地底王国美川ムーバレー

今年のGWは秋吉台・秋芳洞へ行こうと思っていたのに、洞窟つながりで美川ムーバレーへ行くことになりました。「地底王国 美川ムーバレー」は観光資源の乏しい山口県東部の界隈で、人が知恵を絞って新たに(というか無理矢理)興した集客施設。玖珂の「山賊」と並んでかなり頑張っているところです。恐らくこの広島の西部から山口の東部に住んでいる人は一度は訪れたことがあるんじゃないでしょうか(他に行くところがないから)。

訪れる度に新しい謎解きイベントをしているのですが、今回は地底王国に隠れているコウモリクンを探して迷路の形と鉱物からスクラッチの下にある数字を削り出すという「暗闇の迷路」というイベント中でした。入口で記録カードとムーライト(LED照明)をもらえます。要するにスタンプラリーみたいなものなのですが、ただのスタンプラリーじゃなくて謎解き要素が加わっているところが謎の地底王国らしいところ。
お持ち帰りできるこの3灯のLED照明はソーラーチャージ式で、結構明るくてかなり頼りがいがあります。

中は年間通して14度ほどだそうで、気温が上がったGW初日だと中はひんやりしていました。入口付近では洞内から冷気が流れ出していて寒いかな?と思いましたが、出入り口付近は空気が動くので寒く感じるようで、この時期の服装が中ではピッタリのようです。

もともとはタングステン鉱山の坑道で、これを演出して謎の地底王国を作り出しています。どのくらい謎かというと、今日現在Wikipediaに誰も紹介文を書かないくらい謎。

 

地層がズレて断層になっているところが散見できて、山全体が地面の中でズレているのかぁ‥と、そちらの方が余程スケールの大きさを感じるのですが、坑道内の演出に埋もれて可哀想なくらい主張が感じられないです。

坂道を上り切ったら定番なアレ。でも、イマドキの若い人って元ネタ知らない人も結構居るんじゃないでしょうか‥。

地底空間は縦横無尽に広がっています。上下方向への移動も結構ありますし、その底には必ずと言っていいほど何か用意されています。注意深く天井方向を見ると、上の方も果てがみえないくらいの穴が結構ありました。

地底湖。水の透明感と鏡面っぷりは息をのむ美しさ。

回廊を巡らせるくらいの広い空間もあります。地底王国には世界中の謎の「オーパーツ(その時代にはあり得ない高度な人工物)」が隠されていますが、正に国籍不問で不思議ならなんでもOK。だいたいここの地名が地底王国なのに「ムー」なところからして謎。

地底の3段滝とか。じっくり歩いたら1時間程度の王国探検は最後まで飽きないつくりになっています。

P1130698

ほぼ全体にわたってちょっとコミカルな古代遺跡風なオブジェが置かれています。ライトで演出されていますが、17:30には王国内は消灯されて、「ムー ダーク クライ」という別イベントが始まります。ムーライトを持って洞内の別の謎解きに挑戦するのです。
また、宿泊者限定の「ナイトツアー」は、照明の消えた王国の出口に鍵をかけられて、90分以内に謎解きして脱出する(できなければレスキューの出動)というもの。子ども向けとは言えない内容ですが、ただ宿泊するよりは面白そう。

P1130699

今回のイベント「暗闇の迷路」は洞窟を出てからもまだイベントが続きます。解読の石盤を参照して自分の星座を見つけます。その星座のボードを探して、そこに書かれた謎を解くことでやっとミッションコンプリート。

P1130706

併設されているムーショップ(売店)は「古代文明」とか「謎」とかが絡んでいたらなんでもOKの、時代も地域もメチャクチャな品揃えで、そのカオスっぷりを楽しむために作られたんじゃないかと疑ってしまうくらい。

いろいろ書きましたが、小学生にはかなり刺激的で楽しかったようです。僕は3回目になりますが、何故か来る度に面白さが増しています。家族揃って楽しめたところが良かったんじゃないかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です