島と美術・自転車とうどん の旅

2日目。 (‥1日目から読むと流れがつかめると思います)
10月末にしては寒さが痛くない朝でした。
与島パーキングで手に入れた島の地図を見ると、PA施設と呼べる範囲の外まで徒歩や自転車なら行けるようになっています。そこで施設外へ自転車で出動しました。

■与島周遊
パーキングエリアの施設からは道というより幅60cm程の側溝の蓋のような急傾斜を港町まで下って行きました。ここは住宅が斜面に密集して、しかも区画整理など全然考えていないような家並みで、家と家の間が自然と道になっているようなところです。もちろん車は走れません。ウネウネ・クネクネした迷路のような路地を縫うように走って港まで降りました。

地図には等高線が色分けされているので、登り道は傾斜の緩い道を選びましたが、ここでもRyoco苦戦気味。たっぷり遊ぶには、ゆっくり体力をつけていかなくちゃいけません。
概ね島の半分を走ることができます。島そのものの景観よりも遥かにインパクトの強い瀬戸中央道の造形は、もう開通から20年経ちましたが島に古くから住む人にとって大きな大きな異物として捉えられたのではないでしょうか。

洗濯物と一緒にタコが干されています。さすが瀬戸の港町。

冗談抜きで巨大です。どこから積み上げていけばこんなグルグルした道ができるのか不思議です。

周遊路は歩行者用のようですが、全部歩くとかなりの距離になるのでほとんど使われていないようです。何度もクモの巣トラップに引っ掛かりました。クモが半端じゃなくデカいので、結構キモコワイのです。

PAにいるだけではわかりませんが、崖の上にPAの施設はあるのです。海風がさわやか。

自然物と人工物の間を走ります。ほんとに、自転車で走ってみて大正解。途中延々階段を上るところがありますが、漁港を散策したり道に迷ったりして約1時間半。時間があればもっとゆっくり散策してみたいところです。

ノアの3列目シートを前に寄せると、BD-1は畳んで2台がちょうどぴったりトランクスペースに収まります。ハッチを閉めて、背もたれを少し倒してやれば全くガタガタしません。

■四国上陸
さぬきうどんの人気店、がもううどんの営業時間は午前8時半から。ちょっと自転車で遊びすぎたので、開店と同時に飛び込むのは難しい時間になってしまいました。平日でも長蛇の列を、有名店ならどこでも覚悟しなくてはならないようなので、急いで四国上陸です。

月曜日の朝の瀬戸大橋。四国に向かう最後の橋。

予報は晴れで天気よさげでしたが、四国に上陸すると曇っていました。

■うどんツアー(午前編)
かもううどんに到着すると、予想に反してなんだかガラガラした感じです。若いお客がたくさんいましたが、並ぶほどでもなく、あっさりとうどんゲット。これからハシゴしていくので「小」を頼みました。

うどんのコシと同じくらい、ツユの風味と味に驚きました。おいしいのに、味の中で飛び出してくるものがないのです。なんというか、ものすごくナチュラル。アゲは濃く甘い味付けで、ツユにアゲの味が流れ出ているのが分かるくらいツユが素直。朝イチに食べるには贅沢すぎるくらいサラリとツルリとたいらげてしまいました。

続いて彦江製麺所へ。宅地の中にあってただでさえ分かりにくいのに、看板らしい看板もなくて更にうどん屋に見えません。本当に中に入ってよいのかも怪しい感じです。

中に入ると、ホントに製麺所そのもの。ここは麺を大・中・小と言って注文するのではなく、1玉・2玉‥と言うようです。

どんぶりに1玉もらったら、あとはセルフサービス。そのまま冷や冷やで食べても良いし、あつあつにしても良し。トッピングも勝手に載せて、食べ終わった後に自己申告でお会計。

■丸亀市猪熊源一郎現代美術館
丸亀に来たら是非訪れてみようと思っていた丸亀市猪熊源一郎現代美術館。美術大学の予備校で教えていたころからの憧れなので、もう10年以上も機会に恵まれていなかったのです。うどんで腹も満たされたことだし、そのついでというわけではありませんが今回やっと訪れることができました。

どどーんと駅前に建ってます。中野サンプラザ並みに駅至近。
同じ現代美術館でも広島市現代美術館のように展示室が何室も続く展示ではなく、広い展示室にいくつも作品が並ぶ美術館です。2Fが所蔵の猪熊源一郎作品で、3Fが企画展でした。企画展は目に見えない時間を視覚化する作品の展示で、作家の作品制作にかける時間そのものを反復作業で表現するタイプの作品は、その根気と根性にただただ頭が下がると同時に、あなたの人生それでいいの?と費用対効果ならぬ作業対効果を考えてしまう作品でした。全体的には好感の持てる作品が多いです。

■うどんツアー(午後編)
お腹もこなれたのでお昼ご飯もうどん。午前と違って、お昼時。今度こそ長蛇の列を覚悟して訪れた山下は‥

臨時休業日でした。今回は定休日と営業時間を全て調べておいたのに、これじゃ意味なし。他にもいろいろと訪れてみたいお店は数え切れないくらいあるのですが、帰りの方向も考えて、次に選んだのはやまうち。

坂出・丸亀からかなり南西に外れた山の中にあります。空気も水もおいしそうです。
ここも有名店ですが、予想外に人が少なかったです。結局並んだお店はナシ。

ここは麺だけ注文して具材をセルフで載せてお会計。うどんは「湯だめ」で注文してみました。つけ麺です。
てんぷらはかき揚げと、満を持してゲソ天を頼みましたが、てんぷらは衣の油がきつくてちょっといまひとつ。うどんはここでもつるりと平らげて、もう打ち止めにしようともう1杯、こんどは「ひやあつ(麺がつめたくてつゆが熱い)」で注文してみました。

プリプリですよ。手打ちらしく麺の太さは不規則で、ひねりが入っているのが特徴のようです。1本が1m以上あるので、うどんを束でつかむと後悔することになります。つけ麺にするよりは、この食べ方の方がつゆの味を豊かに感じられておいしくいただけました。

■帰路
その後はのんびりと今治まで移動して、しまなみ街道経由で帰広しました。しまなみ街道の橋を自転車で渡ることももちろん考えましたが、高速道路上の車とどこで合流するのか、見通しが立たないのであきらめました。これは次回の楽しみですね。

今回は、自転車に乗るのが主ではなかったにも関わらず、これまでで自転車が一番活用できた旅でした。今回の内容は自転車が無かったら楽しさ1/3減です。体力的には大変でしたがRyocoも楽しかったようで、自転車で楽しむのにホント理想的だった島の環境に感謝したいと思います。

2 Comments

redlion

ほんとアクティブだね。休みになれば寝てばかりなのですげーなと思います。
今週末は重い腰を上げて入間基地にでも行こうかなぁ。

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つがたく

行きたいところリストをつくってあるので、時間があったら出掛ける場所がたくさんあるんだな。
次は四国の南側へ行ってみるつもり。

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