GROM Gクラフト バックステッププレート

中国D杯から帰ってくるとGROMのバックステッププレートが届いていました。先日のMSGC練習会ではGROMでも結構走りましたが、ブーツのつま先があっという間に削れて身が露出、といった事態になったので、今後もGROMでコーススラロームをするならステップを上げるのは必須‥でも一般的なバックステップは価格も結構なものになるし普段使いのバイクで仰々しいのはどうも‥ということで、ノーマルステップホルダを活かせるバックステッププレートを見つけて導入です。まぁ、GROMはツアラー、GROMは通勤快速なんですけどね。

リアを吊ってリアタイヤへの負荷をほぼゼロにした状態で、ステップホルダを止めているスイングアームピボットのシャフトを抜きます。

あー、中央部はサビサビ。

ホルダを取り付けてみました。50mmバック、40mmアップということだそうです。この時点で、元のボルトを取り付けている2つのネジ穴と、新たにステップホルダを取り付けるネジ穴が平行移動しているわけじゃないということに気がつきました。おそらく「できるだけステップをアップさせたい、でも純正ホルダの突起がサイドカバーに当たってしまう」‥というジレンマを解消するための取り付け角度の設定なのだと思います。

このおかげで、ブレーキペダルがそのまま組むとかなり上がった位置になります。僕の足だと調整できるギリギリまでペダルを下げて丁度良いといった感じなのですが、ホルダにブレーキ類を取り付けたままの状態では相当薄い10mmの片口スパナがないとギリギリまで下げる調整ができません。

また取り付ける前から薄々分かっていたのですが、ホルダプレートを挟み込んで、それに加えてカラーを追加したりしているものだから、左右への張り出しが極端に増えます。上の写真、ノーマルだとステップホルダと黄色の部分はツライチくらいなのですが、この張り出し具合。

正面から。このスカスカな隙間はいただけない‥。

翌日、休みをとっていたので山口県の光自動車学校の講習会に持ち込んでみました。あいにくの雨でしたが、いまのGROMのセットは雨でもガンガン走れてむちゃくちゃ楽しい!細かいセクションはドライと同じ感覚で走れます。パワーがなくて軽いバイクの楽しさを再発見。

この自動車学校の先生方、ご自身の知っていることをしっかりと伝えていきながら、学べるものはしっかり学ぼうという姿勢でいらっしゃる。全員が本当に素晴らしいお人柄だと思います。どうすればこういう集団の職場ができるのか、いつも教えていただきたいと思います。

というわけで、走る分にはステップに違和感を感じることなく終了。でも、カッコ悪い。

帰って早速やれるところから加工を始めます。
このGクラフトのバックステップホルダは純正パーツに無加工で取り付けられるのがおそらくウリなのでしょうが、その為に用意されたカラーを使わなくて済むように、純正パーツのステップホルダの突起部を15mmほど切断します。

とりあえずポロリ。他にも各部を削って詰めていけばあと1cmは内に寄せられそうな感じです。

ステップホルダからブレーキ関係の部品を外したついでに、ブレーキペダルの位置をギリギリまで下げて組み直し。

ノーマルパーツを加工するなんて‥とか最初は思いましたが、よく考えてみたらもうフロントウインカーの軸受け部分をバッサリやっちゃっているから悩むまでもありませんでした。外観的にはいかにもいじった感じが出ない範囲で自分にあったマシンが作れればと思います。

 

【追記】
しばらく使ってみての感想です。

◆良い点:
僕のGROMはリアショックのプリロードがかなり硬めにしていて、またNSR250R用のステップを先端を詰めて取り付けているので参考にならないかもしれませんが、ステップが上がったおかげで一般道で接地することはほとんど無くなりました。ノーマルステップ&ノーマルサスでは一般の方でも攻め込むと接地するかもしれません。

◆悪い点:たくさんあります。
ステップが上がったのでしかたがないコトなのですが、足元は窮屈になりました。ロングツーリングを楽に、ということとは二律背反です。
交換直後、前後の着座位置がどこが落ち着きどころか分かりませんでしたが、チェンジペダルの位置を微妙に調整することで着座位置に関する違和感はかなり解消しました。
ブレーキペダルの位置が調整範囲内で一番下げてもまだ高く、右足首に負担がかかります。ペダルそのものを加工しないと解消できないかもしれません。
なにより横方向への張り出し方が尋常でないので、スタイルも悪いしホルダやペダルがシューズに干渉してあちこち当たったり引っかかったりします。僕はステップホルダを加工することで解消していこうと思いますが、純正のホルダは1枚8000円以上しますので、左右あわせて17000円、加えて加工の手間やこの商品の価格を考えると決してこのGクラフトのバックステッププレートは安い商品ではないといえます。人に勧められるかといわれたら、はっきり「いいえ」と答えます。

スタイルや使い勝手は度外視で、安価にステップが上がればそれでOKというならとても良い商品だと思います。

3 Comments

ナカ爺ィ

こんにちわ、いつも更新楽しみにさせて頂いております
福岡の中年オヤジです、
私もこのパーツ付けてますがブレーキペダルの
位置には泣かされてます(苦笑)
エンデゥランス?だったですかね?
可倒式が2万円以内でありますよ〜
http://www.endurance-parts.com/item/4434.html

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つがたく

>ナカ爺ィ様
はじめまして。
これはブラケットさえ自分で作ってしまえば、ホンダで使えるパーツ組み合わせてほぼ同じものが作れるってものですね。こういう逃げ道があるというのは新しい発見です。
ムスコとタンデムすることがあるので、タンデムステップがないと困るといえば困るのですが、ステップのポジション優先で考えたらこれはアリですね。情報ありがとうございます。

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