GROM しまなみ海道+島ツーリング

月曜日が代休日になったので、日曜〜月曜にかけて福山市松永町のモトワークスさんにNUDAのプログラムバージョンアップとメンテナンスアラートのリセットをお願いする間に、GROMでしまなみ海道をツーリングするというわがままな2日間。モトワークスさんにハイエースも置かせて頂いて、しまなみ海道へ向かいました。モトワークスさんから尾道までは10分少々、最高のスタート地点です。

この10年くらい年に3回広島から愛媛ダンロップ杯へ向かうのにしまなみ海道を使っています。その度に自転車/原付道を横目に見ながら「いつか走ってやる‥!」と思っていました。本州から四国へ向かって半分くらい行ったところにある大三島までは自転車やGROMで何度か走りましたが、今治まで全線チャレンジするのは今回が初めてです。

島その1、尾道の向かいにある向島。尾道から向島へは無料の国道が通っているので割とアクセスし易いところにあるのに、何があるのか全然知らない島です。事前にオススメいただいてた高見山展望台までまっすぐ登ってみました。頂上からせり出したウッドデッキから因島から尾道まで一望。いやー、まだまだ知らない素敵なところが身近なところにあるもんですね。

島その2、因島から見る因島大橋。この手の風景がどこででもいくらでも見られます。因島は南側の海岸線沿いにダラダラと流して巡りました。

島その3、生口島で一番大きな町、瀬戸田町の玉木商店。写真の通り、ローストチキンの専門店です。Mサイズ380円、Lサイズ390円という謎の価格設定。昼食を摂っていなかったのでおやつの時間に軽〜く腹ごしらえと思いましたが、秘伝のタレに漬かった肉塊は結構食べ甲斐があってヘビーでした。そういえば、週末のこの辺りは自転車だらけになりますが、この日は午前中雨だったこともあってか、あんまり自転車が走っていませんでしたね。

島その4、生口島の左上にある高根島へは珍しい山吹色の鉄橋を渡っていきます。生口島と併せて、あちこちに屋外彫刻などのパブリックアートがあるということで探しにいったのですが、全然見つからず、島の周回道路を8割も走ったところでトンネルが工事中で折り返したりと、あんまり実りのない時間でした。

10年前くらいに野宿したことのある瀬戸田サンセットビーチ。道路沿いは整備されてすっかり変わっていましたが、ビーチ側は昔ながらのウッドデッキが残っていました。この辺りには屋外彫刻がたくさんあります。

主従関係が間違っていないでしょうか。

島その5、生口島の南東にある岩城島へ船で渡ります。橋でつながっていない独立した島なので、片道440円の10分間の船旅。このときは気付きませんでしたが、この10分の間に広島県から愛媛県へ渡っていました。今日はこの島に泊まろうと思います。

岩城島の中央にある積善山の山頂にある展望台は‥これまで見た360度パノラマ展望の中でも最高の部類の眺望です!岩城島は見事に周囲を島に囲まれている状態なので、ここからは360度どこを見ても島島島‥。桜の名所で、春はまた格段の美しさだそうです。

生名島、佐島、弓削島の3島はそれぞれ橋でつながっていますが、3島ともしまなみ海道の経由地となっている島とは橋でつながっていません。船で渡る必要があります。

右上が因島、左が生口島。2つの島をつなぐしまなみ海道の生口橋。

岩城島にある温泉、菰隠(こもがくれ)温泉。料金などが一切書いていなかったのですが、入湯料900円とちょっと高め。塩辛い、というか渋辛い温泉水で、多々羅大橋を遠望しながら入浴することができます。

港町って、都合良くハンモックを吊れるところが見つからなくて、今回も公園の東屋。バイクと荷物を置いて吞みに出ました。

「活魚・民宿よし正」さん。地元の海の幸を味わえるということで寄ってみましたが、それなりのお値段でおいしい料理を出してくれるいいお店でした。写真は刺身盛り合わせ1600円。ツーリング中は小食になってしまって、これだけで満足してしまいました。

ここで僕がカメラを机の上にゴトっと置いたのを見て、独りで吞まれていた先客の方が「旅行ですか?」と声をかけてくださったので1時間少々話しながら吞むことができました。島での遊びや若い頃のヤンチャ話や地元の高校事情など、短い時間でしたが土地の人と話をしないと手に入らないような岩城島の話をたくさん伺うことができてとても良い時間。別れ際、「また会うことがあったら(携帯の)番号交換しましょうや」と言うのが見事にキマるオッサン(といっても年下でしたけど)でした。

午後9時に寝て、起きたのが午前5時前ですから睡眠時間は8時間弱。ハンモックはとても寝心地が良くて、飲み過ぎて途中トイレへ行くのに2度起きた以外はぐっすりと眠れました。シュラフを持っていっていましたが、腰から下だけ潜り込ませただけ。

5時半にスタートしても生口島へ渡るフェリーの始発は6時半。車のペースで走っても1周10分の島ですから走って暇をつぶすといっても‥と思いはしましたが、造船所やら周囲を囲む島なみを眺めていたりしていたらそれなりに時間は過ぎていきました。

カメラのなんとかモードで港から撮った写真。最近のカメラって余計な機能がたくさんついて‥とか思っていたけど、ドラマチックな絵が簡単につくれるんですね。

愛媛県の島から広島県に戻ります。広島県側に降りる甲板には「ようきたのう」の文字。

島その6、大三島。伯方島にかかる大三島橋を鼻栗展望台から。大きな屋根がある展望台なので、テント泊には最適なところです。

島その7、伯方島の関山展望台へ向かう途中の道から。もう絵はがき級の風景の目白押し。

一泊二日の野宿旅の荷物がこれだけで済むのは、ハンモックのおかげ。今回はマットも調理道具も積んでいません。

コーナーを曲がるとどどーんと作りかけで未塗装の船が現れたり。造船所と港がいたるところにありました。

島その9、見近島。この島、伯方島と大島を結ぶ大島大橋の橋桁になっている小さな島なのです。橋の自転車/原付道から90度横に逸れる細い道がつながっていて、ひたすら降りていくと野営場になっていました。原付キャンパーが3名ほど、屋根下でテントを張っていましたが、これはとんでもなく隠れた穴場ですね。相当な目的がないと訪れることはない場所でしょうし、ファミリーキャンパーなんかはまず来ないでしょう。自分もいつか泊まりにきてみよう。

島その10、大島。亀老山展望台からしまなみ海道最後の橋、来島海峡大橋を望んでいます。今治まであともう少し!

