にきれいに取り繕っていないところがとてもステキです。中には北海道をさまざまな角度から紹介する展示があります。広島では「原爆」が先の大戦の遺恨として根強く残っていますが、北海道では四島返還がそれにあたるのですね。

札幌、大通公園。イサム・ノグチのブラック・スライド・マントラ。
以前広島の現代美術館で開催されたイサム・ノグチ展で模型展示があって、その形の美しさに一目ぼれした作品なのですが、札幌の大通公園に本物が展示してあることをすっかり忘れていました。それだけに見つけたときの感激は大きいものでした。実際に滑り台として遊べる展示物です。こどもにも大人気。人目をはばかることなく(大人気なく)、僕も3回も滑ってみました。広島にも欲しいなぁ。

帰りの飛行機からみた洞爺湖と羊蹄山。
今回初めて北海道を訪れることで、道南限定ですが街の距離感や土地勘がつかめましたし、北海道全土の広さもそこから想像ができるようになりました。天候にも恵まれましたし、夏至に近い強烈な日差しの中でも湿度の低さのおかげで、汗だくになるようなことは全くありませんでした。

次は是非、バイクで今回とは違った北海道の側面を楽しみたいですね!

3 Comments

tac

いいなあ、仕事で北海道!
冬になったらスキーに行きましょう?
こちらと違って、スケール雪質ともに最高ですよ。

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つがたく

>tacさん
北海道のジムカーナの大会も捨てがたいですね。

>カントク
ええ、今のところは‥w

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