GROMのトップケースがグラグラするので増締めでもするかと思ったら、そんなレベルの話ではなくてリアキャリアが金属疲労でポッキリ折れていました。この取付け位置では確かに折れたところが揺すぶられますよね。そりゃ、何千・何万回もグニグニされたら、応力の集まるところでポキンと折れても仕方がありません。反対側も破断寸前でした。
キャリア買い替えかなぁ‥と思いましたが、うちには溶接機があるのでとりあえずダメ元で溶接でもしてみようかと久しぶりに引っ張り出してみることに。
溶接機、サンチョ。
ホームセンターで1万円しなかった品です。といっても20年くらい前に購入したもの。僕は溶接の技術も知識も、このサンチョのペラペラのマニュアルから学んで得たものしかありません。なので、自分の溶接方法が本当に正しいのかどうかも実はわかっていません。
大抵失敗するのですが、今回は2種類持っている溶接棒のうち、太い方を使ったらきれいに溶接できました。モリモリになっていますが、表面は溶接の時にできるフラックスです。
ハンマーで叩いて落とすと、溶接された金属の塊がでてきます。
ディスクグラインダーでザックリと表面を均してから、ベルトサンダで仕上げました。破断する亀裂が最初に入るあたりは少し溶接の肉盛りを多めにしてそのままにしておきました。
塗装はラッカー塗料を刷毛塗りで。中学生時代にかなり真剣にプラモデルを作り込んだ経験が人生の後半になっていろんなところで活きています。
うちのリアキャリアはホンダ純正じゃなくてH2C製のものです。横方向に太いパイプ2本と、細いパイプが1本、全部で3本のステーが並んでいます。1枚目の写真を見て頂くと分かるのですが、これまで太いパイプにだけケースのステーを咬ませていましたが、それだと応力が破断したところにかかってしまうので、多分細いパイプにもひっかけて取り付けるのが破断を防ぐポイントなんじゃないかと思います。
気持よいくらい上手く仕上がって、溶接の経験値が増しました。
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