ビデオを撮るのに熱中して、写真を撮るのをすっかり忘れていましたが、この亀老山展望台はコンクリート打ちっぱなしの立体迷路のような作りになっています。イマドキの現代美術館のよう。今治市街から来島第一・第二・第三大橋まで一望できる、展望台としても景観に恵まれすぎている環境でした。

この日最初の食事は展望台駐車場で買った藻塩ジェラート。暑い日差しの下で食べる塩味の効いた味に救われました。

いよいよ、来島海峡大橋のグルグル(自転車/原付のアプローチ道路)にアタック!高速道路部分から見えるこのグルグルは、10年も前からの憧れでした。

来島第二大橋と第三大橋の境目の土台になっている馬島を橋から見下ろすと、民家がいくつか見えました。橋の途中の料金所にいた係の人に「下の島へは降りられるんですか?」と尋ねたら、「はい、エレベーターで降りられますよ」と‥え、エレベーター!?

なんと、橋桁にバイクも乗せられるエレベーターが組み込まれていて、橋から島に降りられるのです。早速降りてみました。

島その11、馬島。驚いた。これこそ穴場中の穴場。それにしても来島大橋、デカいなぁ。

先日購入したパナソニックの4Kアクションカム、HX-A500の写真モードで撮ってみました。視野角160度で撮るのにぴったりのモチーフ。

そして、四国上陸!今治、糸山公園の海山城展望公園からみた、四国側の来島海峡大橋のグルグル。しまなみ海道、渡り切ったよ。

往路でもう、満腹。しかもまだ10時半とかw。しまなみ海道、中身が濃すぎます。

HX-A500は最初ハンドルマウントしていましたが、道端でマウント位置を変えてみました。カメラと本体が別体なので、軽量なカメラ部をどこに配置してもリモートで録画の操作ができます。イマドキのアクションカムってスマホでリモート操作出来るものがほとんどで、HX-A500もスマホで操作できますが、スマホなしでも本体から遠隔で操作できるお手軽さと使い勝手の良さはステキです。本体の液晶画面で画角を確認できるのも、こういう撮り方をする時には失敗が少なくて助かります。

帰り道もなるべく島の中央部ではなく海岸線を走りながら到着した大三島。大三島には美術館がたくさんあるのですが、月曜日なので残念なことに軒並み休館。

「平日」+「大三島」=「大漁」さんだろうと、丁度お昼時になったので寄ってみたら、すでに10数人並んでいました。初めて来たときは休日だったこともあってディズニーランドの人気アトラクション並の2時間半待ちでしたが、この日は30分待ちで入店できました。

カメラのモードがクリエイティブコントロールモードになってしまっていたので、変にダイナミックな写真になってしまいましたが、「全部のせ丼」1300円。掘っても掘っても新鮮な刺身。イクラを積極的に食べないと最後に残ってしまって塩っ辛い後味になってしまうという前回の反省から、バランス良くイクラを消費しながら食べることに努めた結果、大満足の食後感でした。

帰路の多々羅大橋。爽やかなのですが、もう、くたびれました。いろいろスルーして尾道を目指します。

スルーするとかいいながら、向島の左上にくっついている岩子島から対岸の尾道を見ています。

モトワークスさんスタートのツーリングで本当に良かった。しまなみ海道のオイシイところだけ走って終わり、という感じでツーリング終了です。15時にNUDAを受け取って帰路につき、16時過ぎには帰宅という健全なツーリングでしたが、もう、ホントにお腹いっぱい。

しまなみ海道、自動二輪車だと高速道路扱いの橋を渡りながら島巡りをするというのがちょっとナンセンスなことと、原付の渡橋料金が異様に安い(50円〜200円)ということから、バイクで「しまなみ海道島巡りツーリング」となると原付でというのが一番現実的な話になるのですが、実際それぞれの島のサイズも「原付サイズ」なのでトコトコと原付ツーリングするのにしまなみ海道の島々は丁度良いルートだといえます。ただ、1日で見所を全部見て回るとなると、(僕が車が絶対に来ないような細い道を選んで走っているせいもありますが)今の僕の体力的にはちょっとしんどい‥というわけで、今回の一泊二日のツーリングはいろいろとジャストサイズな内容で、とても満足(というか満腹)できる2日間でした。

map

こうしてみると、結構走ってる。燃料タンク2本分走ったもんなぁ。

2 Comments

jan

おつかれさまです。
NUDA、アップデートされたんですね。うらやましい…。
うちの方は問い合わせて1月半、何も音沙汰なし。放置プレイのようです。(;;)
在庫ありだった部品も未だ到着しないし。なんだかなぁって感じです。

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>janさん
アップデート用にはGPS付きでその店以外の場所では動作しない専用のコンピュータが1台用意されていました。BMWと通信しなが診断とアップデートをかけるとのこと。
ということで、店舗にPCが無いとムズカシイのかもしれません。福山方面へ行かれる機会があれば、モトワークスさんに連絡されてみてはいかがでしょうか。

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