手賀沼ジオキャッシングツアー

3連休ひとり実家帰省のイベント第2弾は、高校時代の友人トナミゴン君のバイクを借りて、実家近くにある手賀沼を巡るジオキャッシングツーリング。実家まで車で迎えに来てもらいましたが、ルノーの「ルーテシア ルノースポール」という6速MTのスポーツカーでご登場。滅多に見ない‥というか初めて見る車です。燃費もうちのハイエース並という、相変わらず世間の斜め上な感じの趣味性の高い生き方を貫いているようで安心しました。

そんなトナミゴン君は11月にジオキャッシングを初めて、年内に200Fを達成するというハマり具合。小回りの効くセローを買い足すくらいの熱中ぶり。今回はTDM900を貸してもらって2台で近隣のキャッシュへ出発です。

序盤いきなりのマルチキャッシュだったのですが、GZには看板と鳥のオブジェがありました。「You may find birds at there. And boss of them will teach you place of cache.(そこで鳥を見つけることができます。それらのボスがキャッシュの場所を教えてくれるでしょう)」とキャッシュの詳細文に書いてあります。新たな座標をそこで知るのではなく、GZをボスに優しく教えてもらうという面白いマルチキャッシュでした。

手賀沼というと僕が小学生のころは水質汚濁全国ナンバー1ということで有名でした。現在は相当水質改善したそうで、トナミゴン君によると「臭わなくなった」ということですが、確かに嗅覚が視覚を阻害するようなことはなく、のどかな風景を楽しむことができます。

僕が小学生のころ関東に引っ越してきたときに、まず驚いたのは周囲に山が見えないことですが、このあたりは本当に風景が横長。パノラマで見ても、ぺたんとした風景がどこまでも続いています。

沼の南側はとても綺麗な自転車道が整備されているので歩行者・自転車の楽園。それに対して沼の北側は我孫子の市街がひろがっていて、こちら側は僕の子供の頃の生活圏。でもこんなドラマに出てきそうな雰囲気の良い坂とか全く知りませんでした。GZあたりでゴソゴソしているトナミゴン君が写っています

志賀直哉邸書斎。「●賀●哉」と、一部を伏字にしたら僕の名前と丸かぶりなので昔から妙な親近感のある文豪なのですが、先ほど母に聞いたら「あなたの哉は志賀直哉の哉を意識してとったのよ」と。そんな事実は初めて聞きましたよ。子供の頃は全く気に留めていませんでしたが、この年になるとこんな史跡がとても面白く、こういうところに導いてくれるキャッシュに感謝したいです。実家近辺が自然豊かなことにも感謝。

これは斬新な防水加工w ゴミと間違われても文句が言えません。

「谷津」。地名ではなく地形のことです。この辺り千葉県北西部には、机の上に指を広げた手のひらをバンと置いたときに机の面が田んぼ、指にあたる部分が森というような風景がたくさん見られます。小高い丘が森になていて、低地との境界線が複雑な曲線を描いているのです。これは洪積台地の特徴で、低地の部分は昔の海で曲線部分は海岸線だった、と小学生の頃習った覚えがあります。谷津とはその海岸線が海の侵食で深くなってできた谷で、川によって作られるV字の谷と違って平板な谷という特徴的な風景となっています。子供のころ見ていた風景にこんな秘密があったというのはなんとなく知っていましたが、谷津の奥深くに隠されたキャッシュまで歩いていくと、その地形の特徴がとても良く理解できます。ここはホタルも出るという非常に自然豊かなところです。

広島で実家近辺のキャッシュを眺めていて、これは!と思ったがここ「旧手賀教会堂」。茅葺屋根の下に瓦屋根のある和建築の教会です。これも知らなかったなぁ‥うちの親に聞いても知られていませんでした。

外から見ると窓がちょっとバタ臭い形状だったりして、なんとなく西洋風にしようとした努力が見られますが、圧倒的に和風テイストの強いつくりです。脱靴場が「土間」な時点でもう日本色から抜け出せない感じ。

中は畳の間の続きに板張りの礼拝堂。こちらも欧風にしようとする努力が見られる作りにはなっています。古い家の葬式って客間・仏間の襖を開いて部屋を繋いで広い空間をつくりますが、ここもその日本的な発想の延長のようなつくりです。なかなかのカルチャーショックを受ける建物でした。

手賀沼に戻ってくると、頻繁に成田へ向かっていく飛行機が飛んでいく他は、なーんも変化のない風景。

昔住んでいた団地を遠望。

「絶望的構造物」と評された多段ベンチ。二人で手を突っ込みまくり、覗きまくりでなんとかキャッシュを発見。一人だったら心折れたと思います‥。

日の沈む頃に手賀沼1周が終わりました。ここは蓮が延々と茂っているところで、蓮の花がでてくる季節にくるととても気持ちのよい緑の平原になっています。冬は冬でこの枯れ尽くして荒涼とした感じがまた面白いですね。

柏方面への帰り道にもいくつか拾わせてもらいました。新興住宅地の公園でチビッコたちがGZの周りをぐるぐる駆け回っています。怪しまれないようにまず友達になって、そっとキャッシュを拾わせてもらいました。この遊具、滑り台がジグザグしているし、雲梯(うんてい)は水平面が垂直面によじれてるし、ハンモック状の釣り遊具もあるし、色彩も子供に媚びてないしで、現代的でなかなか面白いものでした。

バイクを置いて電車で柏へ。柏って千葉県でも乗降客数トップクラスの大きな駅なのに、駅周辺のキャッシュはなんと1個。拾わせてもらいました。

良いお店が見つかってとても楽しく美味しく飲みました。3軒はしごしたりして楽しかった。

本日の成果は20F3D。こんなに取った覚えはないのですが意外と見つけていたようです。至れり尽くせりな充実した内容で、今日も体力の限界近くまで遊び尽くした1日でした。トナミゴン君には深く感謝。

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