GROM とびしま海道キャッシュハントツーリング

天気の保証された平日の代休。ここのところの自然な流れでとびしま海道にジオキャッシングツーリングへ。

ハイエースにGROMを積み込んで朝5時半に廿日市の家を出て、呉を通過するのに30分少々。とびしま海道入り口の安芸灘大橋手前でGROMを降ろして橋の料金所を通過する直前で丁度日が昇ってきた。

とびしま海道は海+島+橋の風景が微妙にその割合を変えながら飽きることのない多彩な表情を見せてくれる。低い位置から横殴りで光を投げる朝日のおかげで、島や山の彫りもより深くみえる。

朝の予想気温は7度。昨日の早朝NUDAで気温6度の山の中を走ったら結構寒かったので今回真冬の装備で臨んだら、明け方でも寒さを感じることはなく快適なツーリングがスタートした。迷路のような「全島ワインディング」の島々を駆け回ってキャッシュハントしていると、ジオキャッシングを始める以前に何度か訪れたところにも到着して「こんなところにも隠してあったのかー!」と思うスポットがたくさんあった。

その島のキャッシュを拾い切ったら次の島へ。早朝のこの時間にしか見られない風景が流れていく。

これまでに何度かとびしま海道を訪れて見所はほとんど抑えたつもりだったのに、キャッシュに導かれてたどり着くとまだまだ知らないところがたくさん。それぞれの島の高台につくられた展望台はやらたと豪華で明らかに島民のためというよりは本土の観光客向けなのだけど、訪れて利用してあげないと「勿体無い」感が半端ない。それだけにキャッシュをここに埋め込んでくれてありがとう、と思う。

まぁ、でも人が来ないおかげで気兼ねなく写真をとることができる。最近、撮影済みの写真をアプリで再加工して絵作りすることに、違和感やら抵抗感がなくなってきた。

キャッシュの一例。とびしま海道ではマグネット式のマイクロサイズのものと、それなりに大きなサイズのキャッシュが半々くらい。

巨大ジャングルジム。この前の道は何度も走っているのにこんなものがあるなんて気がつかなかった‥。

ジャングルジムの上には草っ原と、橋の見える気持ちの良い風景を前にしていくらでも遊具でビヨンビヨンし放題の公園があった。

タイヤが隠れてしまうくらい草が茂っている傾斜地。天気も風も、何もかも気持ち良い。この風景を見ながらしばらくぼーっとしない手はない。

キャッシュを目指して走るツーリングはキャッシュ間をナビ任せで最短で結ぶルートで走るので、これまで自分で選んでいたルーティングとは違う道を走ることが必然的に多くなる。なので、初めて見る風景がたくさん。この写真のループ橋は急傾斜のヘアピンカーブの360度ターン。こんなに小さな径のループ橋は初めて見た。

この日登った最高所の展望台から。右の橋が広島県と愛媛県の県境になる。

とびしま海道巡りだけで丸1日つぶれるかと思ったら、お昼前にはとびしま海道の15箇所中10箇所巡ることができた。
大崎下島御手洗地区の「なごみ亭」であなご飯。あなご飯以外に選択の余地がないから悩まなくて済む。個人的にふわふわのあなごは得意じゃないのだけど、ここは噛み応えのある食感のあなごでとても美味しくいただけた。

灯台のキャッシュを拾ったところで大崎上島へ渡る船の時間を調べてみたら、出港は45分後。とびしま海道の残りキャッシュは4個。それぞれのキャッシュの発見に何分かかるかわからないので普通に考えたらちょっと間に合わないだろうと思ったが、乗れるもんなら乗ってみようとものすごい勢いで残りの4つを見つけてて港に戻ってきたら、なんと数分残して船に間に合った。

船で渡った先の大崎上島のキャッシュは7箇所。港でいきなりDNFだったほか、もう1箇所見つからなくて成果は5個。

とびしま海道ではおもわず写真を撮りたくなる風景がたくさん見られたが、大崎上島は食指が動かない。人が多い感じがするからか、島影が美しくないからか、自分が疲れたからか‥キャッシュを作業的に拾って集める移動となった。

本土の安芸津へ渡ってそのまま帰ろうと思って船を調べていたら、遠回りになるが同じ料金で竹原へ渡る船が都合の良い出港時間だった。竹原にはキャッシュが3つ、そのうちの2個は数日前パブリッシュされたばかりでまだ誰も見つけていない‥これは初めてのFTF(第1発見者)になれるかと昂ぶってきた。

竹原駅前で初のFTF。その後もうひとつ、「ももねこ様」でもFTF。

竹原の道の駅のキャッシュには25セントコインが入っていた。キャッシュに海外のコインが入っているとちょっと嬉しく、それが見たこともない通貨だとさらに嬉しい。大崎上島に続いて竹原もジオキャッシング:観光=10:0 な滞在だったので、また今度ゆっくり訪れてみよう。

安芸津港では人になれた黒猫に付かず離れずされながらのキャッシュハント。ここで今日のキャッシュの発見報告をまとめてしてみた結果‥キャッシュの発見数の累計が98個。あと2個で100個に達する!

帰りの道すがら、キャッシュが2個設置されているのを知りながら船じゃないと渡島できないと思って素通りしようとしていた大芝島に、なんと橋が架かっているのを発見。これは渡ってなんとかしろと何かが言っている違いない。

最初のキャッシュ発見場所は「ハート島」小芝島のビューポイント。ハートの島って、いつかどこかで聞いたことがあったような‥という島がこんなところにあるとは‥。

この島のもう一つのキャッシュの説明文には「キャッシュは名無しの岬に隠されています。この場所は干潮時のみ歩いて渡ることができます。」と書かれていた。東の空に月が見えていたので渡れないかもと思いながらとりあえず訪れてみると、まだ陸続きになっている!早速渡って100個目のキャッシュを探してみたものの‥ない!見つからない!ぐるりと周囲を2周したり階段を上ったり降りたり‥そのうち日が暮れてきて振り返ってみると‥‥

やばい!戻れなくなる!!残念、100個目発見ならず‥

数分後には潮が橋の部分を消し去って、岬を島にしてしまっていた。

7本の橋と2本のフェリーで島を繋いで走ったので、端から見るととてもツーリングらしいツーリングをしているように感じるかもしれない。けれど、今回は「ツーリングをした」というよりは「キャッシュハンティングをした」という色が濃いというのが僕個人の感触だ。自分がルートを決めるのではなく、ある意味自動生成的なルートをなぞったということが、走ってみたい道を自分が選んで走ったという感じに繋がらないからだと思う。だから面白くないかといわれたら、今回はこれまでのツーリングとは違った新しい楽しみが見つかった感じがして、面白かった。小さな課題を大量に消化していく充実感はたっぷりと感じられる内容だった。

今日は漏らすことなく沿線の29箇所巡って24個の発見、5個のDNF。帰宅してログを見ていたら、なんと途中1個電波が悪くて発見報告が送信できなかったものがあった。というわけで、本日キャッシュハント100個目達成!

左:スタート前。右:帰着後。スマイルマークにできなかったマーカーが残るのが悔しくて、また訪れてしまうんだと思う。特に最後の岬は、何としてでもクリアしたい。

2 Comments

つがたく

>柏君
世界が面白く変わってみえること間違いなし。
これまで走った道を再度走りに行く目的になるよ。

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