実家帰省8日目 金沢観光

夜中、寒くて車外に置いてあったブランケットを取りに外へ出てみると、山から吹く風は火山性ガスの臭いがしました。天を仰ぐとカシオペア座が天の川に埋もれてどれだか分からなくなっているくらいの星空に、流れ星がビュンビュン飛んでいます。真夏とは思えないような寒さを感じる夜が明けると、湿度も低くてさらりとした気持ちの良い朝になりました。

前日入湯した西の河原露天風呂は洗い場がなく、本当は夕方から夜にかけてお風呂をハシゴしようと思っていたのに雷雨のおかげで十分な入浴が出来なかったので、朝5時過ぎに湯畑方面へ朝風呂を探しにいきました。途中の西の河原は、川を流れているのが温泉のお湯。場所によっては熱すぎるくらい熱かったり、ほとんど水に近かったりするんですね。子どもはもちろん大はしゃぎです。

白旗の湯が5時からやっているというので向かったのですが、途中でたまたま見つけた「関乃湯」というお風呂が「入れる状態」だったので利用させてもらいました。男風呂も女風呂も、それぞれ定員3名。夕方から夜にかけては町民専用と書かれていました。お湯は白旗の湯ほど熱くはありませんが、ムスコは膝までしか浸かれないほどの熱さ(でもムスメは全身浸けられたようです)。

お風呂の外観。何気なく歩いていると気付かずに通り過ぎてしまうようなさりげなさ。草津温泉はガイドに載っていない町民向けの町湯が結構あるそうです。

周囲の山に朝日が遮られて、陽の差していない湯畑。運動系クラブの合宿をしていたようで、朝からジャージの若者が走り回っていました。白旗の湯は清掃中でスルー。

朝6時には開店するという饅頭屋さん。試食で頂いた栗あんの饅頭がとても美味しかったとムスコがその日1日中回想するくらい満足していました。

帰り道の湯畑に朝日の斜光が射すと、モワモワした湯気でムラのある斜光ができてなかなか幻想的な風景になっていました。

ハーフドームテントの良いところはいろいろありますが、気に入っている点のひとつに設置・撤収が抜群に簡単なところが挙げられます。

午前8時半まで志賀方面への道が通行止めということなので、一旦南下して菅平を抜けて高速入り。途中の嬬恋村には雲のかかる浅間山をバックに広々としたキャベツ畑が続いていました。

上信越自動車道を北上して日本海を目指します。妙高も山頂に雲がかかって夏らしい景色。標高が下がるに連れて気温も湿度もガンガン上がってきました。1日目を高原で過ごしてから2日目は沿岸部の観光という流れは体感的には結構厳しく、この時期失敗だったなぁ‥と反省しました。長野から金沢って思った以上に距離があって、しばらく高速での移動です。

高校の修学旅行以来の兼六園は、庭の大体の形と石灯籠は覚えていましたが、それ以外は金沢市の地形も雰囲気も全く覚えていなくて、とても新鮮でした。広々とゆったりしていて、夏の平地の子連れ観光は、歩くだけでもタイヘン。

それでもわがままを言わせてもらって、金沢21世紀美術館を見るだけでもと訪れてみました。屋外展示のこれ、面白いですね。その形状に子ども大興奮だし、近づいてみると視界を占める基調色がかわるだけで世界の印象ががものすごく違って見えます。

ムスメもかなり気に入った模様。出てきませんもの。

21世紀美術館は円形の建物の中に矩形に仕切られた展示室が点在しています。中心の丸い庭も外形を作る円の中心からズレていたりして、面白い作りですね。

人の住む空間を小屋というサイズから考えてみる展示など、無料で見られる展示もなかなか面白かったのですが、ムスコはレアンドロ・エルリッヒさん作の「スイミング・プール」という作品に惹かれたらしくて、プールの底にいってみたいみたいとせがまれました。企画展時だと思い込んでしまいましたが、常設展示のようです。今回我慢させてしまったので、いつになるか分かりませんがまた来た時にゆっくり鑑賞しましょう。

金沢は回転寿しのレベルが高い!ということでしたので、いろいろ調べてもりもり寿しさん、中でも一番美味しいという野々市本店に行ってみました。回転カウンターの中で職人さんが手で握るというスタイルです。一皿100円という寿司じゃなくてネタによって幅広く値段に差のあるお寿司屋さんなので、スシローさんと比べるのは酷だと思いますが、逆に言うとスシローさんも結構頑張っているなぁと思わされる内容でした。

夜、道の駅に宿泊準備を整えて寝始めましたが‥暑い。1時間ほど寝る努力をしても寝付けなかったので、標高の高いところへ移動し直しました。車内に全員寝るためにはGROMを車外へ出さなくてはならないのですが、移動した後ではそれも面倒だったので自分は独りでハンモックを吊って宿泊。深夜、風が出て来ると寒いくらいで、シュラフに包まるとちょうど良い状態になってぐっすりと眠ることが出来ました。

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