協議その4

僕は端から子どもを妻に託すつもりはない、など言うつもりはありませんでした。自分以上に妻が良い接し方で子どもとふれ合い、良い影響を与えて健やかに育ててくれると思えるなら、無条件でお願いしたいと思います。時折自分が育てるよりも良いと思える育ち方で成長した子どもに接して、軽く涙ぐむような環境になっても、すてきな子どもに育ってくれることが大切だと思えるからです。

これまでの話し合いの中で、妻は僕に子どもを託せない理由をいくつか挙げてきましたが、経済面など現状で解決できることはすべて解決して(もしくは解決の見込みをもって)交渉に臨んだつもりです。僕自身が妻に子どもを託せない理由は、子どものことを第一に考えて話し合いをしようというテーブルに何度説いてものってこないという一点に尽きます。また、妻が子どもを育てた場合にどのような良い面があるかという点についても、妻からは心に響く実感のある話はなにも言われていません。

話が全く進まないので、昨日の朝、子どもの親権は妻に渡すということにして、その後子どもがこちらとの生活を望んだ場合、親権をこちらに譲るという内容で合意することにしました。僕が提案し、その逆は妻ができないと言っていた案を僕自身が責任を持って実施することにしたのです。ただし少々厳しい条件の離婚協議書を作成し合意してもらうことにしました。もちろんこれは、妻の覚悟を確かめるためでもあります。またこれまでこども日記やこどもまんがを将来の子どものために作り続けてきましたが、ここでそれらをプツリと切りたくはないので、それらを継続できる形での希望も盛り込んであります。

夕方には書留で発送したところ、夜電話がかかってきました。妻が相談している人から「調停でもなんでも、とりあえずしておいた方がよい」というアドバイスを受けて、裁判所へ調停書類を取りに行ったのだそうです。

第三者を間に挟んでこれまでの話をしたときに、妻が有利か自分が有利かはわかりませんが、おそらく心ある第三者が話を聞いてくれた場合、相手が「母親である」という点を除いてこちらが有利なのではないか思います。それで子どもはこちらに預けなさいという結果になったときに、果たして妻はそれに納得できるのでしょうか?また、妻に子どもは預けなさいと第三者が審判したときに、僕自身も納得できるのでしょうか?

子どもにとって一番良いと思える方向になるよう、話し合いで解決したいというのが僕の希望です。妻の覚悟や子どもに対するビジョンさえこちらにきちんと示してくれれば、無条件で渡すと最初から言っているのです。
これまで2年間の単身赴任の間、こちらの満足のいく形で子どもと接する機会をつくってもらっていませんので、今回離婚協議書という書面でこちらの希望と妻の覚悟や責任を確認するという、信頼関係の薄さを紙に書き記すようなことになってしまいました。全く持って不本意です。その上人に言われて調停ですか。朝の時点で妻の希望通り、子どもは妻に託すという話しになったことさえ理解できず、すべての判断を自分でしなくてもすむように動いているように(思いたくはありませんが)映ってしまいます。もう少し自分のこととして考えようよ。それ以上に子どものために考えようよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です