親父のハーレー

明け方、親父のスポーツスターを持ち出して筑波山へ行ってきました。

学生の頃友人のスポーツスターを借りたのがはじめてのハーレー体験だったのですが、そのときは衝撃を受けました。こんなバイクに乗ったら次に乗るバイクがなくなってしまう‥って思ってしまうくらい、堂々とドカドカと走るのです。あれから20年、まだ慣らしも終わっていないスポーツスターに乗ってみると、ずいぶん昔とは違う印象を持ちました。

好感を持った点:
アイドリングしている時のわざとバランスを外したようなビッグツインらしい上下動は「モーター」というよりも「生き物」らしいエンジンに感じる。クラッチをつないだ瞬間、ライダーを含めて300kgを超える車体がグググっと進み始めるトルク感も気持ちいい。そんなエンジンのパルス感は、不思議なことに回転があがるとまったく振動がなくなってきて、高速巡航する回転域ではストレスのないモーターのような回り方になります。遠距離も疲労感なく走れそうなエンジンです。

デジタル化されたトリップメーターは切り替えるとギアポジションと回転数を数字で表示することができます。見やすいとはいえませんが無いよりマシですね。もともとレッドゾーンまで引っ張るようなエンジンではありませんから、こんな回転計もスポーツスターに限ってはアリだと思います。

スタイルは、文句ないです。いかにもハーレー。いかにも重そうw

気になる点、というより悪い点:
このモデルはスポーツスターの中でもハンドルが一番低いタイプで、スタイルからするとこのモデルが一番カッコイイと思っていたのですが、実際に乗車して走ってみると、シートが低くてステップとの距離が近いこともあって腰下がのびのびするわけでもなく、またハンドルが低くて遠いので前傾姿勢になってしまって、体操座りのような姿勢を強いられます。NUDAやGROMよりも腰周りはよほど窮屈に感じます。長距離乗ろうと思うなら、かっこ悪くてもアップハンドルの方が向いていると思います。
タイヤの皮くらい剥いておこうとひょいと曲げるとバンクセンサーが簡単に接地するので曲がりたくても曲がれないという状態になります。直線道路でスラロームしてもバンクセンサーが接地するレベル。自分の感覚で曲がれないというのは結構危険。直線番長。幹線道路を走るのが一番安心できる。

左右独立のウインカー操作はすぐ慣れましたが、スロットル操作をしながら右の親指でウインカー操作というのはどう考えても無理のある操作方法で、ここはトラディショナルさ拘らずに改善すればよいのに‥と思います。

結構期待していたのですが、明日予定しているTDMとドゥカティとのツーリングに参加したらご迷惑をお掛けしてしまうようなバイクです。本気でどうしようか、と悩む‥。

空気がきれいだったので、我孫子の実家から筑波山の稜線がクッキリ見えました。筑波山からは富士山も望めましたよ。

筑波山から東京側を見ると、さえぎるものがない平野が広がっています。都心部はある一角にゴチャっと集まっている感じ。東京スカイツリーが周囲の建物に比べると群を抜いているのがよくわかります。

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