協議終了(?)

祖母(@斗威の曾祖母)がデイケアからの帰りの道中のはなし。バスの運転手がおじさんともお兄さんともつかない年格好の人だったので、老人連中で「あれはお兄さんかおじさんか」でヒソヒソ話をしていたので、祖母は率先して「お兄さん」とその運転手に声をかけたんだそうです。「誰でもいいところはあるから、そこを褒めて(持ち上げて)つきあっていくと、うまい関係になれる」と諭してくれました。

その祖母に実は離婚することになったんだ、と身内の中で一番最初に報告しました。その途端「斗威がかわいそうに‥」と80を越えた祖母がホロリと涙を流して泣きました。

祖母と話をしていると、もしかしたら子どもにとっての不幸は、離婚ということ以上に、両親の不仲がいつまでも続くことなのではないかと思えてきました。バスの運転手さんの良い面を祖母が持ち上げて良い関係を築いたように、妻の良い面を認めて無条件に斗威を託すことが、結局そのあとギシギシとかみ合わせの悪い関係で妻やその加護の元にある斗威とつきあわなくてならないという状態にならずに済むのではないかと思えてきたのです。

帰宅後妻に電話をし、先に送った離婚協議書は破り捨ててくれと申し出ました。その上で、どちらも痛みのないと思われる条件を妻に書いてもらい、こちらがそれに同意するということで話をすすめようと述べました。祖母の話もちょこっと付け加えて。
するとあれだけだんまりだった妻の口からスルスルと言葉がでてくるじゃありませんか。お互いに冗談交じりでちょっとした無理も言いやすい。

結果、この方がこれから先自分も斗威に会いやすいし、妻も変に気持ちの悪い思いをしなくて済みそうです。

その後斗威が電話口にでて、「お父さん、僕はお母さんがとった?」と尋ねられたので「うん」と答えると、「あーよかった。だって、お母さんの方が何万倍も好きなんだもん」と言われてしまいました。妙に晴れ晴れしてスッキリ。不幸な中で、みんな最大限に幸せになるという難しい図式が形になったように思えました。

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